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だって勇者のファンだから ー俺たち魔物だけど支援組織を作ったよー

これは、「人間の物語を再現して楽しむ“ミミックたちの劇場”」

冒険者ギルドって誰が作ったの?儲かってるの?
なんでゴブリン退治に行くと別の強いモンスター出てくるの?
薬草って森に取りに行くのはどうして?自宅で栽培しないの違法なの?

これらの答えは「その方が面白いから」
誰にとって?人間に擬態化したモンスターが趣味でやってるんです。

ファンタジー世界。勇者物の書物に夢中になった力弱き魔族「ミミック」
彼らは気付かれてはならない.
バレたら負けるという奇襲特化の魔物であるため、ミミックたちは人に化けて情報かく乱を行ってきた。
魔物図鑑からミミックという擬態型魔物の存在を消し、宝箱に噛まれたとか扉が喋ったとか言う体験談を、それは幻覚魔法のせいなんだぜと偽情報で上書きしてきた。
そうして人の中に紛れて自分たちの情報を消す中で、人間たちの書いた物語にドハマりした連中が生れた。
名付けて勇者ファンクラブ。
勇者なんていないし、魔王なんてものもいない。そもそも魔物は団結しないし支配とかに興味もない。食性や縄張りが違うのだから当たり前の話なのだ。
しかし、それでは物足りないファンクラブ会員たちは、架空の魔王様をでっちあげ、人間たちのカッコイイ生き様と夢半ばに倒れる儚い姿を見る為に勇者支援組織を立ち上げる。人呼んで冒険者ギルドである。
ミミックたちのつくりあげたギルドは今日も新人を育て上げる。
少年の夢に燃える眼を。モヒカンの新人に絡む嫉妬を。おっさん冒険者の薄暗い諦めを。ハーレムパーティのギスギスを。姫パーティの乱れ切った生活と、一人ハブられた男のどす黒い感情を。ただ、楽しむために。居もしない魔王様の討伐クエストを今日も壁に貼る。
勇者劇場
2025/11/04 00:42
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