第4話、僕とマキと赤い目のアイツ
今回は買い物偏です!
「ん〜」
「あ、修様ぁ起きましたぁ?」
「あ、うんおはよう」
「朝ご飯できてますよ〜♪」
「!!!!」
僕は、マキの一言で気持ち良いうとうとタイムから現実に引き戻された
「今日は頑張ってみたんですっ食べてみて下さいっ!」
僕はテーブルについて朝の食卓を眺めたが前回マキが作った毒沼料理とはかけ離れた美しい料理が並べられている
「どこの惣菜店で買ってきたの?」
「なっ!私が作ったんですよ!」
「いやいやいや」
しかし僕を見つめるマキの顔はかなり真剣だ
「いらないなら食べないで下さいっ」
「いや、ホントすいませんでした頂きます」
しかぁし!僕は騙されないぞ!アレでしょ?見た目は良くても味が…ってそういう罠でしょ?わかってるって
しかし僕の予想もむなしくマキの料理は普通に美味しかった…
「どっどうですか修様?」
「うん、美味しいよ!いつの間にこんなに料理が上手くなったの?」
「いやですね〜前からこれくらいできますよぉ〜」
じゃ最初からこういう人間の食べ物作れよ!
(ジュンビガデキマシタカ?)
「あ」
「なんの音?」
僕は謎の電子音がするキッチンを覗いた…そこには最近流行のゲームで料理が覚えれてしまう優れ物の“アレ”が狂ったように料理の手順を説明している…
「マキちゃ〜ん」
「いやっそれはっそのっ…」
「どういう事か僕にわかるように説明してくれるかなぁ?」
「実は………買っちゃいましたぁ☆」
笑顔でごまかす古代兵器に僕の怒りはMAXに到達した
「ヴォケがああああ!!!」
「ひぃぃぃ〜!」
というわけで僕は手癖の悪い古代兵器に説教をしている
「はい、すいませんでした二度と勝手な買い物は致しません…」
「わかれば良いんだ」
♪〜♪♪♪〜♪♪
「はい、もしもし」
「誰だ!!」
「いやいや、死ねよ」
「はい俺本日一回目の死亡な、まぁそんな事より今日どっか遊びにいかね?」
電話の相手は小学校の頃からの友達の加藤昌弘だ、周りからは親友と思われているが僕達はお互い腐れ縁だと思っている
「あ、今日は…」
マキに昌弘の事を説明したら快く承諾してくれたので3人で買い物に行く事になった「僕もちょうど用事があるから昌弘付き合えよ」
「ついに犯罪か?」
「うん、お前なんか脳死を確認されてしまえ」
「冗談だって、んじゃ〜とりあえず修ん家行くわ」
「了解」
電話を切るとマキが僕の顔を不思議そうに見つめている
「ん?何?」
「修様ってお友達いたんですね」
しばくぞコラ
しばらくしてインターホンが鳴った
ピピピピピピピピピンーポン
僕は玄関のドアを蹴り飛ばした
ガンッ!!
ドアの下敷きになった高○名人ばりの連打をインターホンに放ったバカは手だけ出して助けを求めている
「朝からご挨拶だなコノヤロー」
鼻血を出しながら昌弘は言った
「黙れ全国のファミコンファンに謝れ」
と訳の分からない会話をして昌弘を家に招き入れた
「こんにちわぁ〜♪」
「!!!!」
あっ!昌弘にマキの事説明するの忘れてた…
「…おい…修…貴様…」
「こっこれには深い訳があるんだ」
「なんだ?俺に彼女を見せびらかしてどうするつもりだ?」
昌弘の肩はぷるぷる震えている
「彼女じゃない!命をかけて!」
「そうですっ!ただの一心同体です!」
テメェエエ!!余計な事言ってんじゃねぇよおおお!!!
