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第七鈴 旅立ちの二人

響とのなかの掛け合い回です。

バトルシーンありません!ごめんなさい!

魔法の国からの侵攻が終わってから翌日

街はさりすの指示により破壊された建物と瓦礫の処理に取り組んでいた。


「さりす姫、攻撃にあった倉庫の被害ですが、」


「さりす姫、復旧に必要な資材が足りません!」


「さりす姫、今回の攻撃の原因はなんですか?」


さりすは多くの人達から質問攻めになっていた。


「可能な物は全て復旧に当たらせるのじゃ。向こうの世界の無差別による攻撃じゃ。」


「さりす姫、響様が目覚めました」


「おお!起きたか!今いこう!」





響は高層ビルの高層階の部屋に泊まっていた。


「私まだノーツ弾けるよ・・・・・・やっぱりフルコン・・・・・・」


響は夢の中でもノーツを弾いていた。

豪華な部屋でも虫はわいてくる。部屋の中に小さな虫が飛んでいた。

虫は響の呼吸を感じ、響の顔に向かって突撃してきた。


トンッ!


響は虫に指を当てた。ノーツ化スキルが発動していたのだ。


バシュッ!


ノーツの弾ける威力に虫が一瞬で消え去る。


「むにゃむにゃ・・はっここは」


目を覚ました響は見慣れない部屋を見渡した。


「そうか私、あの後疲れてさりす姫にこのホテル用意されたんだっけ」


ぐううううと響のお腹が鳴く。


「お腹へちゃったな」


響は服を着替え部屋をでた。

扉の前にMPSがいた。のなかが黄色いスーツを着ていた。


「え、のなか、ここでもそれ着てるの?ちょっと引くよ」


「万が一に備えているんだ。実際今回の戦いでその警戒が命を救った」


「そうなんだ。ところでなんの様?」


「さりす姫が響と朝食を一緒に食べたいと言っている。案内する」


のなかは歩き始めた。


「ねえ、のなか。あの魔女ってどうなったの?」


「魔女は俺の捕獲用スーツで動きを封じている。そして俺やお前が倒した魔法使いの兵たちも全員捕まえている」


「今度は何をしてくるんだろう」


「さあな。あの魔女にはまだ6人の空間スキルを覚えた弟子がいると言っていた。俺と響が戦ったチー・スミスは他の世界で異能力者から能力を奪ったと言っていたしな。この戦いはまだ始まったばかりかもしれない」


「そうか。異世界を行き来できる敵が相手じゃ、もうどこにいても安全な場所はなさそうだね」


「まあな。話している間についたぞ響、さりす姫がお待ちだ」


二人は大きな扉の前につき。のなかは扉をゆっくり開けた。

縦に長いテーブルの誕生日席にさりすがいた。


「待っておったぞ!ひびきっち!昨日までの活躍御苦労じゃった!ゆっくり休めたかの?」


二人の到着を見てさりすは二人の元にきた。


「はい!すっごく素敵な部屋でゆっくり休むことができました。ありがとうございます。さりす姫」


「うむうむよかった!」


「さ、朝食を食べよう!」


長いテーブルにずらりと料理が並んでいる。


「すっごい料理。私こんなの初めて」


「たくさん食べるが良いぞ!」


「のなかは食べないの?」


「俺は護衛が仕事だからな」


「もう、のなかっちは真面目なんだから」


さりす姫は一瞬困った様な顔をした。


「のなかっちには手作りのコーヒーゼリー用意しているから休憩中にも食べるんじゃぞ」


「姫!ありがとうございます!」


響は何気ない朝食談話の中料理をよそっていた。そこにフレンチトーストがあった。


「あ、お母さん」


和やかだった会話の中さりすは落ち着いた口調で響に話始めた。


「ひびきっち。今後の話をしようかの」


「え、」


「今私たちは捕えた空間スキルの魔女アン・カーキィから多くの情報を得ているのじゃ。

特に魔女の弟子6人が厄介なのじゃ。彼らはそれぞれ別々の世界に送り込まれ、異能力者との戦いに挑んでいるとのことじゃ。異能力者とは言え元は人間、弱みを握られたら倒される可能性も全然考えられる。

今回戦ったチー・スミスもそのうちの一人じゃ。彼女はどの弟子達よりも早く異能力者を倒してスキルを手に入れた。今も彼女は別の世界に行き他の異能力者に勝負を挑んでいるじゃろうな」


