第二十一鈴 王国の異変
天空の試験でDライダーズの一員として認められたモサ子と響たち一向は天空の王国に戻るのであった。
響たちはDライダーズの試験が終わり天空の王国『テレマエ・ラテ』へ戻っていた。
「…響か。あの空を飛ぶ敵を縦横無尽に倒し切るなんてすごいな。」
「響はね!すごいんだいよ!私のいた世界の島の恐竜達も全員弾き倒しちゃったんだよ」」
「恐竜!?なんだと!?お前達ほんとに異世界から来たんだな」
健二とモサ子は響の活躍の話をしていた。
「そんなことよりモサ子!あなたはこれで立派なDライダーズの仲間になったわ。ドラゴン枠だけどね」
「麻耶ありがとう!よろしくね!」
「これでバジル・バトスに対抗できる連携攻撃はできた。あとは攻撃に向かうタイミングか。」
健二は真面目な顔で呟く。
「おい!あれさっきの王国じゃないか!戻って来れてよかった。乗ってるだけだったけどヒヤヒヤしたぜ」
良の背中に乗っているのなかが安堵していた。
「あれでも王国がまた騒がしいわよ」
「王様が亡くなった次の日で今度は何が起こったんだ!」
Dライダーズと響達は急いで王国に戻るのであった。
◇
王国に帰るとケセパサ達がまた大騒ぎしていた。
「王様が復活したぞ!」
「王様が目を覚ました!」
「王様が暴れ始めた!」
Dライダーズと響達は宙からその声を聞く。
「王様って私たちがついた時に亡くなったって言ってた王様?」
「次から次に何が起こっているんだ」
健二はモサ子から飛び降りケセパサに話を聞きにいく。
「一体なにがあった?王様は蘇ったのか?」
「健二様!亡くなったと思われた王様が起き上がり、突然暴れて始めたのです」
「健二様!王様を助けてください!」
「暴れている?王様はどこにいるんだ?」
ケセパサ達は一斉に王国の一番高い建物に指を刺す。
とたんその建物からドゴーンと物音が響き壁が崩れる。
その崩れた穴から大柄なケセパサの姿が見える。
「あれがこの王国の王様?」
響はまじまじとみる。
「何があったかわからないがこの王国の住民達が危ない。助けに行くぞ!」
「分かったよ。のなか。健二さん達Dライダーズの皆さんはドラゴンと一緒に近くで待機していてください」
響は健二達Dライダーズに呼びかけた。
「わ、分かった。狭い場所での騒動だと相手が悪いな。お前達俺たちは上空で待機して響達の援護に回るぞ」
「モサちゃんも健二さんと一緒にいてね」
「分かったよ響!気をつけてね!」
響とのなかは逃げてくるケセパサ達をきりわけ建物に向かった。
建物のなかは暗い螺旋階段が続いていた。
「どうする?響。あの王様?外に飛び出す可能性もあるか?それともこのまま階段を登った方がいいか」
「二手に分かれよう!私はこのまま階段を登るよ。のなかはDライダーズに建物の上に運んでもらうのはどうかな?」
「そうしよう。挟み撃ちだな。くれぐれも無茶はするなよ」
「のなかもね!」
響は階段を登り始めた。
一段一段階段がずっとキリがなく続いている。
「一段飛ばしで登ろうかな!」
トンッ トンッ
響は階段を登り始めた。その登るタイミングは響にリズムに感じた。
トンッ トンッ トントン
響はこのリズムが楽しく感じ始め、動きが軽やかになる
トンットンットンットンッ!
ーーーチリン
響のスキルが発動しオンステージモードに変身した。
響は無限に続くこの螺全階段にリズムと曲が合わさり譜面の円盤が響を乗せて階段をリズムよく弾いていく。
トンットンットンットンッ!トンットンットンットンッ!
トトトトトトトトト…….
あっという間に長上の部屋にたどり着いた。
「王様やめてください!どうしちゃったんですか!」
部屋の中から男性の声が聞こえる。
「もしかして優徒さん!?」
響がガチャと扉を開けると大柄なケセパサが優徒を襲おうとしていた。
ケセパサは通常目がキュルキュルしている見た目だが、この大柄のケセパサは目が鋭く紫色に光っていた。
「ひ、響さん!?逃げ遅れたケセパサがいないか確認しにきたら王様が暴れ始めまして!」
響に語りかける優徒に向かいケセパサは腕を大きく振りかぶっていた。
「優徒さん!危ない!」
バリーンと天井の窓が破れる。
「待たせたな響!」
のなかは上空から飛び降りて大柄のケセパサに飛び蹴りを喰らわせた。
「ぐうううう!!!」
大柄のケセパサは無傷なようですぐに体制を整える。
「まだまだこれからだ!」
のなかはスーツのエネルギーを最大限貯めた。
「MPSマーク28光源敵を照らし切るぜ!」
のなかのきているスーツが一気に光り出す。
「うわ!のなか眩しいよ!」
大柄のケセパサも目を隠す。
「今だ響!一発度ついてやってくれ!」
のなかの掛け声に響の譜面の円盤が再び出現する。
譜面の円盤から見える相手は眩しさは感じられなかった。
「みえた。決めるよファーストタップ!」
タンッ!
響が大柄のケセパサに触れるとケセパサの体ではなく周りの紫色のオーラが吹き飛ぶ様子がみえた。
「うっ……」
バタンと大きな音を立てながらケセパサの王様はその場に倒れた。
「一旦、王様の暴走は止められたみたいだね」
「でもこれまるで俺たちが殺したみたいになるんじゃないか?」
響とのなかは動揺し始めた。
「いえ、きっと大丈夫ですよ。王様が暴れていたのは皆さんご存知でしたし。逆に助かりました」
優徒は響とのなかにお礼を言った。
「またいつ暴れ出すかわかないので、救助隊を読んで拘束しようと思います」
「そうだな。死んでいるのか、生きているのかもわからないしな。」
優徒はみんなに安全の確認が取れたことを報告して救助隊のケセパサ達も集まり王様を拘束し始めた。
「響!のなか!どんな感じだ?」
天井の空いた穴から健二とモサ子が覗き込む。
「王様の暴走は止まったみたいだ!」
「それはよかった!謎は多いがこれでバジル・バトスの討伐に専念できるな!」
「ねぇのなか。あの王様の瞳って私が戦ったワシと似てなかった?」
「言われてみれば、紫色だったな。ちょっと待てそれってここももう毒が…」
「ダメだよ大きな声出しちゃ!みんな心配なるでしょ!」
とたんにケセパサの王様が唸り声をあげて暴れ始めた。
「王様がまた暴れ始めた!」
「王様が暴走始めた!」
ケセパサ達は再び混乱してそれをみた優徒がみんなを落ち着かせる。
「大型ドラゴン バジル・バトスを討伐するのじゃ!!」
ケセパサの王様は怒鳴るように叫んだ。
「この天空の王国『テレマエ・ラテ』全勢力を駆使してバジル・バトスを討伐するのじゃ!!」
その声は王国全体に響き渡る。
「バジル・バトスが地上を毒の地に変えた元凶じゃ!」
ケセパサの王様はその叫び声をあげた後再び力尽き倒れる。
「バジル・バトスがこの毒の元凶だと…」
健二は王様の叫びに動揺した。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ケセパサは枝豆みたいな体に手足が生えている妖精のイメージです。
王様は他のケセパサに比べ大柄です。
次回天空の王国『テレマエ・ラテ』とバジル・バトスとの決闘なります。




