あらすじと登場人物
貴族社会の陰謀と愛が交錯する物語――
第二王子アーガイムの婚約破棄事件の後処理に追われるオランジーナは、些細なことで聖女エレンシアと衝突し、衝動的に巫女姫を辞職してしまう。行き場を失った彼女は、王都の貧困街にある幽霊が出ると噂のアパートに住むことになる。
その夜、オランジーナは二体の幽霊を目撃する。幽霊の正体は、レストレード侯爵令嬢エリザベスとハミルタス男爵令息エドワードだった。身分差のために結婚できず、誰もいないこの部屋で夜な夜な逢引きを続ける二人。エリザベスは、アーガイムの愛人として裁かれたが、本当に愛していたのはエドワードだったのだ。
オランジーナは、騎士団長リンドネルの助けを借りて、幽霊カップルの愛を成就させるために動き出す。しかし、貧困街の土地騒動に絡んだ貴族社会の陰謀が明るみに出る。オランジーナは、貴族たちの陰謀を暴きながら、エリザベスとエドワードの愛を守るために奔走することに――。
第二部登場人物
・オランジーナ 16歳。エレンシアの部下で巫女見習いから巫女姫に昇格。
暗部に所属しアーガイムの指示で王都の魔窟を掃除している。
・レストレード侯爵令嬢エリザベス 18歳。
元第二王子アーガイムと愛人を命じらえていた。エドワードを愛している。
・ハミルタス男爵令息エドワード 20歳。
学院時代からのエリザネスの恋人だが、アーガイムの手前、隠れて愛を育んでいた。
身分差の恋を成就させようとしている。
・エレンシア 24歳。愛の女神メジェトの聖女。オランジーナの上官。
神殿で婚約破棄を仲介している。
・騎士団長リンドネル 36歳。エレンシアを護衛する神殿騎士長から黒騎士団団長へと昇格。
オランジーナの上官。
エレンシアとは彼女が6歳で聖女認定されたときからの付き合いで、12歳の騎士見習いのときからずっと淡い恋心を抱いていた。
・ナウシカ 13歳、エレンシアの歳の離れた妹。神殿大学に飛び級した魔法に優れた才女。
・イルマイズ・ドロスディア 24歳。王太子。
・ナミア・ドロスディア 23歳。王太子妃。
・クオンタム 72歳。大神官。
〇故人たち
・アーガイム・ドロスディア 17歳。ドロスディア王国第二王子。(故人)
学院でニーシャを婚約破棄したものの悪事がバレて断罪され憤死した。
・ニーシャ・トロボルノ侯爵令嬢 16歳。アーガイムに婚約破棄された令嬢(故人)。
アーガイムを救うため、毒を飲んで自殺した少女。




