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第九鈴 恐竜の包囲網パート1

恐竜達とのバトル開始です。

恐竜を自分なりに解釈して暴れさせてます。ユニークな恐竜達をお楽しみください。


グオオオオオオオ!!!「お前達!!いったい何をした!!」


ティラノサウルスは咆哮をあげて立ち止まる。

響とのなかは森の中に消えて見えなくなっていく。

ティラノサウルスは体の異変に気が付いた。どんどんと体が小さくなっていた。

しかし力が段々とみなぎってくる。さっき捕食した機械の塊が原因だったのだろう。


グオオオ「なんなんだ。これは俺様の体に何が起こっているんだ」


ガサガサ!

ティラノサウルスの後ろの草むらからドロマエオサウルスの群れが出てきた。


ギャウギャウ「あ゛??どしたの?ボスゥ?」


グオオオ「見かけない侵入者が現れた。暴走族で有名なお前達なら追いつけるかもしれない。頼んでもいいか?」


ギャウギャウ!!「あ゛あ゛???侵入者にやられてんの?だらしねぇんだがなぁ!しゃあね!おれ達が一走りしてきてやるよ!!」


ドロマエオサウルスはブロロン!ブロロン!と口の中で音をたてながらぶっ飛ばして走っていいった。


ーーーチリン


グオオ「なんだこの鈴は?」


ティラノサウルスの足首に鈴がついていた。





響とのなかはティラノサウルスを巻いて安心して木の影に隠れていた。


「のなかどうしよう。魔女が食われたってことは私達もうこの世界から逃げられないってこと?」


「待て、今考えている!俺は魔女を捕獲したスーツをコントロールできる。しかしそのスーツはさっきの恐竜に喰われた。いやまてまだ動くかもしれない!」


のなかは腕の端末で空間スキルの発動を行った。

『受信不能、MPS故障中』とモニターに映し出された。


「やっぱり噛み砕かれたのは本当だったんだ!」


「えええ!どうしよう本当に帰れなくなっちゃった!」


心配する二人を見下ろす頭が見えた。


「のなか。あれ、見つかったよ」


ブラキオサウルスの頭が木の影からヌルっと二人を覗き見下ろしている。


ブオオオ「侵入者を見つけましたわ!」


ブラキオサウルスは大きく首を高くあげ咆哮を上げ、足激しく動かし振動を起こす。


「うわわわわ!!地面が揺れる!!」


二人は不安定な足場に座り込んでしまう。


ギャウギャウ「あ゛あ゛!ブラキオさんあんがとな!!」


ドロマエオサウルスが森の中をブロロンブロロンと口で音をたてながらものすごい速さで突っ走ってくる!!


ギャウギャウ「あ゛あ゛???みたことない生き物の形してんな??」


ギャウギャウ「あ゛!!きっとこいつらがボスが言ってた侵入者だっぺな!!」


5頭のドロマエオサウルスは響とのなかに襲いかかってくる。


ーーーチリン


響のスキルが発動する。曲が流れ譜面の円盤が足元に出現し空気が吹き荒れる。


「きた」


響の目が水色に光輝く。


「フルコン狙うよ」


ドロマエオサウルスの大きな口は響を丸呑みできそうなくらい大きく開いていた。

響には口の中に見える歯一本一本が全てノーツに見えた。


タタタタタタタタタタッ!!!!


ノーツの弾ける音と共に一頭のドロマエオサウルスは吹き飛ぶ。


ギャウギャウ「あ゛あ゛???何やってんだ!?おめぇ?」


他のドロマエオサウルスは連携をとりガブガブと口を動かして迫り来る。


タッタタ!


一頭のブラキオサウルの頭部にあったノーツが弾け地面に叩きつけられる。


タタタタタタタッ!!


もう一頭は体の側面にあったノーツを弾き遠くに吹き飛ばされる。


「いける。恐竜相手でも。狙えるよフルコン!」


残り2頭のドロマエオサウルスは一度間合いをとり勢いをつけて響目掛けて突っ込んでくる。


ギャウギャウ「何ごじゃっぺいんだがなぁ??あ゛あ゛?」


「私も本気でいくよ」


響は両手にバチを出現させて譜面の円盤に低い姿勢になった。

とたん譜面の円盤はドロマエオサウルスに向かって飛んでいく。


バンッ!バババンッ!!!


すれ違うタイミングで響はドロマエオサウルスの頭部にあったノーツを弾きドロマエオサウルスはそのまま気を失ってしまった。


「さすが響!やっぱりお前がいると頼もしいな!」


ギャウギャウ「あ゛あ゛??なんだっぺな??あの力?」


ギャウギャウ「一旦ボスに報告すっぺな!!あ゛あ゛!!」


攻撃を喰らったドロマエオサウルス達は気を失った個体をその場に残しブロロンブロロンと口で音をたて逃げていった。


ブオオオ!!「なんなんですの!援軍はいらっしゃらないんですの!?」


ブラキオサウルスは再び唸り声を上げた。


「響!高台から海が見えたはずだ。陸の恐竜たちは凶暴でキリがない。海岸に向かうぞ!」


のなかが響に指示を出す。響はこくっと頷いて二人とも走り出した。

森林の中をふたたび走る二人。


「ここは正直俺のスーツが役に立たない。頼りきりでわるいな響」


くらいトーンでのなかは話す。


「気にしないでのなか。元々私達は魔法使い達を倒しにきたんだから」


ーーーチリン


響のスキルが発動する。


タタタタタタタタタタッ!!!!


のなかの前を走っていた響にパキケファロサウルスが頭突きをしてくる。

響はノーツを叩きながら吹き飛ばされていく。


タタタタタタタタタッ!!!


「響!!」


響はノーツを全て弾き返したが、勢いに負けて遠くに飛ばされる。


「のなか!私は大丈夫!のなかは先に海岸に向かって!すぐに向かうよ!」


響はパキケファロサウルスのを挟んだ向こう側ののなかに叫んだ!


「わ、わかった!響!気をつけろよ!」


「のなかもね!」


のなかが行った後響の草むらからもう2頭のパキケファロサウルスが現れる。


「あの威力で挟み撃ちにしようってこと?」


グオグオ「頭突きこそ最強!頭突きこそ最強!」


グオグオ「全て砕く頭突きこそ最強!」


パキケファロサウルス3頭の頭突き攻撃が始まった。


タッタタタタッタタタッタ!!!!


「くっ威力が重い」


響はバチに切り替えパキケファロサウルスの頭部のノーツさらに叩き響していく。


バンバンバババババババババンッ!!!!





響と別れたのなかは森の中を慎重に隠れながら逃げていた。


「きっと海岸にいた方が視界がいい。何よりも異世界であればここにもスキル保有者、つまりは人間がいるはずだ。この島から出て協力してくれないか頼んでみよう」


ぬお「侵入者発見」


ズシンズシンと足音が近づいてくる。


「くっそまた出てくるのかよ。恐竜」


ぬお「自分不器用なんで」


のなかの前にはトリケラトプスが立ちはだかっていた。

最後まで読んでいただきありがとうござます。

今回の回が一番恐竜達が出てくる回になるかと思います。

次回は恐竜バトル初戦後編になると思います。次回もどうぞよろしくお願いします。

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