忍び寄る《嫉妬》と守る精霊
更新遅れてすみません!!
僕とフレアはマンダさんに連れられて教会の裏口からマンダさんの自宅に招かれていた。
教会の責任者のもあってかなり大きい家だった。何でも教会の職員達と一緒に生活していて、家の中では精霊を可視化する特殊な技術が施されているらしい……
僕はあまり知らなかったんだけど、自分と契約していない精霊は普通は見えないらしい……改めて精霊剣の凄さに驚いた。
フレアはサラさんと他の精霊達と今夜の夕食を作ると張り切って行ってしまった……大丈夫だろか?
マンダさんと今後について話をしていたら急に眠くなったので、マンダさんに頼んで偶然空いていた高級感溢れる寝室で休ませてもらった。村では味わえない柔らかい布団に身を任せて、無意識に精霊剣を握りながら眠りについた。
目を覚ますと真っ白な空間に倒れていた。起き上がると30代位の男性が精霊剣を構えている。
『お目覚めですかマスター?』
この声は……もしかして精霊剣か?
『はい。マスターに戦闘技術の指導するために参りました。』
なるほど……ところでその姿はどうしたの?
『前のマスターの生体情報を元に精神体を構築しました。さぁマスター。時間がないので早速始めますよ?』
お、お手柔らかに……お願いします……。
ルイが寝始まった頃。事前に危険を感知していた精霊剣の指示で動いていたルイ以外の人と精霊達は、迎撃態勢を取っていた。
『よろしかったのですかフレア様?本当の事を話されなくて?』
『いいのよサラ。精霊剣がマスターを精神世界で鍛えるそうよ?ただ、時間が少し掛かるから最低2時間は時間を稼いでほしいらしいわ』
玄関前で準備体操をしながら家に近づく人ならざる者を見据え、二人の精霊は手慣れた手付きで戦闘態勢をとる。
『私達以外の精霊達は家の防御結界に回していますので、フレア様は遠慮なくヤって貰って構いません』
『流石サラね♪じゃあマスターが来るまで久々に暴れますわ!!』
大精霊フレアとメイド精霊サラの戦いが始まった。