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第五鈴 打撃のスキル

チーちゃんと響ちゃんのバトルをお楽しみください。

響とさりすは開かれたゲートの近くにきた。


「のなかっちいるんじゃろ?」


ガラガラッ!


MPSが飛ばされたコンテナの中からのなかが出てきた。


「MPSマーク10 剣神(ケンシン)装着完了」


チー・スミスに飛ばされる前のなかは瞬時に自分の飛ばされる角度を変え自身で設置したコンテナへ方向を変えそのコンテナへ飛ばされていた。のなか両腕にブレイドを装備した赤い色のMPSに着替えていた。


「姫!お待たせしました!」


「うむ、やつの攻撃の威力。あれはいったいなんなのじゃ」


「わかりません。しかし他の魔法使い達とは違う戦闘スタイル、そのパワー、異次元の威力です。スーツをきていた為助かりましたが、スーツは一撃で使えなくなりました」


「どうやら、違和感の正体がわかったかもしれないの」


さりすはチー・スミスとアン・カーキィに向かう。


「おい!そこの見習い魔法使い!そなたも異能力者じゃな!」


響とのなかは驚きを隠せない。


「その魔女が言っていた空間魔法はスキル保有者以外が使う時魔法使い100人の力が必要だと。しかし魔女をさらっていった時も今回のゲートを開いた時もそなたは1人で空間を発動していた。そしてあの馬鹿力。全てが繋がった」


「ふふふ、よく気づきましたわね!その通り私は異能力者からスキルを奪ってきましたの!」


「奪った?」


さりすの表情が険しくなった。


「空間スキルを習得した我々6人は最後の試練としてその能力を使って別々の世界に飛ばされましたの。私の飛ばされた世界はカンフーの世界。その世界のトップのリュウ・格斬という打撃のスキル保有者と戦い私は勝ちました。打撃のスキルを身につけた私は魔力も上がり空間スキルも自由に出せるようになりましたの!」


「スキル保有者を倒すしてスキルを奪うことができるなんて、驚きじゃわ」


さりすは響とのなかに指示を出す。


「のなかっちこの小物の魔女の相手を頼んでもよろしいか。私とひびきっちで新しく開かれたゲートに向かう」


「さりす姫、のなか一人でほんとに大丈夫ですか?私も一緒に戦った方がいいんじゃ」


「心配するな!こいつは俺でも倒せる!響!姫を頼むぞ!」


心配する響に対してのなかはガッツポーズを決めて答えた。


ーーーチリン

響に曲が聞こえ始めた。


響の瞳が水色に光の足元に譜面の円盤が出現する。


「あれこの曲どっかで聞いたことあるような」


驚くさりす姫とあわてたのなかが見えるその前には、たくさんの密集されたノーツがあった。一つ一つが細かく細くそれが固まって大きなノーツにも見える。


「私のシナリオはこうですの。私が異能力者二人を倒して無抵抗になった後、ゲートを開けた先の怪物にこの世界を破壊してもらうんですのよ」


タタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!


チーの強烈な右ストレートが響に襲いかかる。

響にはその一撃が密集したノーツに見え、一つ一つ正確に全て弾いていく。


タタタタタタタタタタタタタタタタタッ!!


密集したノーツの塊はまだ弾ききれない。攻撃の威力によってノーツの密度が変わる。この打撃のスキルの一撃はそれほどまでに強力な者だった。


ダダッダッ!!!


チーは驚きが隠せない。自分の放った一撃と同じ威力をこの少女は連打の突き攻撃で弾いたのだと思ったのだ。


「お前のそのスキル・・いったいなんな、」


「もっとちょうだい!!!」


チーの呼びかけに響は目をか輝かしながら叫んだ。


「あなたの攻撃の譜面私の大好きな『生き急ぎすぎP』さんの『なんべんやっても無理いう天然』の譜面にそっくりなの!!」


響が何を言っているかわからなかった。


「はじめ静かな曲っぽいんだけどサビパートに入るとドバーーってノーツが密集してて細かくて、歌詞の意味を考えるとノーツの配置が曲のイメージを考えてすごく繊細だったていうのがわかるの!!あなたの攻撃の譜面全く同じ!!すっっっごく楽しい!!!」


響はチーの攻撃の譜面のファンになった。


「意味わからない。つまり私の攻撃が全部お遊びとでもいいいたいんですのね」


チーの上下に空間ができるチーはその空間に自分で落ち始め最大の落下速度まで到達した。そして空間を響めがけて解放する。目で見えないスピードで一気に間合いを攻めてくる。

チーは一撃に細かい連打で対抗しているのがわかった為自分自身も連打で対抗する。

空間スキルと打撃スキルの合わせ技だ。


「くらいなさい!!空間無限連打!!!」


圧倒的な量の連打が繰り出される。

響に満面の笑みが浮かび上がる。


「もちろんフルコン!いただくよ!」


響の手には水色の透明なバチが現れた。


バンッ!


