反逆の旗印:赫の章 8
長らくお待たせして申し訳ありません
【百合は最高】どうしてヨミノエコンビってあんなにてぇてぇんだろう【いい匂いがする】
123 無名の冒険者
まじであの二人のてぇてぇを壁になって眺め続けたい
124 無名の冒険者
毎回ヨミちゃんがノエルお姉ちゃんにからかわれて真っ赤になるんだけど、たまに反撃してのえるお姉ちゃんが真っ赤になるのが最高にたまらん
125 無名の冒険者
いつもは強気にぐいぐい行く子が反撃食らって恥ずかしがるの、いいよね
126 無名の冒険者
>>123 わ か る
お前はきちんと百合とは何なのかを理解している同志のようだ……
127 無名の冒険者
昨日はロードポリスでクレープを食べさせあいっこしてるとこを目撃して、危うく死ぬところだった
128 無名の冒険者
あまりにもイチャイチャしすぎてるせいで、ギルメンからもはよ付き合えやって言われてる始末
129 無名の冒険者
あんなにお互い好き好きって丸分かりな雰囲気醸し出してるのに、実はまだお付き合いしてないという事実
130 無名の冒険者
じれったい百合っプルがゆっくりと恋仲になることを応援しようではないか
131 無名の冒険者
諸君、私は百合が好きだ
諸君、私は百合が好きだ
諸君、私は百合が大好きだ
おねロリが好きだ
ロリおねが好きだ
恋人繋ぎが好きだ
抱き合いが好きだ
百合キスが好きだ
食べ比べが好きだ
赤面百合が好きだ
街中で、茶店で、拠点で、平原で、王城で、船上で、雪山で、砂漠で、部屋で、ベッドで
この地上で行われるありとあらゆる百合行為が大好きだ
132 無名の冒険者
なあ、何か今急にヨミちゃんが配信始めたんだけど。なんかめっちゃ焦った顔してるんだけど
133 無名の冒険者
なんかロードポリスがヤバいことになったらしいな。ついさっき急にワールドアナウンス入ってたし、何なんだ?
134 無名の冒険者
>>131 お、少佐じゃないですかちっすちっす!
135 無名の冒険者
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!!!!!やべーぞ!
王都マギアにバーンロット攻め込んできてたって!
136 無名の冒険者
ヨミちゃんちゃんとSNSアカウントあるんだから、ゲリラするにしてもそこにURLとか貼ってくれぇ……。危うく見逃すところだったじゃまいか
137 無名の冒険者
>>135 ん!? は!? え!? バーンロット!?
138 無名の冒険者
>>135 うせやろ!? まじで!?
139 無名の冒険者
どうりでこのヨミノエ専用の百合スレにあまり人が集まらないわけだ
140 無名の冒険者
ここで百合談義してる場合じゃねえ!
141 無名の冒険者
ヨミちゃんの配信を観るに、アーネストが古き誓いの古戦場にバーンロットを誘導してくれてたらしい。いやあのイケメン剣聖有能か?
142 無名の冒険者
よし、俺らも行くぞ!
♢
バーンロットとの戦いが始まって十分が過ぎた頃。
HPは未だに一本目を半分も減らすことができておらず、古戦場はあちこちが焼けただれて腐敗して、酷い悪臭を放っている。
この巨体はただ動くだけでプレイヤーを容易に即死させるため、可能であれば動かさずに固定して集中砲火したいのだが、それもできない。
アーネストやフレイヤが空間凍結魔術を使って動きを止めることはできているが、バーンロットが強すぎるからなのか凍結時間が極端に短い。
一瞬でも動きを封じてくれればそれが攻撃のチャンスになるので、全くの無意味ということはないのだが、ゴルドフレイ戦の時は数秒は動きを封じることができていたのでそれを知っている身としては、想定よりも短いと少し狂う。
三原色の竜王の特徴として、持っている二種類の能力の使用頻度は決して高くはなく、物理攻撃を多用してくる。
美琴が戦うグランリーフも、アーネストの戦うウォータイスも、どちらも物理攻撃の方が多めという。
一応HPを一定以下まで減らすことができれば比率が入れ替わり能力の方が増えてくるそうだが、バーンロットは防御があまりにも硬すぎるためそこに至るまでにどれくらい時間がかかるのか分からない。
爆発するような音を立てて尻尾が地面に叩きつけられ、それを防ごうとしたタンクが叩き潰されて即死する。
そのまま尻尾を地面に触れさせたまま、地面を抉りながら横薙に振るい次々とプレイヤーが弾き飛ばされて即死するか復帰するまでに時間がかかるレベルのダメージを受ける。
「どおおおおおおおおりゃああああああああああああああ!!」
超至近距離で『雷殲・大剣撃』を顔面にぶちかまし、目を閉じて視界が封じられている隙にアーネストのギルメンの魔術師ダビデにノエルと位置を入れ替える魔術を使ってもらってスイッチし、ノエルがフルパワーの固有戦技を戦技込みで全力で脳天にぶちかます。
