ルイの覚悟
『では最後に……マスターにとって私や契約した精霊達はどの様な存在ですか?』
今さらだが、深く考えた事はなかった。フレアと出会い、村の精霊達と契約して、この街の火の精霊達と契約して……今は精霊剣と修行している。
よく考えればまだ2日しかたっていないんだな……。
今まではずっと1人だった。村のみんなには相手にされず、最低限の狩りをして暮らしてきた。
…………いや、それは違うな。姿は見えなかったげど、フレアが何時も御飯を作って待ってくれていた!
精霊達は加護のない僕に力を貸してくれる。精霊剣も同じだ。何時も僕の為に力を貸してくれた。
僕はみんなに助けて貰ってばかりだ……何もしてあげれてない……だから!!
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僕は目を覚まし、窓から外に飛び出す。屋敷の結界をすり抜け、フレアの元に走り出す。
身体が軽い……精神世界での経験がちゃんと使えている!!これなら何とかなりそうだ!!
ふと、起きる直前に言われた事を思い出す。
『その思い……確かに受けとりました。フレアとサラに合流したら、私にこう声を掛けてください。』
精霊剣……いや彼は、口調は変わらなかったが、飛びっきりの笑顔で送ってくれた。よく見えなかったが、泣いているようにも見えた。
「今行くよ!待っててくれフレア!!」