45/66
強さ
「悔しかったんだよね」と
「悲しかったんだね」と労われて初めて
自分の感情に気付く
その言葉にカチンと来たはずなのに
言い返そうと開いた口からは
嗚咽しか漏れない
あなたには 全てお見通しなのかもね
いつも気付かされてばかりよ
あなたの前でしか 涙は出ない
どうしてくれるの?
優しいあなたは 私をダメにして
そうやって 後からポイするつもりなんでしょ
それとも
そうか 私になんか興味はなくて
ただの気まぐれ?
あり得るな
窓ガラスに映る自分の影は
あなたからのメッセージで涙に濡れる
耳にかけていた髪を下ろして
小さく 溜め息
あなたはいつか
いつか いなくなるのでしょうから
私は 強くならなくちゃいけないの
もっと 強く
感情なんかに溺れないで
あなたはすぐに邪魔をするけど
それもいつかはなくなるのよね
自分の感情になんて 目を向けなくていい
気付かなければ 皆無と同じよ
ねえ本当に
邪魔はしないで
そうじゃないなら
ずっと
ねぇ いなくならないで




