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第8話、僕とマキと鳩

いや色々あってようやく更新出来ました(汗)

ミュラが家に来た次の日の朝今日は振替え休日だ…



「パパー起きてー!」


長い綺麗な金髪で先がくるくるっとカールしている少女(見た目)ミュランダが僕を起こしに来る


「とー!」


「ぐぼぇっ!!」



ソファーで寝ている僕の腹部にミュランダがニードロップを炸裂させる


「ぐっ…お…まえっ…!」


「どうしたの?」


「いや…もういい」


「ママー!パパが起きたよー!」


と何故僕がいつものようにキレなかったかと言うと…僕はガキが嫌いだからだ、極力関わりたくない、理由はワーワー喚くし、わがままだし、すぐ泣くしと色々あるが…僕はガキが嫌いだ


「ありがとぉ〜ミュラちゃんは良い子だねぇ〜」


「えへへ〜♪」


完璧に僕の推測だがマキは子供好きだと思う



「じゃご飯にしましょうかぁ〜」


「はーい!」


「……」


僕はもそもそと朝ご飯を食べる


「修様?」

「………え?何?」


「いや…何でもないです」


「パパ?」


「………」


あっ俺か


「ん?何?」


「元気無いよ?」


「…いつもの事ですよ」


「修様…」


なんか空気が重い気がする…

現在朝8時


「…」


「……」


「………………………………………………」


「…はぁっ…ちょっと出掛けて来る…」


「…修様…」


「パパっ私もついて行っていい?」


「悪い…ちょっと1人で行くわ…」



…バタン


「パパ…」



僕は悩みがある時は近くの川に来る



(あーダメだダメだ!なんか気まずいっ!てゆーか重い!大体俺はガキが苦手なんだよ!)


頭をかきむしる


「はぁ……なんとなく家帰りたくないなぁ…」


ゴロンと草むらに横になる


風がさぁっと吹き抜け僕と草むらを撫でる


(風が気持ち良いな…ちょっと寝ようかな)


目を瞑る、僕は昨日の夜あまり眠れなかったので瞼が重くなるまでそう時間はかからなかった




〜自宅〜


「パパは私の事嫌いなのかなぁ?」


「そんな事ないよぉ〜パパはねぇ今色々あって混乱してるだけなんだよぉ」


「良くわかんないよ…」


「ミュラちゃんは心配しなくても大丈夫だからぁ〜」


「うん………パパ遅いね」


「ママはちょっと買い物に行ってくるけどミュラちゃんはお留守番はできるかな?」


「うんそれなら得意だよ」


「じゃあお願いねぇ」






(んっ…まぶしっ)


薄目を開けると太陽が輝いている、携帯を確認すると11時30分


「家出ですか?」


振り向くとスーパーの袋をぶら下げたマキがいる


「…プチ家出だ」


マキはゆっくりと僕の隣に座る、風でふわっとマキの髪が揺れる


「修様は子供が苦手ですか?」


「…バレたか」


「見てればわかりますよぉ〜」




僕とマキはぼーっと川を眺める



「どうすればミュランダに優しく出来ると思う?」


「別に優しくしなくても良いんじゃないですか?」


「え?」


「優しくしなきゃいけないと思うから変になるんですよ、普通で良いんじゃないですか?」


「……でも」


「小さい子は壊れ易いから優しく扱わないとすぐ壊れてしまう…でもどう優しくして良いかわからない…って感じですよね?」


「……大当たり」


「ミュラちゃん何歳か知ってますか?」


「知らない」


「1578才です」


えー!


