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第八鈴 恐竜の島

恐竜の島編始まりました。

今回は冒頭のみの軽い内容になります。連続してバトルシーン無しになります。申し訳ございません。


製造の国の建物の屋上でさりすは響とのなかを見送りにきた。


「ひびきっち、のなかっち、では魔法の国を頼むぞ。今後の他の世界の運命にも関る重要な作戦じゃ」


さりすは二人のをまっすぐ見ていった。


「任せてください。姫、俺たちが必ず魔法の国を説得し、この世界に戻ってきます」


「頼むぞ。のなかっち」


さりすは響の方を向く。


「ひびきっち。そなたの協力本当に感謝しておる。今回の作戦は本当に危険じゃ。私はこの製造の国を守りつつ、捕えた魔女の能力データを分析して空間スキルの研究を行う。一刻も早く二人のサポートを行うのじゃ」


「さりす姫、私、必ず成功させます。この魔女ので私の世界にも危険が及んだのがきっかけでした。魔法の世界の人たちがどんなに強くても私は負けません」


「頼んじゃぞ。二人とも」


さりすが右手を出して合図をする。

警備兵が捕獲用MPSスーツに捕まったアン・カーキィを連れてきた。


「魔法の国の指導者アン・カーキィ、お前は我々の国の侵攻作戦に失敗し負けたのじゃ。別世界に送っているそなたの弟子たちを説得し別の世界への侵攻作戦を止めるのじゃ」


MPSごしにアンは仕方なそうに話した。


「分かったわよ、私の弟子たちに話してみるわ。まあ納得してくれるかはわからないけどね」


アンはやけに素直に話を聞いてくれた。


「その捕獲用MPSマーク2は前回のスーツよりも強力だ。お前のスキル発動は俺が完全コントロールできる。お前は弟子たちを説得する為の交渉材料でしかない」


のなかはMPSの腕にある装置を起動して捕獲用スーツのスキル発動を行なった。

光の塊が現れる。空間が出現した。


「では、行ってきます姫!」


アンを連れたのなかとひびきは光の中に歩いて行った。

三人が消えるのをさりすは最後まで見送った。

最後の足が消える最後まで目をそらさなかった。

三人は光の中に消え、空間も消えた。

さりすは警備兵に呼びかける。


「では、我々は空間スキルの試作機の進行状況を確認するかの、本日中に試験運用を開始させるぞ」





響達は空間のトンネルをくぐった。

その距離はほんの一瞬だった。

さっきの製造の国の空気とは全く違うじんわりとした湿気の空気を感じる。

濃密な緑が目の前にたくさん入ってくる。

響達は樹々が生い茂っている場所に辿りついた。


「ここが魔法の国の世界」


響は周りを見渡しながらつぶやいた。


「お城とかがあるイメージだったが、違ったのか。それとも街外れなのか?」


のなかも少し違和感を感じていたが、魔法の国の街外れと信じ歩み始める。

樹々の葉が大きく感じる。風のなびく音が心地よく感じる。


「おい、アン・カーキィお前の弟子達が集まる場所まで案内しろ」


のなかは少し焦りを感じながらアンに話しかける。


「ふふ、開けた場所まで行けないとわからないわ」


アンは余裕な口調だった。


「のなか向こうに崖があるよ。もしかしたらこの場所の位置がわかるかもしれない」


響達は歩き始めた。

グオーーーー!

大きな唸り声が聞こえた。


「なんだこの声。魔法の国だけに魔物でもいるのか。お前のその様子を見ると、お前もしかして俺たちをはめたのか」


響は生い茂った葉っぱをかき分けて開けた光景を見る


「のなか、ここ本当に魔法の国?」


三人は大きな影が空を舞うのに気づく。


「なんなんだここは」


唸り声の正体は森の中から見える複数のブラキオサウルスだった。

三人の上を飛んだ影はケツァルコアトロスであった。

響達がきた世界は恐竜の世界の小さな島であった。

遠くに海が見えることからこの島がそこまで大きくないことがわかる。


「おい!魔女!!ここはどこだ!!何をした!!ここはお前の世界じゃないな!!」


のなかはアンに怒鳴りつける!


「今更気がついたの!私があなたのこのスーツのコントロールで何度もやられるわけないじゃない!」


ズンズンッ!

三人の元に近づいてくる大きな地ならしが響き渡る。アンは自分の高揚した感情を止められずにはいられなかった。


「私はスキル保有者よ!あなたのおもちゃに負けるわけないでしょ!スキル発動時に私の意思で別の世界にゲートを開いたのよ!」


ズンズンッ!

地ならしと共にアンは二人に種明かしをした。


「さあ、あなた達の世界に戻して欲しいなら、このスーツから私を解放して私の言うことを聞きなさい!」


アンのテンションは高ぶり二人に交渉をしてきた。


「それが嫌だったら、ここで死んでもらうわ!」


パクッ!!!


アンのスーツがいたところに巨大なティラノサウルスの大きな頭が現れる。

バリバリとティラノサウルの口からスーツの破片がこぼれ落ちるのを響とのなかは目の当たりにした。


「おい、響!まじかよ。これ」


「のなかこれ、やばいよ!」


固まる二人にティラノサウルスは目をクリッと変えて二人の存在に気が付いた様子を見せた。


グオオオオオオオ!!!!!


ティラノサウルスは二人に咆哮をした。

あまりの迫力に二人は泊まった足をやっとの思いで動かし逃げる。

崖の近く足場が悪く上手く逃げられない。


「のなか!!恐竜相手に戦えるスーツないの!?」


「そんなの用意してねえよ!お前こそ逃げる必要ないだろ!戦えよ!」


「咆哮は危険じゃないからかわからないけどノーツが発動しないの!それ以上に怖いよ!」


二人は森の中を走りながら言い争いをしていた。


ズンズンッ!!!


二人の後ろからティラノサウルスが追ってくる。

大きな巨体に支えられる足で踏み出す一歩一歩が大きな地ならしを響かせる。


グオオオオオオオ!!!


再度咆哮をしてティラノサウルスはその場で立ち止まった。


「なんかよくわからないけど今がチャンスだ。逃げ切るぞ!」


のなかは全速力で走りながらちらっとティラノサウルスの様子を確認しながら叫ぶ。

段々とティラノサウルスの巨体が木々に覆われて見えなくなっていく。





その頃島の海辺で小さな女の子が海から陸に上がってきた。

髪が長く歩くのには適さない足まで伸びる長い服を着ている。


「あ!ティラダさんが鳴いてる!ほんとにかっこいい声だなぁ憧れちゃうよ!」


小さな女の子はつまずきその場で転んでしまう。


「えへへへ、やっぱりまだ慣れないや。でも嬉しいなぁ」


小さな女の子は慎重に立ち上がる。


「今日はティラダさんに会えるといいなぁ」


ーーーチリン

少女の髪に編み込まれた鈴が鳴る。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

恐竜の世界上手く書けるかわかりませんが、随時更新していきます。よろしくお願いします。

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