「じゃあ、またここにもくるってことですか?」


「その通りじゃ。じゃが、すぐではなさそうじゃ。のなかっちやひびきっちのおかげでコテンパンにされておったからの。感謝しているぞ」


「い、いえ、とんでもございません」


「そして他の空間スキルを習得した弟子もここにくるには時間がかかると見ている。今回チーが参戦したのは魔法の国とのゲートが開いていたからじゃ。直接ここにくることはまずない」


「ということは、空間スキルを身につけた弟子達はまず魔法の国に戻るってことですか?」


「うむ。アン・カーキィはそのように言っていた。チー・スミス以外は間違いなくそうすると言っている」


さりすは決心した顔で言った。


「ひびきっち。私たちは魔法の国へ行く」


「え、魔法の国に?」


「弟子達が戻るとわかった今、先に魔法の国へ行きそしてアン・カーキィの口から別世界から戻ってきた弟子に戦いをやめるように説得してもらうのじゃ」


「確かに魔法の国指導者からの命令だったら弟子達も従うしかないはず」


「その通りじゃ。ひびきっち。じゃが、ひびきっちにはもうたくさん助けられた」


「え、私も一緒に行けないんですか!?」


「ひびきっち。のなかからこの世界に来た時の話は聞いている。ボロボロになったのなかっちの頼みを聞いて一緒にこの世界に来てくれたんじゃろ。その問いになんの迷いもなくこの国に来てくれてありがとう、ほんとに優しい子なんじゃな。ひびきっち」


「私は、」


「親御さんが待っているのじゃろ」


響は固まった。


「この先の作戦は、ほんとに危険じゃ。何が起こるから分からない。今なら捕えている魔女を使ってひびきっちの世界に返すことができる」


「私は、」


うつむいたまま響は元気がなく答える。


「考えさせもらってもいいですか?」





部屋に戻った響は冒険に出るか考えていた。

響は母親との二人で暮らしていた。

学校に馴染めない響は不登校気味になり、空間の魔女が現れた時も学校をサボってゲームセンターに遊びに来ていたのだ。響は町の中では名が知れ渡っており、学校に行って嫌な思いをするならゲームセンターでいつもの顔馴染みの人達と遊んでいる方がよかった。


ある日、響は街中で母親を見かけた。母親は同僚の人に娘が学校に行っていないことを問いただしていた。「どうしてきちんと言わないの?」「もっとしっかり叱ってあげなきゃ!」無責任なことを言ってくる。

響は胸が苦しくなりその場を離れようとした。


「娘のやりたいことを応援したいんです」


響の母親はそう告げその場を乗り切った。

家に帰ると母親はいつも通りに響に接していた。


母親の作るフレンチトーストが美味しかった。


「ねえ、お母さん。私、学校行けてなくて、その、ごめん」


響の母親は察して答えた。


「私はね、響のこと応援してる。昔は部屋で引きこもっていたのに最近は外に出かけるようになった。ただ一人で悩んで困るんじゃなくて学校以外に友達を作って遊んでいる。確かに学校は一般教養として必要なところだけど、社会に出て大切なことは人間関係だと思うの。響はちゃんと大人として成長していると思うの。勉強も頑張って欲しいけど、勉強の大事さを分かってくれる仲間を作らなきゃ勉強も頑張れないでしょ。たくさんの人と出会っていろんなこと考えて自分の将来考えて欲しいなってお母さん思ってる。だから謝らなくていいんだよ」


「お母さん・・・・・・」


響は母親に会いたくなった。


「よう!響!家に帰るか決まったか?」


窓の外に青色のMPSが飛んでいた。のなかは窓をノックし話かけてきた。


「のなか!?ちょ、プライバシー考えてよ!」


「ちょっと話せるか?」


窓を開けてのなかを部屋に入れる。


「いや、元はといえば、俺が油断してお前の世界に飛ばされたのが悪い。俺は弱いんだ」


「そんなことないよ。のなかはよく戦っている」


「ありがとな。俺の頼みに答えてくれて。そのちゃんとお礼が言えてなかったからそれを言いにきた」


「いいよ。困っている人がいたら助けるものでしょ」


建物の下では大人数の人たちが寄せ集まっていた。


「どうしたのあれ?」


「ああ、さっき姫が言っていただろ。これから姫と俺は魔法の国に行く。危険なのは分かっているが、それが一番の解決作なんだ。でも俺たちがこの世界を離れた後この国を守る人たちは誰もいなくなるんだ」


大人数の人たちは叫んでいるようにも見えた。


「みんな心配なんだよ。丸腰になったこの世界にまた異能力者が攻めてきたらどうすればいいか困っているんだ」


「そうなんだ。のなかはどう思う?」


「正直俺か姫のどちらかがこの国に残っていたいと思う。街の人たちもみんな安心するだろうよ。しかし一人で魔法の国に向かうのは流石にきついからな。正直困っているが街の人たちには頑張ってもらおうと思うぜ」


