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旅立ち

精霊剣と《精霊剣》についての説明と、村人達へ処罰。

あれから数時間後。



精霊剣を携えたルイと大精霊フレア+精霊50名は、村を出てある場所へ向かっていた。


フレアを除く精霊達は、精霊剣の中に収容してもらっている。端から見れば人間1人に精霊が51人いるのは変だからな。


僕はある場所に移動しつつ、フレアから《精霊剣》について説明を受けていた。


『マスター。《精霊剣》は契約した精霊の力を実体剣に付与するスキルと捉えてくださいまし。』


「なるほど……じゃあこの精霊剣って何なの?」


考えてみれば不思議だった。スキルの《精霊剣》があるなら、実体剣の精霊剣って必要ないと感じていた。


『そっちの精霊剣は母様が幼い時に作られた物のひとつらしいわ。スキルの《精霊剣》はここ100年程前に作られたので、実体剣が先になりますわ。』


じゃあ実体剣の精霊剣をベースに作られたのが、スキルの《精霊剣》ということかぁ~……


ん?じゃあ僕は精霊剣を2重に使っていることになるのか?


『まぁそうなりますわ。なので、他の《精霊剣》の使い手より強いわ。マスター。見えてきましたわよ。』



歩き続けて見えてきたのは、城壁に囲まれた大きな街だ。何でもフレアの 信仰が高い街の1つで、ここで新たな精霊と契約するのだそうだ。


「あ!ちゃんとした身分証持ってないけど入れるかな?」


『既に精霊同士で連絡していたので、大丈夫ですわ!もし何かあればわたくしが話せば解決出来ますから』


ルイはフレアの信仰街【フレア・ファミリア】へ歩き出した。この時、街中の精霊達や一部の人間が慌てていたのは言うまでもない。



………………………



一方、ルイが抜けた村では大変なことが起きていた。


まず1つに精霊が居なくなったこと。精霊を頼りに生活していた村人達は、今までのごく普通の生活ができなくなっていた。


火を起こすのも狩りをするのも全て精霊頼りだった為に起きた悲劇だ。


彼らはルイが居なくなった事には気付くことはなく、その日の内に【精霊の儀】を取り仕切っている教会に助けを求めた村長は、何故か相手をしてくれず追い返されてしまった。


直ぐに村人全員で教会に助けを求めたが、教会の責任者から


「あなた方からは精霊の加護を一切感じられない。それは契約した精霊が見限ったからだ。また、ルイという少年に対し酷い仕打ちをしてきたと密告があった。ルイ……ルイ様は恐れ多くも大精霊フレア様の契約者様である!その御方を不当に扱ったあなた方を許さない!!我々はあなた方に一切手助けするつもりわない!!」


激怒した教会責任者の命令で村人達は強制送還され、各方面に根回しをした教会によって完全に孤立した村になってしまった。



教会と精霊に見捨てられた村人達は、今までより更に貧しい生活を強いることになる。だが彼らはルイに謝る事は決してなかった。


後にこの村は世界から消える事になる。それはまた別の話。

次回から【フレア・ファミリア】編


精霊剣の強さの見せ所を多くしていく所存です!

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