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第二鈴 空間スキルの魔女

響ちゃんの初バトルシーンです。


響は耳を澄ましていた。

音楽が流れてくる。左右からノーツが近づいてくる。


3、2、1、タンッ!


響とバトルスーツの周りから多くの瓦礫が飛んでくる。

響は立ち上がりその幾度となく飛んでくる瓦礫に触るすると瓦礫はその場で破裂し粉々になっていく。

右、左、ステップ、ターン、ジャンプして着地、ノーツがどんどん弾かれていく。


「あなたがこの世界の異能力者ね。まあ確かにいないことの方が不自然でけれども。自己紹介が遅れたわね。私の名前はアン・カーキィ。魔法の国でこの空間スキルを付与されて国の指導者になったの。私のスキル最強なのよね。そんな私の空間スキルの攻撃をこんなにも簡単に防ぎ切るとはね。そこのオンボロスーツとは違うみたい・・・あなた笑っているの?」


黒い女性が語りかける前で響は笑っていた。すっごい楽しかったのだ。

今まで体験したことのない譜面にのってくるノーツを体全身で動かし弾いていく。そしてもちろんノーミス。


「なんなんだお前のスキルは」


バトルスーツが問いかけたとたん地面に光が差し空間が開いた。


「うわーーーー」


バトルスーツの男は空間の中に落ちていき、目の見える先の場所に落下していた。


響に聞こえる曲は止まっていなかった。足元にあった譜面は円盤の形をして響はそこに足をついていた。


「私が元いた世界で邪魔者たちを落とし続けてきたこの空間落下もあなたには効かないみたいね」


響の全方向から光が差し空間が現れた。

空間から無数の瓦礫が飛んでくる


タタタタタタタタ!!!


まるで踊っているかのようだった。響は全ての攻撃を弾きそしてその衝撃によって瓦礫は破裂していく。


「正直私には今何が起こっているかわからないよ。でも、あなたの攻撃もっとちょうだい!!!」


アンは煽りにのり特大の魔法を出してきた。


重さによって落下速度は上がる。アンは魔力で重力を物体に加えその速度を上げていく。

空間を上下に設置して加速は無限に上がっていく。更に炎を加え、大きな近くのビルに匹敵するくらいの筒状の火の塊ができた。


「これで終わりよ」


アンは全ての力を出し切り、浮遊魔法を解き始め下に降下し始めていた。


大きな筒は響へ向きをかえ無限に上がった速度で響の上に降り注ぐ。

周りからしたら大きな炎の塊でしかなかった。


しかし響にはその塊ができている一粒一粒がノーツになって見ていた。


「もちろんフルコンよね!」


響が乗っていた譜面の円盤が炎の塊に向かって飛び始めた。


タタタタタタタタ!


「あいつはいったいなんなんだ。踊っているのか。あの動きあれはパラパラだ」


遠くから見ていたバトルスーツの男がその光景を信じ難く見ていた。


右右、右上、左、下下、上上。響は体全身を使って踊っていた。

響を乗せた譜面の円盤は筒状の塊を隅から隅まで粉々にするよう響を高速で運んでいる。


塊はみるみるうちに削れていき芯の部分が浮き出てきた。


「サビパートは真っ向勝負!」


響は筒の端にいきまるで魔法陣を描くかのようにノーツを打っていった。


響の魔法陣に吸い込まれるようにどんどん筒は削られ小さくなる。


曲のサビパートが終わる時、空は晴れ渡っていた。


アンはその場で座り込んでいた。


「なんなのよあなた。いったい何のスキルなの」


響を乗せた譜面の円盤はゆっくりと降りてくる。


ーーチリン


「あんたの攻撃全部ノーミスいただきました」


ニッと笑う響に唖然とするアン。とたんアンがバトルスーツに身をまとった。


「何!?何なのこれ!?体が動かないんだけど!!!」


背後からバトルスーツの男が歩いてくる。


「やっと捕まえた。その捕獲用MPSはお前のスキルも無効化している。そしてお前の能力は俺のタイミングで発動できる」


バトルスーツの背中にあったものはもう一つのバトルスーツでありそれで魔女を捕まえたのだった。

バトルスーツの男は響に振り向いた。ボロボロなスーツの下にヘルメットが見える。


「俺の名前はのなか。MPSの中の者だ。俺の世界を襲ってきた異能力者を倒してくれてあるがとう。まさかこの世界の異能力者に偶然助けられるとは」


「えっと、私の名前は能塚響。えっとよろしく」


「響っていうのか。よろしくな」


のなかは言いずらそうに響に向かって話し始めた。


「実は響、頼みがあってな。その、俺と一緒に俺の世界を救ってくれないか?」


「え、」

空間、光あたりの表現が曖昧です。

ご意見等ございましたらお聞かせください。

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