響は建物の外の人たちをじっと見ていた。


「そうなんだ」


のなかはテーブルの上に置いてある響のスマホに目をやった。


「お、お前の世界にも同じような通信機器があるんだな。俺のスーツを使って通信できるかもな」


響のスマホを持ってまじまじと見る。


「ねぇー、人のスマホ勝手に見ないでよ。ほんとにのなかってプライバシー知らないの?・・・待って、今なんて言った?」


「ん?俺のスーツなら通信できるってことか?」


「できるの?」


「異世界の電波を送受信するんだろ?今空間スキルの魔女は俺が捕まえているからな。上手く使えばできるはずだ」


「のなか!!今すぐやろ!!!」


のなかはスペアのスーツに着替え始めた。


「MPSマーク8報心ホウシン装着完了!情報を受信するぜ!」


「決め台詞はいいから!!早く!!」


渋々とのなかは腕についたパネルを開き、捕獲用スーツに囚われている空間スキルの魔女の力を使った。

空に光が見える。その光の先に別世界の空が見えた。空間が開いた。

空間からの電波を拾いMPSの頭にあるアンテナが激しく揺れる。

スーツを通して響のスマホに通知が入る。


ピコン、ピコン、ピコピコピコ・・・・・・


響は大きく開き流れてくる通知を流れるようにみた。


「あった!お母さんだ!!」


響の母親からのメッセージがあった。


『響。もう数日家に帰っていないようだけれど何かあったの?もし言えない悩みなら聞くからね。』


響の母親は最後まで響の味方であった。


「響!やばい!受信データが多すぎる。このスーツも耐えきれないかもしれない!」


「のなか!なんでいつもすぐに壊れちゃうの!!ちょっと待ってって!!!」


響はスマホを高速で打つ。


タタタタタタタタタタタタタ!


「のなか!もう間に合わないかもしれない!!!」


「お母さんに!!!届いて!!!」


バリーンッ!!!!


のなかのスーツはデータの量に対きれず砕けちった。

空に開いた空間が徐々に閉じていく。

響は送ったメッセージの既読が付くのを確認した。


「よっし!!!!届いた!!!」


「お!よく分からないが届いたのか!よかったな響!」


「のなか!私一緒に冒険に出るよ!」


「ちょ、ほんとか!すぐに姫に連絡するぞ!」


のなかは壊れたスーツの脱ぎ捨て響の部屋まで飛んできた青色のスーツに着替えた。


「MPSマーク6飛弾ヒダン姫のところに一飛びだ」


のなかは響を抱き抱え空に飛び立った。





建物の周りには沢山の大人数が集まってきていた。


「さりす姫!この国はどうすればいいのですか!」


「さりす姫!また敵が襲ってきたらどうすればいいのですか!」


解決策のない問いにさりすも上手く答えられなくなっている。


「さりす姫!響をお連れしました!」


上空からのなかがきた。


「さりす姫!私魔法の国に行きます!」


「ひびきっち!?」


「のなかのおかげでお母にメッセージを送れたの!だから私もう大丈夫です!」


「ひびきっち本当にいいのか?この先危険なことがたくさん待っているのじゃぞ」


「私大丈夫です!私困っている人がいたら助けたいんです!私が一緒に行って街の人たちが安心するなら私はその道を選びます。」


響の勢いにさりすは戸惑っていた。


「分かった。ひびきっちの覚悟は理解した。私も万が一に備えて全力でサポートする」


さりすは大勢の前に宣言した。


「皆の衆、魔法の国へ向かう作戦内容を改めて公表する。空間スキルを覚えた弟子6人が魔法の国に戻ることが分かった。我々は魔法の国にアン・カーキィを連れて訪問し弟子たちの説得に努める。先導するものは のなかそして響、この街を救った二人の英雄じゃ。そしてこの街を私さりす・レインが責任を持って守ることを宣言する」


群衆は拍手ともに喝采をあげた。


「響、ありがとな」


のなかが響にお礼を言った。


「こちらこそありがとうのなか。おかげでお母さんにメッセージ送れたよ」


「ところで母親になんて送ったんだ?」


「のなかってさ、ほんとプライバシーないよね」


二人は旅立ちの準備を始めた。

お母さんのメッセージ何がいいでしょうね。一番最後に入れようと思ったんですが、

何を書いても「この子頭大丈夫?」にしかならなかったので一旦保留にします。

今回の回は元々書く予定なかったのですが書いてみたら長くなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回からハラハラドキドキ回です!!書くこっちが楽しみです!!

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