「なっ!?そうですか…もうしっぽりいきやがったんですか…」
「違うぞ!それは断じて違う!俺の話を」
「黙れ黙れ黙れええ!!!なんだよっ!2人で俺達は純潔でいようって先週誓ったばっかだろ!?それがお前っ…」
「いやっ聞けって!」
「それが…同棲してる彼女がいて一心同体って…そうかい…いつからだ…」
「え?何が?」
「一体いつからそんな腐ったヤローになっちまったんだ!!」
「あの…人の話を…」
「はっ…10年来の親友に裏切られて、俺は良い笑いもんだな…うっ…」
うわああ泣いてるよぉ悔し涙だよぉ人の話聞けよぉ
「ちきしょー!!!!お前なんか死んでから風邪ひけば良いんだあああああああああ!!!!」
「イヤ、せめて逆にして」
昌弘はドアを蹴散らし走っていった、僕の部屋のベランダから外を見ると凄い勢いで走って行く人影が見えた…
「はぁ…」
僕は深いタメ息をついた
「あの…私のせいでしょうか?」
「いや大丈夫だ、アイツはすぐ戻って来るから」
僕の思った通り5分後には僕の部屋の前には体操座りをしているストリートチルドレン昌弘がいた
「詳しい自慢話を聞かせてくれ…」
「わかったからとりあえず入れよ」
僕はこれまでのあらすじを話した
「んー…」
「まぁ普通は信じられないとは思うけど…あっマキ、アレ出して」
「はいっ」
赤いオーラにマキの右手は包まれて魔剣に変化した
「な…なんすかコレ?」
「魔剣だってよ、どうだ?わかったか?マキは人間じゃないんだ」
「……理解した…アレだろ?人間じゃないんだから何しても心が痛まないからってそーいう話だろ?この鬼畜!!」
「何が理解しただああああ!!」
その後適当に雑談して僕達はマキの買い物に出かけた…
「んでーどこ行くんだ?」
「あぁとりあえずマキの生活用品を買いたいからダ○エーに行く、その後は僕が良く行く服屋に行く」
「ラジャー」
そうして僕はダ○エーについてマキの生活用品と食材を買ってきた。途中マキが持ってきた大量のクリームパンを戻しに行く時は恥ずかしかった…次は服屋だ、しかし正午をとっくに過ぎていたのでマ○クで昼食をとる事にした。マキは何故かアップルパイを9個も食べていた…
現在服屋
「修様ぁ〜沢山服がありますぅ!」
「服屋だからな」
「おい、修!ここトレーナー売ってるぞ!」
「あぁ服屋だからな」
僕は女の子の服の事は良く分からないから、女性の店員さんにマキを任せた
「俺も服でも見ようかな?」
「おい!修!ここジャージが」
「うるせぇぇぇぇぇ!!」
10分後…
「どっどうですかぁ?」
僕はマキの言葉に振り返った
めっさかわいい…
「あっいいんじゃないか?ちょっと大人な感じがして」
「えへへ〜♪じゃコレにしますね〜」
マキには上下3セットくらいを買い与えた、とんでもない出費だったが涙を飲んで笑顔で支払いを済ませた
「修どうだ?」
「え?」
そこにはスーツにグラサンのヤクザが立っていた…なぜかショットガンを持っている
「どうだ!○門さんだ!」
「とりあえず色々ヤバいから戻して来なさい…」
「ちぇっ」
と言って昌弘は店の奥に戻った
「修様…」
「ん?なに?」
「今日はありがとうございました、何から何まで…」
「あははっそんな事かぁ、まぁ気にすんなよ」
「ありがとうございますっ」
と喋っていると僕の名前を呼ぶジェイソンが手を振っていたが僕等は無視して店を出た…
「ふぅ」
と、突然僕の体を電流が走ったような感覚が襲った
ドガァーーン!
「え?」
「大通りで爆発ですねぇ〜」
「呑気な事言ってんじゃねぇよ!何が起きたんだ!?」
「敵襲ですねぇ」
「へ?」
ドヴィン!…ドヴィン!
プシューー
「う、うそん…」
車を蹴散らしながら、4メートルくらいの悪魔と機械が混ざったような化け物が現れて赤い一つ目で僕を捕らえてピカピカ光らせている
「おいっ!修!何やってんだ!!逃げるぞ!!」
ジェイソンがなんかカッコよく見える
「ここは私達に任せて昌弘さんは逃げて下さいっ」
「ラジャー!」
物凄い速さでジェイソンは逃げて行った…
「さぁいっちょやりますかぁ」
マキは僕と同化した、僕の背中にはこの前よりも小さめの機械の翼が生えた
(今回は小回りがきくスピーディーなタイプにしました)
そりゃどうも
「どう作動させりゃ良いんだよっ!」
(こうしたい、ああしたい、という思念を私がキャッチしてその通りに動きます、
修様は戦闘に集中して下さい)
バシュバシュバシュバシュ!
いきなり敵の背中からミサイルが発車され、空中で止まると僕の方に向かって飛んできた
「ぎゃああああああ!!死ぬー!」
と思ったが僕は凄いスピードで上にとんでミサイルをよけた
「まじめにやって下さい修様」
すいませんねぇ
「ところで武器は!?」
(今回は遠距離で戦うと街に被害がでてしまうので近距離用です)
と僕の手が光りいつもの魔剣とは違う普通の3倍くらいでかい刀が出てきた
(魔妖刀フレスベルガスですちなみにいつもの魔剣はストールという名前です)
悠長に説明してんじゃねぇよ!!
(頑張って下さい、修様が下手すると街に被害が出ます)
ちょっ今プレッシャーかけんなって!!
「あーもうっ!!俺の休日返せええええええええ!!」
僕はめっちゃくちゃに敵につっこんだ
ガギィィン!!