爆撃のような大音量を周囲に響かせて、『雷禍の王鎧』と様々なバフで強化された一撃で、バーンロットの体がほんの少しだけ沈むが大したダメージではない。
もう一度ダビデに同じ魔術を使ってもらい、今度はノエルとアーネストが入れ替わり、アーネストが全く同じ場所に最大倍率の『湖光の聖剣』を叩き込む。
三連続の強力な竜特効固有戦技ラッシュ。それも、三人とも竜王素材を使って強化済みの武器でのもので、眷属程度であればかなりのダメージを入れられるであろうものだ。
相手は竜王だがこのラッシュが全く効かないわけじゃないだろうと思っての連携だったが、結果はバーンロットの超特大ブレスという返事で返ってきた。
HPを見るといくらかは減っているが、あまり効いているとは言いにくい。
どうしてこんなにダメージが通らないんだよと舌打ちをして、バーンロットが回転しながら尻尾攻撃を繰り出してきたので、影の中に潜って攻撃をやり過ごす。
尻尾が通り過ぎていくのを黙って見ているだけじゃ意味がないので、バーンロットの体にある影の中から出られるようにと高速移動する。
しかしそれを先読みされていたのか、バーンロットが自分の体から強力な腐敗の霧を発生させたため、すぐに引き返す。
「ってマジかよ!?」
五秒が過ぎて影から追い出されるように飛び出ると、それを待っていたと追わんばかりに炎ブレスをピンポイントで吐き出してきた。
どうやってどこから出てくるのか分かったのかという疑問も出てくるが、ドラゴンは人間よりはるかに五感が優れているというし、それで特定したと思うことにした。
咄嗟にブリッツグライフェンを盾に変形させて、エネルギー消費で防御力を上げることでブレスの直撃を防ぐが、ヨミの弱点属性である炎で最強の王の炎であるため、完全に遮断することはできずにじりじりとHPが削れて行く。
このままじゃ蒸し焼き吸血鬼になってしまうと、一気に上昇した温度で汗を浮かばせ体から水分が抜けていく感覚に歯軋りすると、急にバーンロットがブレスを止める。
『ほう! 貴様、我の逆鱗の場所をもう把握したのか!』
「なぁんで今の一回、外したってのにうちの考えが分かってんのよ!」
バーンロットに攻撃を仕掛けた、いつの間にか戦場にいるゼーレが怒ったように声をあげると、空中での回避能力のない彼女を叩き落そうと大きな前足が振り下ろされる。
「ゼーレ!」
ゼーレは特別ステータス等が高いわけでもないし、戦闘型ではなく暗殺などの奇襲を得意とする情報収集タイプだ。
素早さの追求のためにできるだけ重い装備を付けないでおり、防御力も紙と言ってもいいほど低い。
素早さを上げるには筋力を上げる必要があるので、ヨミのギルドに入ってからは筋力を結構上げて、副産物として攻撃力も上昇している。
なので彼女の暗殺者スキルの一つである『アサシネイト』が決まれば、高い攻撃力にさらに高い補正がかかってダメージを期待できるようになった。
だがそれは当たればの話で、その攻撃を当てようとしたのを一回でバーンロットに見抜かれてしまい、高い攻撃倍率の技を持つ逆鱗の場所を知っているプレイヤーが一撃でHPを消し飛ばされて脱落する。
「……いったーい! ほんっと、容赦ないわねアンタ!」
「ん!?」
ポリゴンとなって消えるはずのゼーレは、HPを回復させてそのまま起き上がる。
なんで!? と思い周りを見回してみると、フレイヤが地面に大きな蘇りの祭壇を置いていた。
ギリギリ蘇生範囲内に置いてあるようで、それでゼーレの蘇生が間に合ったようだ。
『不滅の冒険者、か。面白い』
「こっちは今んとこ面白くはないけどね! とりあえず、ヨミちゃん経由で教えるわよ! 逆鱗の位置は顎と喉の境目のとこ! めっちゃ分かりにくいかもだけど、よく見れば分かるから!」
ゼーレが大きく声をあげると、彼女を踏み潰して始末しようと接近していくが、フレイヤが爆速で低空飛行して回収していき、事なきを得る。
「ありがとうゼーレ! これで比較的まともにダメージを入れられるようになった……はず!」
「どいたま! 終わったら膝枕あああああああああああああああああああ!?」
「舌噛みますよゼーレさん!」
なんで本当に、みんなは揃いも揃って膝枕されたがるのだろうか。
ノエルにされた時のことを思い出して、視界の半分以上が彼女のメロンで埋め尽くされていたことが印象に強く残っているが、確かに女の子に膝枕されるのはいいものだ。
特にヨミの太ももは、他が貧相な中で結構むちむちでノエルを始め色んな女性陣から何故か好評だ。
リスナーたちもむちむちな太ももがいいと変態発言をしょっちゅうしているし、自分の太ももには人を狂わせる何かがあるんだなとゆるゆると息を吐いて、ゼーレを抱えるフレイヤを追いかけるバーンロットに向かって走り出す。




