第42話 最終回
いつも読んでいただきありがとうございます!
これは、一人の男子校生が一目ぼれするところから始まった、
これは、一人の女子校生がある少年に恋するところから始まった、
青春ラブコメである。
そして、離れてしまった両者はどのような結末を迎えるのか?
果たして、願いは、希望は、届いたのか?
全てが終わり、そしてここにすべてが始まる。
これは少年と少女のやり直しの物語である。
『男子校生に!女子校生に!異性と普通に話すのなんて「「難すぎます!」」』
最終回。ここに開幕。
・・・
海外にわたった私は終始放心状態だったと思う。何もかもがどうでもよくなってしまっていた。
心に空いた穴がふさがることはなかった。それでもなんとなく友達はできて、なんとなく過ごして、なんとなく向こうの高校を卒業した。
大学は日本の大学にした。去り際に伝えたメッセージの通り、大坂大学だ。国立の超難関校の一つである。また、私の最後の希望でもある。もしも、もしもあのメッセージの意図が伝わっていて、大学に彼がいたら―――。そんなことを考えてしまった。
帰国する日、両親は海外に残り私だけがもう一度、日本は出発した時と同じ空港の地を踏んだ。
「帰って来たんだ……」
彼の居ない空港に私は降り立った。
その日は、借りたアパートで荷解きして、またひとしきり泣いた。
真純には、事前に今日帰ると伝えてあった。すると、
「荷解き手伝う!」
というので、仕方なく付き合ってもらった。
その際、ちゃんと慰めてもらったのは言うまでもない。
「みやびん、なんか変わったね」
「そう?」
「うん。なんていうか、暗くなった?いや、元気がなくなったのかな?」
「そっか」
「あら?意外とあっさり?」
「うん……ほんとのことだから」
「そっか。別れたんだっけ?彼と」
「事実上そんな感じ」
「おつかれさん」と、真純(絶賛リア充満喫中の親友)は肩を叩いてきた。
真剣に励ましてくれているのだろう。
正直複雑だが、うれしくは思う。
「会えると良いね」
「…………そうだね」
私はこの三年間、ずっと思っていたことをまた繰り返した。
この穴はい埋まるんだろう?
と……。
・・・
日本を去った 3年後、(私、大学一年生の4月中旬)
地元にある志望校に受かった私は、帰ってきていた。
あの甘い高校一年生を過ごした故郷に。
おそらくもう会うことはない彼の顔を思い浮かべると、”今日も”自然と涙があ出そうになる。
彼は去り際、「いてらっしゃい」と言っていた。「帰って来てね」ではなく。
どうせ、3年もあったんだ……彼女の一人くらいできているだろう。まぁ、彼の志望校がどこかは知らないので、確認も取れないのだが……。
さて、重い気をしていてもどうしようもないので、一人暮らしの家に帰ろう。買い物すんだしね。あ、そうだ。帰ってレポートやらなきゃ!
そんなことを考えながら、私は自宅へ向かった。
「あの!」
突然後ろから声がした。昔聞き飽きるほど聞いた懐かしい声が聞こえた気がしたが……まさかな……。
「はい?」
私が振り向くと、そこには同い年ぐらいの眼鏡をかけた男性が立っていた。身長も彼にそっくりだった。
変な偶然……
「大坂大学ってどこか知りませんか?」
どうやら私の大学に用があるらしい。
「ああ。それなら、あっちをまっすぐ行って……」
あれこんな会話前にも……。
私が言い終わらないうちに目の前の男性は口を開いた。
「申し訳ないのですが、連れていってもらってもいいですか?この辺土地勘がないもので……すみません……」
「え?あ、ああ。いいですよ」
私は今年の春入った大学まで、コンビニで買った、昼食のおにぎりが入った袋を持ちながら案内した。
「ここです」
「……すごいちゃんとついてる……!」
男性は何か驚いたようにつぶやいた。
「そりゃ、私通ってるのここですもん」
「知ってるよ」
え?と、私はすっとんきょうな声を上げた。
この人もしかしてやばい人?ストーカー?
その時、彼は眼鏡を外した。
「やっと見つけた。おかえり優華」
「なんで……?」
「なんで雄日がいるの…………?」
私は数秒棒立ちした後に、雄日に抱き着いた。
「なんで行ってらっしゃいなのよ!なんで……帰ってきてじゃ、ないのよ……」
「そんなの決まってるだろ?―――おかえりを言うためだよ」
彼の言葉に私はハッとする。
「―――た、ただいま」
「ああ。おかえり。ところで、渡したいものがあるんだけど」
「ん?」
そして、雄日は言う。ずっとうちに秘めていた思いを。
「いきなりでごめん。結婚してください。あなたとずっと一緒にいる権利を、俺にください」
優華は涙があふれた。思い切り、この3年間を取り戻すように彼に抱き着く。そして、3年も前から決まっていた答えをようやく告げた。
「はい!喜んで!」
こうして、穴は埋まった。その上に華やかなものを添えて。
左手に光るのは穴を埋めた彼の愛情だった。
・・・
男子校生に、
女子校生に、
異性と普通に話すのなんて難すぎます
でも、それでも、きっと
「「うまくいく」」
・・・
最終回 「continue」
おしまい
次回
エピローグ
読んでくれている皆さんへ、
『だんむず』を完結まで読んでいただきありがとうございました!
たびたび休載などありましたが、皆さんのおかげで何とかここまで来れました!本当にありがとうございました。
もしよかったら別作品の方も読んでいただけると嬉しいです。
それでは、またどこかでお会いしましょう!
P.S.
もしも、
「面白かった」
「ドキドキした」
と思ったら、下にある評価で応援よろしくお願いします!
(やり方、☆☆☆☆☆を★★★★★に変えるだけ!)
よかったら、感想も
「面白かった!」
など、書いていただけるだけで、すごくモチベが上がります!なので、どうかよろしくお願いします!
最後にエピローグをどうぞ!




