表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

140/667

140話 つうか、なんだ?! 偽って?

 こうしてやっとのことで、ユタンちゃん専用モビルスーツ……おっと、違った……ユタンちゃん専用妖精モデルシューズの製作が開始されたというわけだ。


 もし仮に色が赤にできるのだったなら、でも、ここは三倍速を期待したいところだ。


 黒だと三人必要になるし、青だとビール腹だし、白とかオレンジとかだと、もう普通の人には伝わらなさそうだしな。


 あぁ~あ、また見てぇ……ガンダ△、特にファーストGとか逆襲のSとか、なんかの拍子に見たくなるな。くぅ、もう無理なのか、もう異世界では……。


 郷愁きょうしゅうひたってばかりもいられないし、次、行こう。


 とはいえ、結構な数の靴屋を聞き回ってたから、もう時間的な余裕がそれほどないんだが。


 でも、ホテルでもらった地図でちょっと気になったことが……。


 そう思って地図を何度も見返していたら……大変なことが判明した。


 と言っても、地図に書いていることではなく……いや、地図に書いてはあるんだけど、その内容ではなく、文字……そう文字のことだ。


 ……う~ん、ちょっと……恥ずかしい。今まで気が付かなかったなんて。


 えっと、えっちなこととかではなくて、その……読めちゃいました文字が……もちろん俺ではなく、スプライトさんが。


 そうなんだよね。スプライトは何気に文字が読めるみたいなんすわ。


 俺の勝手な思い込みから、妖精は人族の文字が読めないと勘違いしていただけで。


 どうやら多少の方言的な違いとか、時代的な違いとかはあっても、元々が共通言語だそうで、大した違いはないのだとか……。


 そういえば、初めて魔導書を見て、俺が文字読めないとわかったときにも、散々馬鹿にしてきたくらいだったもんな。


 あのときは単に悪戯好きで、からかってきてるだけだと勘違いしていたけど。


 そっかぁ、文字読めたのかぁ……なんだかなぁ。


 そうとわかれば、早速、先ほどから気になってた疑問をぶつけてみよう。


「なあ、スプライト。これって通りの名称だよな?」


「えっ、どれっ!? ええ、そうね。それがどうかしたの?」


「いや、だって、これと、それと、ここも、後はこれなんかも、俺には全部同じ文字に見えるんだけど」


「ええ、そうよ。だって同じ単語だし、一緒よ。あれっ!? え、変ねぇ?」


「だろうっ? おかしいんだよ、この地図。通りの名前だけは結構間違ってるんだよ」


「ちょっと、貸して! ……んっ?! あぁ、そういうこと!! わかったわ。違うわよ、間違ってなんかないの、この地図自体は……たぶん」


「なんだよっ!? たぶんって」


「えっとね。それは──」


 スプライトが言うには、通りの名前は似ているが、ちょっとだけ違うそうだ。


 とはいえ、俺が指摘した単語はまったく一緒で「パインフルーツ通り」というつづりであった。


 これが【パインフルーツ通り】から始まって、【南パインフルーツ通り】、【北パインフルーツ通り】、【東パインフルーツ通り】、【西パインフルーツ通り】、【中央パインフルーツ通り】、【新パインフルーツ通り】、【真パインフルーツ通り】とか、【にせパインフルーツ通り】とか、とにかくパインフルーツの大安売り……つうか、なんだ?! 【偽パインフルーツ通り】の偽って?


 まあ、余程、パイナップルがよく採れる地なんだろうということはわかった。


 そう思って、果物屋らしき店を二軒ほどのぞいてみたものの、ちょっと見た限りでは、パインフルーツらしき物を見つけることができなかった。


 スプライトにも協力してもらうために、どういった果物かの説明をした。そのせいもあってか、二人とも興味が湧き、今では食べたそうな表情を浮かべたり、時折生唾なまつばを飲んだりしている。


 なんとか探し出して、食べさせてあげたいんだけど……。


 くそっ、嫌だが、仕方ねえか!? やはり奴らに訊くのが早いかぁ。


 やだなぁ、絶対、奴らを喜ばせちゃうのはわかりきってるのに……でも、うちのお嬢さん方を喜ばす方が最優先だから、ここはしょうがない。


「おーい! ちょっと、すんません。アンバサダーの人、ちょっといい?」


「なんだぁ、事件すかぁ? あんたを捕まえればいいんすかぁ?」


 やっぱりな。こいつら、さっきからずっとスプライトのこと、ちらちら見てたから、嫉妬しっとしてるんじゃないかとは思ってたけど、あからさまだな……本当、こんな連中に治安任せてて、大丈夫なん?


 これでも、まあ、ごろつきよりは、ましってことなのか?


 それとも、ごろつきに定職を与えて、監視してる体なのかもな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