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第四十二鈴 繰り返される時間

タイムリープのスキルを使う勇者ハリオは響の使うノーツ化スキルを攻略する為に何度も時間を遡るのであった。

ーーーチリン


ハリオの鈴が鳴り、ハリオの意識が響達と出会う一週間前に戻る。


「…戻ったか」


ハリオは周りの状況を確認する。


「一週間のこの時間これはモサ子と戦うには必要時間だ。その上で響に勝てる作戦を立てる」


ハリオは近くの村人モサ子を落とす落とし穴を掘るように伝える。


「よし、あとは響を倒すだけだ…」


ハリオは響とのバトルを何度もイメージして考えた。


「響のあの動き、響は物理攻撃を弾くことができる。モサ子と同じように落とし穴を掘って無力化するのがいいか…試しに落とし穴を掘ってみるか」


ハリオは村人をもう数人声をかけて響との戦いで響が立っていた場所、角度、攻撃を思い出しながら穴を掘るようにお願いした。


「響は攻撃のみノーツとして見えていた。落とし穴のようなトラップならきっと止められるはずだ」


ハリオは村人と一緒に穴を掘り始めた。


「全員それぞれに10000エールだ!みんなよろしく頼むぞ!」


ハリオは村人達を買収して穴を掘り続けた。





一週間後。響達はハリオとの戦いになり、モサ子、のなか共に秒で倒される。


「さあ!響!勝負だ!」


そう言ってハリオは響に攻撃を仕掛ける。


タン!タタタタタンッ!!!


しかしハリオの攻撃は全て響に弾かれる。


「この角度、頃合い、ドンピシャだ!!」


ハリオはボタンを押して響の足元に落とし穴を発動させる。


ドンッ!!


響の足元の土が崩れ始めた。


ガラガラ〜


一週間前から掘られていた穴それは深さではなく、広さにこだわり掘られていた。


「え?なにこれ落とし穴!?」


響の声が聞こえる。その動揺の声にハリオは勝利を確信する。


「やはり、攻撃ではなくトラップであれば響を無力化することができる!この勝負勝った!」


勝ちを確信したハリオは砂埃を散らす響の周りの煙を間近に見る。


「モサちゃんと同じ穴…下準備がしっかりしてる。これがタイムリープの力ってこと?」


響は宙に浮く譜面の円盤に乗っていた。


「な、なんなんだ。その円盤は!?」


ハリオは動揺が隠せない。


「これもハリオ作戦だね。じゃあ次はこっちの番!」


響は譜面の円盤に乗った状態でハリオに急接近する。


「くっ!負けてたまるか!」


ハリオは響に向かって攻撃を仕掛ける。


タン!!タタタタンッ!!


しかしその攻撃は響のノーツと共に全て弾かれる。


「オンステージモード」


ーーーチリン!


ハリオの攻撃を弾いた響はアイドル衣装に変身して、ハリオに攻撃をしかける。


ダンッ!ダダダダダダダダダダッ!!ダンッ!