敵は僕の一撃を右手の甲で受け止めて僕を弾いた、
僕は凄いスピードでビルに激突する
ドガァーーン
「いってぇええ!!あー!もうキレたアイツぶっ殺す!!」
(ファイト☆)
お前もいつかボコボコにしてやる
「どちくしょー!!」
僕は無我夢中に敵の振り降ろした右手をかわして、右手にフレスベルガスを叩き込んだ
ドオオオン!
ヤツの右手は綺麗に切り落とされた、肩からは赤黒い血のような液体が噴水のように飛び出している
「やった!?」
(まだです!左手の砲身に気をつけて下さい!)
マキに言われて気付くと左手の巨大な大砲のような物が僕を狙っていて、光が大砲に集まっている
(下がります!)
次の瞬間、敵の左手から極太ビームが照射されるがマキのとっさの判断によってかする程度ですんだ
「無理無理無理ぃいい!あんなん当たったら死ぬって!!」
(どやらチャージに時間がかかるようです、今のうちに攻撃して下さい)
お前冷静だな!
すると再びチャージの時間稼ぎか背中から6発ミサイルが発謝される
(よけますよ!)
「ダメだ!俺の後ろにビルがある!なんとか撃ち落とす事とかできないか!?」
(コレを使って下さい!)
マキがそう言うと僕の左手は光に包まれて、いつの間にかどでかい黒地に青い装飾が目立つ銃が握られている
(さぁ撃ち落として下さい)
いやいやいや!!銃なんて撃ったことねぇよ!!!!
(アレです映画と一緒です)
ここにきて説明アバウト!!
「あーもう知るか!適当だ!」
僕は必死でトリガーを引いたがトリガーは硬かった
(ちゃんと安全装置解除しないと)
「あ、恥ずっ!あーコレね?上あげればいいの?」
(下げて下さい常識です)
はいはいすいませんね
僕は安全装置を解除してトリガー引きまくった
バン!バン!バン!バン!
銃からは、青い光がビュンビュン飛んで行く
ドォン!ドォン!ドォン!
「よし!あとみっつ!!」
(あ、チャージとか出来ますよ?)
早く言ええええ!!!!
「どうやんだっ!?」
(魔力を右手に集中するだけです簡単ですよ?)
「ええええええええ!!俺魔力とか使えんの!?初耳!!」
(ええ、元々素質があったみたいですが私が埋め込まれた事によって魔力が使えるようになってます)
「どう使うんだよ!?」
(簡単です、右手に意識を集中するのをイメージして下さい)
はぁ?んなこと出来るか!!ボケェ!…とりあえず集中集中集中…
僕は目を閉じて右手に力が集まるようなイメージをした
すると銃の青い装飾がぽーっと光り出す
(チャージ完了です、後はトリガーを引くだけですよ)
できちゃったよ!
「よっしゃあああ!!」
もう目前に迫っているミサイルに向かってトリガーを引いた
バシューー!!
太いレーザーがミサイルを二つ撃ち落とす
(残り一つです、ちなみにチャージショット後5秒間撃てません)
クソ古代兵器があああ!!
(まぁ切り落として下さい)
僕は向かって来るミサイルをかわして横からフレスベルガスで真っ二つにした
「俺かっこよくね!!?」
(下の中です、敵のチャージは後6秒という所です、攻撃しましょうこの距離だとギリギリ間に合います)
戦闘モードのコイツ嫌いだぁ
「辛口判定してんじゃねえええ!!」
僕はフルスピードで敵に突っ込み上空から頭部を狙ってフレスベルガスを振り降ろした
ザシュ!!
ブシュー!………ドォォン
敵はバランスを崩して倒れこんだ、力を失った敵からは光の粒子が出て天に昇っていく
「はぁはぁっ…やった…か?」
(ええ、完全に機能停止していますよ。そろそろ自衛隊が来るようです)
僕は一目散に飛んで逃げた。途中とろとろ走っている昌弘を見つけて掴まえて逃げた
そして我が家…
「修様の戦闘結果はC判定です!これからは毎日特訓しましょう!」
「はい…」
「ん〜…良く寝たぁ」
昌弘が目を覚ました、まだジェイソンの仮面をつけている不気味だ
「おう起きたかジェイソン」
「ん〜何があったんだっけ?」
僕は事の次第を説明したが
「マキちゃんかっけぇー!!」
の一言だった
しばらくして昌弘が帰り、僕はマキに戦闘指南を受けている最中に寝てしまった…
「お疲れ様です修様…今日はとってもとっても素敵でしたよ…」
「すーすー」
マキはくすっと笑うと僕をベットに運んだのだった
どうも読んで頂きありがとうございます!買い物あんまりしてねぇじゃんとか言わないで下さい…作者が買い物にあまり行った事が無いのでバトルになりましたがいかがだったでしょうか?あまりコメディーっぽく無い気が…それではっ次回お楽しみにっ!