第19話 冷戦!女は怖い…。 後編
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翌日の優華は機嫌が悪かった。
何かしたか?と考えを巡らせてみたが、皆目見当もつかない。
「ど、どうした?なんかあったか?」
「べっつにー……」
この優華の態度によって確信したことが一つある。
この機嫌の悪さの原因は「俺」だ。
優華には俺が何かしたとき、察しろ!というオーラと同時にツーンとした態度をとる傾向がある。さらに、そういう時彼女は必ず左を向く。
お察しの通り、今、彼女は左を向いてツーンとしている。
どうしたものか……
「俺」は頭を抱えた。ある意味では棒日本最難関国公立大学の二次試験よりも難しいだろう。
しかし、あきらめてはいけない。優華が隣にいる未来が欲しければ、こんなところで立ち止まってはいられない!
と、そんな時、「俺」の頑張りが報われた。優華が珍しく、(いままでツーンが発動したこと自体少ないが)自分から答えを開示してくれた。
「昨日、喜多さんといたでしょ」
「え?あ、ああ。幼馴染だし」
「それだけ?」
「それだけ」
「ほんとに?」
「ほんとに」
すると、優華は安堵した表情をし、続いてもう一度表情をこわばらせた。え?なんで……?
「じゃあなんであんなに返信遅かったの?」
「バイトで返信する暇なかった」
「バイトは19時まででしょ!」
「それは……」
「俺」はここで決定的な事実(これ言ってたらここで話は終わってた)を言おうとした。そこに、神が使わしたであろう小悪魔が登場した。
「あれ!ゆっくんじゃん!雅さんも!いやぁ~奇遇だね!」
「喜多か」
「喜多さん⁉」
駅から出て来た喜多はニコッと笑って「うん!喜多だよ!」と言った。
「喜多さん!昨日鈴木君と何してたの!」
「え? ゆっくん、もしかして……」
「俺」は静かにうなずいた。昔、喜多にも最初は鈴木と名乗ったから察してくれたんだろう。
「別に何もしてないよ?一緒に登校したぐらいだし。途中まで」
「え?じゃあほんとに何もないの?放課後も?」
「私は仕事だから昨日は早退したはずだけど?それとも何?私とゆっくんが一緒にいたら悪いわけ?」
なぜだ!急に喜多がけんか腰になっている……!
「そ、そんなことは……」
「そっちは本名も教えてもらったないくせにねぇ……」
「へ?鈴木ユウカじゃないの?」
「ん?」
喜多が目で、「何で名前の方知ってるの⁉」と言ってきたが、「いろいろあったのだ」と目ではぐらかしておいた。
「まぁ、あなたよりも断然歴は長いですから?ゆっくん呼びも許されてるし?ゆっくんのことなら何でも知ってるし?あなたとは格が違うのよ。出直して来たら?」
こいつ、ほんとにどうしたんだろ?
その後、しばらく、言い合いが続いてので、「俺」は素朴に女って怖ぇぇと思ったのだった。
というか、なんで俺を題材に喧嘩してるんだ……………………………………?
うん!わからん!!!
続く
次回
第20話 負けルートに入りました。




