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夏祭りかき氷

作者: 美月

祭りの山車に

ステージの音

賑やかな音の中に

彼の声を見つけた

低く響く声

それは偶然

私がここにいるなんて知るよしもない

見つからないようにして

人の影に隠れたのに

何で見つかるの


私の目の前に来て

「かき氷下さい」

そんな声も私の心臓に響く

私は屋台の手伝い

かき氷を渡しながら

お金を渡されて


「後で」


彼の低音がかすれて

彼の手が触れて

お金と一緒に

小さく折りたたまれた紙

受け取った私の右手

夏の熱気に汗が滲む

氷の飛び散る破片でさえ

蒸発しそうな

沸騰する頭

何だこれは

マグマの音か

この心臓は


開いた紙に書かれた


「後で会いたい」



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