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第四十九鈴 再生の大砂鷹

地獄の砂粒にてこのエリアのボス『大砂鷹』と奮闘する響達一行。響は大砂鷹の一つ一つの砂にノーツを重ね削るように倒していく。しかし大砂鷹は何度も再生を繰り返してくるのであった。

響のノーツ化スキルによって細胞ごと粉々になった大砂鷹は大砂鷹は再び上空に出現する。


「わわわ!また出た!私一回食べてみようかな!」


「いや、やめておけモサ子」


大砂鷹を食べようとしているモサ子をのなかは止めた。


(どうやったら奴を止められるんだ。奴の復活の条件はなんだ?)


のなかは今までの戦闘を見ながら考えていた。


(大砂鷹の復活の仕方、モサ子に似ているが本体はそこに存在していない。だったら近くに隠れている…?だが、周りには砂埃が待っていて視界が悪い)


タタタタタタタタタッ!


響の攻撃によって大砂鷹は再び爆発して粉々になる。そして再び上空に砂が集まり復活する。


(復活する場所…同じ場所ではない。少し遠くになった)


のなかは大砂鷹の復活する位置を記録した。


タタタタタタタタンッ!!


大砂鷹は再び爆発する。今回は右斜め前に復活する。


タタタタタタタタンッ!!!


大砂鷹は爆発し復活する。その位置は左前。


「わかったぞ!」


のなかは響と大砂鷹が戦っている下の岩に向かって走っていく。


「MPSマーク19爽凛そうりん目標を迎撃する!」


のなかは背中についていたスラスター付きのボートに乗り加速する。


シュギュュ!!!


砂埃の中にのなかはフードを着た魔導士の魔物を見つけた。


「お前が本体だな!」


のなかは魔物にミサイルを浴びさせる。


ババババババンッ!!!


「…!」


魔物はのなかの攻撃に気付き防御魔法を発動する。


ババババババババ!!!


周囲が煙だらけになる。


「あれ?きえた!?」


響からの猛攻を受けていた大砂鷹は砂埃と共に響の目の前から姿を消していた。


「え?どこに行ったの?」


響は周りを見渡す。


「大砂鷹だ。奴がミサイルを全て弾きやがった」


のなかが魔物に放ったミサイルを大砂鷹が全身を使って受け止めていた。


ギィギャァアア!!!


大砂鷹はのなかに向かって襲いかかる。


「のなか危ない!」


モサ子がのなかに向かった途端風を切る音が聞こえた。


シュンッ!


「な、なんだ?」


「ヒントは与えてやらないが、助太刀ぐらいは必要だろ?」


ハリオが周囲の空気を切り裂くような斬撃を大砂鷹に与えた。


「く!助かる!ハリオ!」


のなかは悔しがるようにハリオに礼を言う。そして大砂鷹の周囲を周り魔物が見える場所につく。


「響!見えるか?あの大砂鷹が抱えている中に本体がいるぞ!」


「のなか、もういるよ」


「…!」


魔物の後ろに響はいた。


「これが最後のワンタップ」


タンッ!!


響が魔物に重なったノーツを弾いた瞬間、魔物は遠くに弾き飛ばされ、大砂鷹はその場に崩れ落ちていく。


ザザザーーーーーー…


周りに青空が浮かび上がる。


「みてみて砂埃もおさまってきたよ!」


モサ子がぴょこぴょことジャンプをして喜んでいた。


「ぐっうぅぅ…」


魔物は攻撃に耐えられずその場に倒れ込む。


「とどめを!」


のなかが助走をつけて突撃するが間に合わない。


シュルルルル


魔物は煙を出して消えていった。


「逃げられたのかな?」


大砂鷹と戦っていた響が譜面の円盤に乗りながらゆっくりと降りてくる。


「そうだな。だが、砂埃が消えた今がこの砂漠を抜けるチャンスだ」


「わー!みんなみてこんな晴れてたんだね!」


砂埃が晴れてモサ子はよろこでいる。


「見えたぞみんな。あれが次のエリア『暗黒のダンジョン』だ」


ハリオが砂漠の奥に指をさす。


「あれが次のエリア大きな洞窟…私達、魔王に近づいてるってことだね!」


「残念だが、そうだな。この砂漠を歩くのにも数日かかる。ここの魔物もいつ復活してもおかしくないからな。それと…」


ハリオが言うのを止める。


「それと…どうしたの?ハリオ?」


「勇者ルマージだ。地獄の砂粒に先に来ているとギルドのメムが言っていたが、どこにもいない」


「敵にやられたんじゃないか?」


「のなか!失礼でしょ!勇者ルマージ…確か私達も一度ギルドで見たことがあるね」


「晴れた状態で見えないのであればきっとボスに会わずにこの砂粒を攻略したにしがいない。先を急ぐぞ」


ハリオは歩き始め、響達も後ろを追う。





時を同じくして獣化スキルのミルは魔王城にて魔王に捕まっていた。


「ひぃ!ミルを食べても美味しくないの!」


ミルは小鳥小屋の中に閉じ込められていた。


「お前など食わんわ!だが、お前の力には興味ある」


「どういうことなの?」


「お前はこの世界のものではないな?」


「そうなの!ミルは魔法の国からきたの!」


「いったいどうやってきた?」


「私にとって最愛の指導者アン様から教わった空間スキルを使ってきたの」


「空間スキル?」


「そうなの!だからこんな感じに…」


ミルは空間スキルを発動して檻の外にひょいっと出た。


「こんな感じで移動することができるの!」


「面白い能力だな。聞こう。お前はなぜここに来た?」


「あなたの異常な魔力の高さに気付いたからなの!私はどうしても倒したい相手がいるの。あなたを倒せばその魔力を使えると思って来たの!」


「倒したい相手?」


「同じくこの世界に来ている人間達。奴らも異能力スキルの保有者なの。今の私には勝てないの」


「そうか。では協力するのはどうだ?」


「協力?私戦うの苦手だからそうしてくれるとすごく助かるの!」


「よし、わかったでは、協力の証にこれをつけてもらうぞ」


魔王はミルの首にチョーカーを出現させる。


「仲間の証なの!」


「ああ、そして、もしお前が逃げようとした時にはこのチョーカーがお前を締め殺す」


「え!?それって全然信頼関係ないの!」


「お前にはこの城の防衛長になってもらう。お前みたいにすばしっこい奴が通りそうな場所を細かくみてもらうぞ」


「ううう、私いつのまにか手下になってるの!」


ミルはしょんぼりしながら魔王の部屋を後にした。


「空間を超えてきた異能力者達。そして勇者ハリオ。ここに来るのはわかっている。絶対に負けるわけにはいかない」


魔王は魔法の鏡を見ながら勇者ハリオを監視していた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

大砂鷹は何度も再生するめんどくさい敵でした。砂の形をした鳥というのが子供の頃遊んでいたゲームにいた為、今回登場となりました。

次回『暗黒のダンジョン』に突入します。どうぞお楽しみください。

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