第二十二鈴 ケセパサの崩落
毒に侵された地表から人間達は不思議な生き物ケセパサ達が住む天空の王国『テレマエ・ラテ』へ移住した。
ある日地表の毒に侵されたケセパサの王は毒の原因は天空の支配者大型ドラゴン『バジル・バトス』によるものと告げる。響達一向とケセパサ達はその言葉を信じ『バジル・バトス』の討伐に向かう。
天空の王国『テレマエ・ラテ』の地面が揺れ動く。
空を飛ぶ地表がゆっくりと開きその割れる間から大きな空飛ぶ船が5隻現れる。
「バジル・バトスを討伐するぞー!」
「おーー!!!」
ケセパサ達が船に乗り叫びを上げる。
天空の王国には住民のケセパサと地上から助けられた難民の人たちが残された。
「まさか天空の王国にこんな戦力があったとはな」
健二が語る先には大きな砲台が搭載された船が見える。
1隻に一つ積まれておりサイズからもその威力が感じられる。
響とDライダーズの一向も船に乗り込んだ。
「のなか?大丈夫?」
響きは黙り込んでいるのなかに声をかける。
「実はな、このバジル・バトスのいる先に俺のスーツの反応があったんだ。異世界にあるはずない…気のせいだろ」
「そうなんだ。そいえば恐竜の国からスーツ変えてないからね」
「まあな。ってなんだよ!スーツ変えないと戦力外みたいな言い方!!」
「違うって!」
何気ない会話の中空飛ぶ船の前に大きな紫色の雲が見える。
「おい!あれってまさか、毒の雲じゃないか!」
健二はケセパサ達に呼びかける。
積乱雲で高く伸びた雲がケセパサ達の船を飲み込もうとしていた。
「俺たちで船の高度を上げるぞ!」
健二は麻耶と良に声をかけ、2人は自身のドラゴンに飛び乗った。
「モサ子力をかしてくれ!」
「いつでもいけるよ健二!」
モサ子はモササウルスに変身し上空に飛び出す。
モサ子は落下速度を使って落下しその力で船の下から空間をだし船を下から押し上げる。
「うわわわわ!!なんて乱暴な!」
ケセパサ達は船の上で混乱している。
麻耶と良のドラゴンは船の両サイドから引っ張りあげて船の高度を上げていく。
「雲が近い!急げ!!」
Dライダーズが4隻の高度を上げ雲からギリギリの高さまであがる。
「あと一隻!あっ!」
響が見た先には雲に包まれる船が見えた。
「くそ、間に合わない!」
見ている全員が諦め、船は雲の中に消えていった。
「あれ?モサちゃんは?」
上空から空間スキルの光が現れてそこからモササウルスと最後の一隻が出て来た。
「みんな!間に合ったよ!」
モサ子は人型に変身して満面の笑みを浮かべた。
「モサ子さすがだな!」
「えへへへ、もっと褒めて!」
のなかはモサ子の頭を撫でた。
「大きな怪物ありがと!」
「ありがとありがとう!」
ケセパサ達もモサ子に集まり言葉をかける。
紫色の雲はそのまま風に吹かれ通り過ぎていく。
「ふーなんとか助かったな。麻耶、良お前たちもありがとな!」
健二は空を飛ぶ2人に声をかけた。
◇
天空の王国から出航し半日がすぎた。
「ところでケセパサさん達よ。この船は一体どういう仕組みで浮いてるんだ?」
のなかがケセパサ達に話かけていた。
「王国の大地の岩をエネルギーにして浮いてるよ!」
「王国はとべるんだよ!」
「大地のエネルギー?面白そうだな。新しいスーツに使えそうな素材だな」
「王国の大地は取っちゃダメだよ!」
「取ったら人間地上に返す!」
「おお、見た目に反して結構怖いなお前たち」
ケセパサとのなかが話していると船の前にいるケセパサが声をかけてくる。
「バジル・バトスが向かってくるぞ!」
その言葉に船に乗っている全員が前方を確認する。
「思ったよりも早くついたのかもな」
「この船すごい早いもんね」
響と健二は覚悟してケセパサ達が眺める先を確認する。
そこには宙に浮く瓦礫と共に静かに羽を羽ばたかせ飛ぶ黒い大きなドラゴンがいた。
「あれがバジル・バトス…」
のなかはその凶暴な見た目に怖気付いた。
遠目からでも分かるそのサイズは麻耶と良がのるドラゴンの3倍のサイズであった。
「そうだ奴が俺たちDライダーズがずっと戦っていたバジル・バトスだ」
健二が静かに話す。
その周りをケセパサ達がとてとてが砲台の準備をする。
「天空の王様が言うにはバジル・バトスが地上の毒をばら撒いたってことだろ。奴を倒せばこの世界の毒も消えるじゃないのか」
「いやそんな簡単な話じゃないだろ」
のなかの疑問に健二は否定した。
「バジル・バトスに砲台準備完了!」
「バジル・バトス討伐!」
のなか達が話を進める間ケセパサ達は船を横並びにして砲台の位置を調整した。
「カウントカウント!」
「5、4、3、2……」
バギバギッツ!!!!!