バチの一発は複数のノーツを一気に消し去っていく。


バンッ!バンッ!


まるでチーの連打が太鼓のように響は連続で叩き始めた。


ババババババババババババババッン!!!


激しい衝撃派が周りに響く。


ババババババババババババババッン!!!


「なんなんですの、意味変わらないンですの!!さっさとくたばれふざけた異能力者!!」


ババババババババババババババッン!!!


チーは高速で繰り出される打撃の隙間から響の顔が見えた。

その顔は純粋無垢にリズムゲームを楽しんでいる少女の顔だった。


一瞬の隙だった。


響のバチがゆっくりとチーの繰り出す打撃の隙間を抜けてチーの顔面に向かってきた。


「あ、これ終わった!」


バンッ!!!


チーは吹き飛んだ。


曲は終わり響の持っていたバチがゆっくりと消える。


「すっごい楽しかった!また譜面叩かせててね!」


「さすが、ひびきっち!意味わからない強さなんかい見てもほんとおもしろいな!」


キャイイイイイイイイン!!!!


開かれたゲートの奥から唸り声が響わたる。


「姫!ゲートの奥の怪物がまだ残ってます」


「そうじゃった。そしたら全員で向かうぞ!」


ガラガラッ!!


瓦礫からチーが出てきた。


「許さない、私を遊びごっこ扱いしたその目。絶対にゆるさない」


チーがゆっくりと歩いてくる。


「まだ戦えるのか!」


「え!また戦えるの!」


「姫ここは俺に任せてください!お二人は早くあのゲートの怪物に向かってください!」


のなかは響に向かうチーの前に立ちはだかった。


「わかったのなかっち!後は頼んじゃよ!」


二人はゲートに向かう。


「あなた、あの小娘にやられた私を見て舐めてますの?ほんとムカつく」


「俺はお前を舐めてはいない。どんな戦いも全力で挑む。そして俺は響ほど強くない。でもここを退くことは決してない!」


「じゃあとっととくたばりなさい」


チーの踏み込みに間合いが一気に近くなる。


「MPSマーク10 剣神(ケンシン)は接近戦特化のスーツ。受けてたつ!!」


チーの拳がMPSの顔面に向かってくる。

のなかは体をそりその一撃を避ける。そして腕のブレードでチーの腕を切り裂く。


「痛っ!」


チーが一度ひく。


「かすり傷か。次こそは!」


チャンスと見てのなかは両腕のブレードを左右からフルスイングで切り裂こうとした。


「だからなめてんじゃないって言っているんですの」


バリン!バリン!


チーの拳がMPSの両腕のブレードを砕き割る。


「なんだと!」


チーの拳はのなかの腹部にヒットする。

強力な一撃だ。のなかは打撃スキルの能力の凄さを改めて実感する。

MPSのから煙が舞う


「また何かの小細工かしら?」


「違う。ボロボロのスーツで戦うのは失礼だろ。こっちもスペアのスーツがあるんだよ。


煙が晴れる。


「MPSマーク13塗芽トウメ装着完了!」


のなかは塗料で汚れ切ったスーツを着ていた。


「やっぱり失礼ですのね」


「ち、違うこれは、塗装用に作ったスーツであり。あれなんでこのスーツ今回の作戦に入れているんだ!」


「まあ倒すには変わりませんの!」


チーは再び上下に空間を出し。加速した落下速度で高速の一撃を繰り出してきた。


「くっそ!やぱっり早い!」


のなかはチーのスピードについていけず腕で頭を守る姿勢になった。


「ただのサンドバックですのね」


チーの一撃はMPSの腕に向かってきた。


プシューーーー!!!!


「なななななんですの!!」


チーの一撃はMPSマーク13の腕についていたスプレーにヒットした。

スプレーは破裂してチーの顔面に赤色の塗料がこびり付く。


「いやー!!!目が!!目がーーー!!!」


打撃のスキルのスピードで放った技のカウンター攻撃。チーの目は塗料まみれになっていた。


「いやーーーーー!!アン様私の目が!!!!」


チーは悲鳴を上げながらのなかから離れていく。


「勝ったのか、設計ミスで飾りになっっていたスプレーが役に立つ時が来るなんてな。はは、やったなマーク13異能力者を倒すなんて、お前他のスーツ達に自慢できるぞ。」


キャイイイイイイイイン!!!!


ゲートから再び怪物の唸り声が響わたる。そしてその姿がゆっくりと見え始める。


「なんなんだあれは!?」


ゲートから見えた怪物の姿は墨のような硬い皮膚を持ち、目を赤く光らせる黒い巨大なポメラニアンであった。

主人公3人組と物語の設定ができるまで可能であれば毎日投稿頑張ります!

小説書くの初めてなので表現等ご意見あれば参考にいたします。

タタタタ、ババババンは一応連打のイメージです。

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