「まっマジっすか?」


「マジっすよ〜」


マキはニコニコしている


「はは……あはははははっ!!」



「そろそろお昼ですからミュラちゃんも待ってますし帰りましょうか?」


「そうだね」


僕とマキは一緒に歩きだす、途中マキが手を繋ごうとしてきたのでポケットに手を入れる事で回避した


ガチャ


「ただいまぁ〜」


返事はない


「変ですねぇ?」


「いないのか?」


奥へ行くとミュランダがソファーで寝ている


「ほらほらぁ修様見て下さいよぉ〜」


ミュランダはクッションを抱き締めながら寝ている、目からは涙が流れた跡があった


「きっと不安だったんですね」


「…」


僕はミュランダを抱き上げベッドに寝かせる


「優しーですねパパ」


「…ほっとけ」


マキにからかわれるとは…つーか恥ずかしい


「じゃ昼飯作るか」


「はい♪」




「あーここで卵入れるんですね!」


「いや違うから、お前が持ってんのケチャップだからつーかバカ?」


「冗談ですよぉ〜コレですよね?」


マキの手にはガリガリ君が握られている


「うんお前の脳みそをガリガリしてもらえ、工場とかで」


僕は一人でお好み焼きをつくる



「はい、できた」


「私は食器並べておくので修様はミュラちゃんを起こしてきて下さい〜」


「…わかった」




「おい昼飯だぞー」


「ん…」


「起きたか?」


「パパぁ〜」


ミュランダが抱き付いてくる

「おいおいどうした?」


「怖い夢見たの…」


「例えば?」


「パパがもう帰ってこない夢、ママもいなくなっちゃって…」


俺はこんな小さい子に寂しい思いをさせてたのか……千五百年くらい生きてるけど


「大丈夫だって、どこにもいかないよ」


僕は精一杯の笑顔で答える


「…うん」


ミュランダの手にギュッと力が入る


「ミュラちゃん起きま…し……」


「?」


「こっ…こんな幼女に…」


「は?違うから」


「修様のロリコンロータリー!!!」


意味わかんねーよ!


「ぐぼぇ」


マキの鋭いボディブローが入る


僕は殴られた腹を擦りながら、自分で作ったお好み焼きを食べる…我ながら上手くできたと思う。


「おいしいですねぇ〜」


マキは子供のような笑顔でおいしそうに食べている。


「やっぱりあそこでアレを入れたのが正解でしたねぇ!」

え?


「あ、ホントだぁアレの味がする!ママあんな珍しい物どこで手に入れてきたの?」


はい?


「えーっと…何の話をしてるのかな?」


「アレですけど?」


はい、不安が止まりません


「このお好み焼きに入れたアレって何ですか?」


「鳩の血だよパパ〜知らないのぉ?」


ミュランダが自慢げに言うが、僕はミュランダの嘲るような腹立つ笑顔よりも、今告げられた衝撃の事実で頭が真っ白になった。


「さっき土手に修様がいらした時に何羽かいたのでこう…メキョっと…」


手で何かを

「メキョ」っとするジェスチャーをしながら答える


うそだあああぁぁ!えええ!?俺鳩食べちゃったの!?


「…つーか人が気持ち良く寝ている横で鳩を血祭りに上げてたんですか?」


僕はできるだけ笑顔で質問した。


「いえいえ、血祭りなんてもんじゃありませんで…修様?」


「アホがあああああっ!!えええ!?普通鳩殺す?女の子が?ありえんわ!!しかも何を料理に使っとんじゃああああああ!!」


「ひぃぃぃ!」


「あぁもう嫌だ…鳩食べちゃった…最悪だ…」


ミュランダはがっくりとうなだれる僕とプルプル震えているマキを不思議そうに眺めながらポリポリ食べている。


「修様ぁ今後は鳩をメキョっとしませんからぁ」


ポリポリ


「ああうるさいよ、お前なんか動物愛護団体に何か…何かされてしまえ」


ポリポリ


「ぞんなぁ〜わだじをぶろれずでびゅ〜ざぜるぎなんでずがああああ?」


泣きながら僕にすがりつくマキ


ボリボリ


「ゴメンそういう団体じゃないから、何がどうなるとそういう勘違いが生まれるのか僕は知りたいよマキさん…ん?ボリボリ?」


ふとミュランダを見るとミュランダの口からは鳩のあ…し……


ばたーん!


「しゅっ修様!?」


その後僕は夕方まで目を覚まさなかった、でも僕は自分の見た物を忘れようと必至だった…まさか自分の娘(仮)の口から鳥の足が出ていた事を…

そして僕が起きた時には色々片付いていたが何故かミュランダの肩に鳥の羽がついていた事は見て見ぬふりをした



ちなみに夕食は鳥の唐揚げだった、僕は何も言わず本日2回目のプチ家出をしたが、その後追いかけて来たマキに見つかり


「わだじのづぐっだ料理はだべれないんでずがあああ」


と泣き付かれたのは言うまでも無い。


鳩さんのお墓作りに行こう

まぁなんか久しぶりだったんで作者自信ノリが掴めない感じで(汗)これからはちゃんと更新しますけん(笑)まぁ色々突っ込みどころが満載ですがご容赦下さいm(_ _)m

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