突然激しい雷撃と共にケセパサ達の船の3隻が爆発する。
「うわ!!何やられたの?」
「バジル・バトスの雷撃攻撃だ!!!」
「この距離でも届くのか!」
響達が乗っている船は無事だったが周りの船が破壊さればらばらと落ちていく。
「…1!発射!」
残りの2隻がバジル・バトスに向かって砲撃をする。
ドンッ!!と大きな音を立て放たれた玉は速度に耐えるギリギリのフットボールの形になりバジル・バトスに飛んでいく。
バチバチッ!!
バジル・バトスは体に電を溜め込んでいる。
その隙に砲台の玉はバジル・バトスの近くまで飛んできた。
バンッ!!!バンッ!!!
玉は弾け周りの瓦礫も吹き飛ぶ。
玉が当たった場所には黒い煙が舞っていた。
「すごい、威力。倒したのかな?」
「いや元々5隻の玉で向かい打つ予定だったんだ」
煙の中から涼しい顔をしたバジル・バトスがいた。
「やっぱりな。みんな戦闘体制だ!」
健二はモサ子に乗り、響と麻耶、のなかとモサ子はそれぞれドラゴンに乗り込んだ。
「ケセパサ達!ここは俺たちが気を引くからその間に逃げるんだ!」
健二はモサ子に乗り込み残り2隻の船に呼びかける。
バギバギッ!!!
響達が乗っていた船が雷撃と共に爆発する。
「そんな!!ケセパサさん達!!」
崩れ落ちる船に響は叫ぶ。
「僕たちも戦う!」
「戦う!」
残った一隻の船の上にいるケセパサ達は叫びをあげた。
ケセパサ達のふかふかとした衣装は大きな翼であった。
枝豆みたいなフォルムは翼が広がることで中のスリムな体が見えてきた。
「バジル・バトスを討伐する!」
残りの一隻に雷撃が当たる。
その爆発に巻き込まれながらもケセパサ達は一気に空に舞う。
「すごい、ケセパサさん達飛んでる!」
響はケセパサ達の虹色に靡く翼に見惚れていた。
「響ちゃん!バジル・バトスがまた雷撃を放つよ!」
「私が受け止めます!」
ーーーチリン
雷撃は正確にケセパサ達を狙っていた。響はタイミングよくケセパサに向かって飛び降りノーツ化スキルを発動する。
「見えるよ。雷撃。」
タタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!!
響は譜面の円盤にのりケセパサ達に向かってきた雷撃を弾いた。
「ありがとう!弾く人!」
「ありがとう!浮いてる人!」
ケセパサ達は響にお礼を言った。
その間に大きな影が響たちを覆う。
「は、早い!」
バジル・バトスが近くまで来ていた。
「王の仇!」
ケセパサ達は速度をあげ翼を鋭く伸ばしバジル・バトスに突撃する。
「俺たちも連携攻撃だ!」
健二達Dライダーズもバジル・バトスに向かう。
ブンッ!!!
バジル・バトスは羽を大きく動かし竜巻を発生させる。
周りにいたケセパサ達はその竜巻に飲み込まれる。
「健二!これじゃ近づけないよ!」
「こんな攻撃初めてだ!」
竜巻から大きな雷撃が放たれ、竜巻は消滅した。
「うそ!ケセパサさん達が!!」
竜巻に巻き込まれ身動きが取れなくなったケセパサ達は雷撃に当たり地上に落ちていく。
戦闘に来たケセパサ達は全滅したのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ケセパサの翼を広げた姿は個人的にカッコいい見た目で考えています。
マスコットキャラの着ぐるみの中の人がスリムな人だったイメージです。
今月も基本的には毎週一回のペースで投稿していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。




