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第十八鈴 天空の王国

6人の空間スキルを覚えた魔法使いを止めるべく響とのなか、モサ子の3人は天空の王国の世界にたどり着く。

地表から約60Kmの上空、雲よりも高い位置に大きな岩山が空に浮かんでいる。

その岩山の上は平らで一つの王国があった。


「王様が亡くなった!!!」


王国中が悲鳴で騒がしくなる。

王国の住民達は緑色で枝豆のような形に羽がはいている。


「王様が亡くなったって?一体何があったんだ!」


王国の住民達の中に少数ではあるが人間の姿がいた。

彼らは緑色の住民ほどではないが同じくその騒動に動揺している。


「Dライダーズを呼んでください!!緊急事態です!!」


緑色の住民達は人間に頼み込み数人の人間達はスマホで連絡をし始めた。

王国中に混乱が広がる中突然王国の上空に大きな空間が広がる。

眩しい光の中から現れたのは巨大なモササウルスだった。


「な、なんなんだ!あれは!!」


住民達はさらに混乱する。

モササウルスは光の上に飛び出しそして上空に浮かんでいる王国の上に飛び降りた。

モササウルスの体がレンガでつくたれた町中の広場につくとその大きな体は髪の毛の形状になり地面に溶けていくように中から響、のなか、モサ子の姿が出てくる。


「別の世界ついたよ!」


モサ子はにっこり笑う。


「食べられずに済んだみたいだな。ここが魔法の国…?なのか?」


のなかは周りを見渡しながら呟く。


「なんかすごい騒がしいね」


響がそう呟くと周りに緑色の住民達が囲んできた。


「お前達一体何者だ!!」


「お前達が王を殺したのか!!」


「許さないんだからね!」


住民達は高い声をあげ響たちに叫ぶ。


「え?え?な、なんだ!何が起きているんだ!!」


戸惑う3人の前に一人の人間が周りの群衆に声をかける。


「皆さん落ち着いてください。彼らが現れたのは王が亡くなった後です。彼らはきっと無関係ですよ」


声をあげた少年は響たちによってくる。


「初めまして、僕の名前は入谷優徒イリヤユウトこの天空の王国『テレマエ・ラテ』に移住をしてきたものです。まさか同じ人間がいたなんて信じられませんでしたよ」


優徒は手を差し伸ばす。それに答えるように響達は握手をする。


「初めましてえっと、私は能塚響、この子はモサ子」


響はモサ子を撫でながら紹介する。モサ子はすごく嬉しそうだ。


「俺はのなか。製造の国から別世界を渡ってきた」


のなかの言葉に優徒は目に輝きを浮かべる。


「別の世界…そんなものが存在するんですね!」


「ああ、俺たちは魔法の国へ向かう最中誤ってこの世界についてしまった。確認したいのだが、ここは魔法の国か?」


「魔法の国?まあ言われてみればこの王国事態浮いてるのが不思議で魔法ですが、ここは多分違います」


「そうか、それは邪魔したな」


のなかは残念そうなそぶりをしてモサ子に向かった。


「モサ子、ここは魔法の国ではないみたいだ。次の世界にいくぞ」


そう言って優徒に背中を向けた。


「ま、待ってください!その世界をわたる力で私たちを助けてくれませんか!」


優徒は強く懇願するように言った。


「私達はもともと地上に住んでいたのですが、地表に沸いた毒にやられこの天空の国に逃げてきたのです。しかしその毒は強力でたった今も王が殺されどこにも逃げ場がないんです」


「ど、毒?すっごい危険な世界に来ちゃったね」


同様しながら響は口周りを手で隠す。


「どうか助けてくれませんか!!」


優徒はのなかの腕を掴み頼み込む。


「そんなこと言われてもな。俺達にはどうすることもできないぞ。それにこの王国全部を移動できるほどの力はこのモサ子が持っているかも不明だしな」


のなかはモサ子を見る。モサ子はしゃがみこんでいた。


「おい!モサ子!どうした!?」


「……お腹が減って動けないの」


モサ子はお腹が減っていた。空間スキルはモサ子にとってサブのスキルであるためメインスキルと違い力の消耗が激しい。


「モサちゃん大丈夫?」


響は心配そうにモサ子に声をかける。モサ子はあまり元気がなかった。


「ではそのお嬢さんが元気になるまでこの世界にいるのはどうでしょうか?」


優徒は3人に提案をした。他に手段はなかった。のなかと響は頷いた。


「新しい人間か!」


「新しい人間だ!」


「王様が亡くなった時に新しい人間だ!」


周りの緑色の住民達は騒ぎ始める。


「皆さんこの方がたは悪い人ではありませんよ。逆に私たちを助けてくれる希望のある方がたです」


優徒は緑色の住民達に声をかける。


「ねぇ優徒さん、この方達って何者?」


「この天空の王国『テレマエ・ラテ』の住民『ケセパサ』といいます。普段は見えていなんですが、地上の危機と知り特別に姿を見せてくれいるんです。私たち人間に対して妖精とでもいう存在でしょうね。」


「不思議な住民だな。でもそんな気安く人間を守ってくれるのか?」


「実は条件がありまして天空の唯一の危険な存在大型ドラゴン『バジル・バトス』からこの王国を守ることを条件にしてまして」


「ドラゴン?守るってどうやって守るんだよ」


のなかがそう呟くとのなか達を大きな影が囲む。


「ドラゴンには、もちろんドラゴンです。紹介します。ドラゴンライダーズ通称Dライダーズです」


街中のレンガの建物の屋根の上に3体のドラゴンが降り立った。


「緊急事態だと聞いてきてみれば、何事だ?」


一人のDライダーがドラゴンから降り立ち響達の元に近寄った。


「遠くから巨大な生物がこの王国の上に降り立つのを確認した。一体何が起こっているんだ!」


Dライダーの一人が周りのケセパサに聞く。


「王様が亡くなった!」


「王様きっと殺された!」


「なんだって!我々に住む場所を与えてくれた王様が殺されただと」


Dライダーの一人が響達を睨みつける。


「待ってください。槍爪さん!この方々は関係ありません!」


「優徒、だがこの異変立て続けに起こるのはおかしいだろ。あと巨大な生物は一体なんだったんだ!」


巨大な生物と聞きしゃがみ混んでいたモサ子はひょっこりと顔を見せる。


「巨大な生物?それってもしかして私のこと?」


モサ子は嬉しそうに尋ねる。その目の輝きにDライダーの男は戸惑う。


「なんだこの女は!まさか化け物か何かなのか!」


モサ子の瞳に映る只者ではない目のオーラにDライダーは危険だと勘付く。


「えへへへ、私モサ子。食べるのが大好き!」


ーーーチリン


モサ子のスキルが発動した。

モサ子の髪が地上を埋め尽くしそこから巨大なモササウルスが出現する。


「ちょ!まっ」


「モサちゃん!」


のなかと響が叫び止に入るがモサ子はすでに目の前の獲物を狙っていた。


パクッ!


モサ子は降りてきたDライダーが乗っていたドラゴンを丸呑みした。


「あああああああああああああ!!!!!!!」


Dライダーの男はその場に崩れ落ちるのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

天空の王国編スタートです。ドラゴンの支配する天空とゾンビが蔓延る地上の世界で響たちが暴れまくります。

今月から毎週日曜日投稿します。現状二十一話まで完成してます。

どうぞよろしくお願いします。

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