ハリオは響のノーツの攻撃を受け飛ばされる。


「響…お前は空中に浮くのか」


ハリオは地面に落ちるタイミングでタイムリープスキルを発動させて意識を過去に飛ばした。


ーーーチリン





ハリオは響と出会うニ週間前に意識を戻した。


「響は宙に浮くのか…なんなんだあのスキルは反則だろ…」


ハリオは村の宿の部屋で目を覚ましていた。


「作戦を…作戦を立て直そう」


ハリオは響との戦いに勝つ方法を考えた。


「打撃、トラップによる物理的な攻撃は効かない。…属性魔法なら勝てるのではないか…」


ハリオは魔法を思いつき、村はずれのエルフの元に向かった。


「俺に魔法を教えてください!!」


ハリオはメムのお婆さんに頭を下げた。


「勇者ハリオともいう男が、頭を下げてどうしたというのじゃ」


メムのお婆さんは困っていた。


「どうしても倒したい相手がいるんです。その相手には俺の技が何一つ通じなかった。そこで魔法での攻撃を試してみたいんです」


メムのお婆さんはハリオの真っ直ぐの瞳を見て冗談ではなお事を把握いた。


「わかった。正直おんぼろなワシじゃ教えられることも限りがある。しかし基礎を極めて魔法攻撃を出せるように教えることはできるぞ」


「ありがとうございます!!」


ハリオはメムのお婆さんの元で魔法の修行を行うことになった。





魔法の訓練が始まってからある日ハリオの元にメムが訪れた。


「勇者ハリオ様、こんなところにいたなんて!最近ギルドにも顔を見せて無かったので心配だったんですよ」


「メムか。悪いな。心配をかけた」


「もー!勇者ハリオ様がいないからルマージ様が調子にのって好き勝手たくさんみんなに話てて村ではハリオ様が魔王討伐を放棄して逃げたって言われていんですよ」


「そうか…そのつもりはないが。まぁ魔王がルマージに討伐されるのは楽しみがとられるみたいで少し寂しいな」


「そんなこと言ってないで、魔王討伐に励んでくださいよ〜」


メムとハリオの間にメムのお婆さんが出てくる。


「これこれメムや。ハリオは今魔法の修行をしている最中なんじゃ」


「あ、おばあちゃん!え?それってどういうこと?」


「どうしても倒したい敵がいるとのことだ」


「その通り、俺はあと数日後に現れる強敵に向けて全力で挑みたいと考えている。その為に今メムのお婆さんのところで修行中なんだ」


「ハリオ様…そんな事情が…でもその相手って誰なんですか?魔王とは違うんですか?」


「ああ、魔王の何倍もの強さを持つ少女…ノーツ化スキル保有者だ」


「ノーツ化スキル?」


メムはきょとんとした表情でその言葉を聞くのであった。





数日後、ハリオは響達と出会いモサ子とのなかを軽々と倒していく。


「さぁ!響!俺と勝負をしてくれ!そして俺はお前に勝って最高の戦いを高揚感を感じさせてくれ!」


「ハリオ。ほんとに暑苦しいね。でもいいよ。かかってきなよ。フルコンで決めるから」


ハリオには響の瞳が暗闇の中で薄暗く光輝くように見える…。


「本当に勝てる気がしないな…だが、俺はお前に…お前に絶対に勝ってやる!」


ハリオは緊張感と共に戦いに楽しみを感じていた。


「くらえ!!エクストリームエレメントブラスト!」


ハリオの手の周りから三つの魔法陣が浮かび上がりそこから炎、水、雷の魔法が出てくる。

その魔法のエネルギーは中央で交差して嵐のように響に襲いかかる。


ギュオオオオオ!!!!


ハリオはこの二週間メムのお婆さんの元で基礎の魔法を教えてもらっていた。その魔法はどれも基礎でしか無かったがその基礎を極めることによって応用魔法を簡単に出すことができた。


「これが二週間の鍛錬の成果だ!」


ハリオ自体魔力は持っていなかったが、いつも使っている裏魔法によって空気中の魔力を感じることができ、そこから巨大な魔力を吸い寄せることができた。


「な!何この攻撃!?」


響は大規模な魔力に驚く。


「物理攻撃が効かない…この魔法攻撃を受けてみろ」


ハリオの放った魔法が響に直撃する。


ーーーチリン


タンッ!


「は?」


タン!タン!タンタンッ!タタタタタタタタッ!!!


響はハリオの魔法攻撃を弾き始める。


「な!?なぜだ!?どうしてだ!?いったい何が起こっているんだ!!?」


響にはそれぞれの炎の塊の魔法は一つのノーツ、水の流れる動きはなぞるノーツ、雷は細かいノーツに見えていた。


タン!タタタタン!!タン!タタタン!


「魔法を弾いているのか!?弾けるのか!?」


タタタタタン!!タン!タタタタタタン!!


響は無我夢中にハリオから放たれる魔法を弾き続ける。


「…サビパート!」


複雑なノーツの譜面が目の前に現れる。

響はひと呼吸つきにっと笑い、複雑なノーツを弾き始める。


タタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!


ハリオは空気中の魔法力を使う為、無限に魔法を放てる。


タタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!


しかしハリオには勝ち筋が全く見えなかった。


「そんな…あり得ない、魔法でも勝てないの…か…」


タタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!


響を乗せた譜面の円盤はハリオのノーツを弾きながらハリオの懐まで来ていた。


「なっ!?そんなこと!?」


タンッ!!!


響はハリオの額を弾く。


「もちろんフルコンよね!」


ハリオの前に響の笑顔が見える。


「!?…その笑顔…俺が求めていた…!?」


ハリオは宙に飛ばされながら響の笑顔を見た。

その笑顔はハリオの求めていた戦いの高揚感であった。


「…やっぱり俺は響に勝ちたい!!」


ーーーチリン!


ハリオはスキルを使って再び意識を過去の自分に移したのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ハリオのタイムリープパート中盤です。この能力と共にこの世界の冒険を始めていきます。

次回もハリオは響を倒すべく別の作戦で挑みます。お楽しみください。

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