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第四十八鈴 大砂鷹

地獄の砂粒で方位を失い彷徨う響達一行の前にこのエリアのボス大砂鷹が出現するのであった。

響達一行と勇者ハリオは魔王討伐に向かう道中、地獄の砂粒で迷子になっていた。


「うーむ。方位を確認して進んでも見える景色は変わらず。完全に道に迷ったな」


「おい!ハリオ!冗談はよしてくれよ。何度も繰り返して魔王討伐を行なっているんだろ?」


「そう言ってもな。この砂埃だ。方位がわからなくなる。いつも裏魔法の瞬間移動でひとっ飛びで来ていたからな。俺も苦手なエリアなんだ」


「くっ…それだったらやっぱり裏魔法…を」


のなかが裏魔法にすがりそうになった時、響からのゲンコツがくる。


「ズルはダメ!ハリオの裏魔法ってバク技でしょ!絶対許さないよ!」


「はい…」


「そもそもハリオはズルすることを頑張ってだのがいけないよ。もっと正面から戦って行けばよかったのに!」


「まて、響。それはもしかして俺の弱点の話か!?」


「いや、別に弱点か知らないけど、そうでしょ?」


「確かに俺は楽に倒す方法ばかり探していて自分の技や攻撃を全然磨けあげられていなかった…とても勉強になったぞ。響」


「え、いやどうも」


「それじゃ今のこの空いている時間に手合わせをするなんてどうだ?」


ハリオがいきなり勝負を提案してくる。


「いや、どうしてそうなるの!ハリオはもう少し周りを考えて行動してよ!」


「そうだぜ、ハリオまた何度も繰り返して勝つまでやるつもりだろ?」


「当たり前だろ?」


「わーい!私ハリオと戦いたい!今度こそ食べきってあげる!」


「え、モサちゃんもしかして、食べ損なったの気にしてるの?」


「ううん。でも頭の記憶で何度も食べたつもりだったから。実際に食べてみたくて」


「この化け物は本当に何を恐ろしいことを言っているんだ」


「まぁ、みんなこんな感じだから、戦うのはまた今度だよ?」


「しょうがない。このエリアを超えたらまた提案しよう」


「いや絶対嫌だからね!せめて魔王討伐したらにしようよ!」


「考えておこう」


ハリオは少し楽しそうに笑った。


「とりあえずさ、このエリアをどうにか越えないと俺たちもここでくたびれて倒れちまうぜ?」


「そうだな。このエリアを越えるもう一つ方法がある」


「なんだよ。さっさと教えろよハリオ」


「方法って何?」


「このエリアのボス、大砂鷹を倒すことさ」


「「え」」


響とのなかは声を合わせる。


「この砂埃による視界不良がこのエリアから抜けられない原因だ。そしてこの砂埃は大砂鷹によって引き起こされている」


「まぁ、なんとなく察してたけどわかった。大砂鷹はどこにいるの?」


「場所はわからない」


「それじゃあ、どうやって探せばいいんだ?」


「敵を倒していれば勝手に出てくるはずなんだが、今回はまだ出てきてないな」


「え、もしかして私食べちゃったかな?」


「でも、モサちゃんが食べてたら砂埃も消えるはずだよ」


「確かに!じゃあ、まだどこかにいるね!」


モサ子は周りをぐるぐると見渡す。


ドドドドドド!


いきなり地響きが鳴り響く。


「来たな。大砂鷹…」


ハリオのその言葉と共に地面から全身砂で覆われた巨大な鳥が飛び出してくる。


ギィギャァアア!!!


大砂鷹は上空に舞い上がり回転をして次の瞬間響達に向かって落ちるように突撃してくる。


「こっち来たよ!」


「とりあえず逃げるぞ!」


走り出すのなかとモサ子に対して響が言う。


「私が止めるよ」


ーーーチリン


響はスキルを発動した。


「譜面が見える…このモンスターの一粒一粒がノーツに満ちてる…」


「あの巨大なモンスターの細胞を一つづつ弾いてくようなものだぞ!?さすがのに響でも無理だろう」


響の状況をみてハリオは響の弱みを知れたように感じ少し嬉しそうに言う。


ギィギャァアア!!


大砂鷹はもう間近に迫っていた。


「…いや、弾き甲斐があるよ!」


「は?」


響はそう言って大砂鷹を弾き始める。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!!!


大砂鷹の頭が響にぶつかっていくと共にどんどんと削れていく。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!


「なんなんだ!お前は!」


巨大なモンスターは痛みも感じないようでそのまま頭がまるまると削り取られた。


ギィギャァアア!!!


モンスターはその場で破裂して体を作っていた砂が周りに散る。


タン!タンタン!


「もちろんフルコンよね!」


響はガッツポーツを決めた。


「あの速度であの巨体を前に真っ向から戦うなんて人間技じゃない」


「まぁスキルの力ってのもあるけど、複雑な譜面見るとワクワクするよね!!」


「ありえない。まさかこんな戦いをするなんて」


ハリオは響の強さに恐れを感じた。


「あれれ〜でもボスを倒したのに砂埃が晴れないね」


モサ子はぺっぺっと口に入った砂を出しながら言う。


「確かにな。まさかあいつ一体じゃないってことか?」


「いや、違うぞ」


ハリオはそう言って空を指さす。


「大砂鷹の難易度の高さは再生能力だ」


ハリオの指さす方角にたくさんの砂が集まり大砂鷹が再び復活した。


「まじか!?」


ギィギャァアア!!!


再び大砂鷹はこちらに迫ってくる。


「いいよ!いくらでも付き合ってあげる!オンステージモード!」


ーーーチリン


響は戦闘スタイルを攻めのモードに切り替えて響から大砂鷹に突っ込んでいく。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!


響の動きはまるで大砂鷹の体を鉄砲玉が通ったような残影にみえる。


ドジャーンッ!!!


再び大砂鷹は爆発して消えて無くなる。


「すげーな響。だが、これじゃキリがない。おい!ハリオなんか知ってるんだったら教えろ!」


ハリオに迫るのなか。


「ああ確かに知ってはいるが、俺から攻略を聞き出すのはルール違反じゃないのか?」


「ぐぐぐぐ…わかった!俺たちで倒す方法を見つける!」


再び上空には大砂鷹が出現するのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

大砂鷹回は長くなってしまった為2パートに分けさせていただきました。

次回地獄の砂粒エリア最後になります。お楽しみください。

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