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彼は寝ている  作者: 国見あや
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退院1周年

 ところで3日前私は更新したんですね。何を?って言いますと退院1周年を迎えたのです。特別お祝いとかもしませんけれど、これは本当に嬉しいこと。


 再入院せず 1年間頑張れたのはいちばんの協力者で理解者の夫のお陰であったり、常にたゆまぬ愛情を注いでくれて心配性の父であったり。母に関してはおおらかなので自由にさせてくれてやはり有り難かったり。

 

 兄弟は姉が3人、兄が1人いますが申し訳ないけど特別な感謝はしていないです。なぜなのかと言いますと、兄弟は要するに自分のことでいっぱいなんだと思います。後は感情的な性格があるかないかの違いでしょうか。


 私が精神病院に昨年入院してもお見舞いに来てくれたのは正確に面会、という形で来てくれたのは主人と人工透析を始めている重症患者に位置付けられている83歳の父とまた母のみでした。


 こんなことをいうと兄弟に対して恨みがあるように感じられるかもしれませんがそんなことはありません。小さいときから5人兄弟として育ちたくさんの楽しい思い出は全て子供時代に姉たち、兄のお陰で培われていきました。


 精神障害は悲しいことに明らかに差別されている病気です。


 心の病は誰もがなりうる可能性が実際あるともいいます。


 しかし、この病気は強い偏見と差別のもとに社会的に差別を受け、またその社会的差別ゆえにまた病気の症状が悪化することもあるのです。


 ある本『精神障害者問題』一問一答 では精神障害者に対する差別の実態を明らかにしながら、人権を守るためにはどうしたらよいのか、この差別をなくすためには何が大切なのか、などの疑問に対して簡潔に編集委員から答えが導かれています。


 因みに私は退院1周年で喜んでいますが実は18歳で発病して病気になってから今まで計13回の入院経験があります。


 それでも、根がタフなんでしょうか?社会に進んで溶けこんでいます。正直多くの患者さんは強い薬とその副作用のため、言葉はしどろもどろであったり、思考がまとまらなくなったり、集中力に欠けてしまうことが多いです。たいへん気の毒な状態です。その上社会的差別と偏見があるのですから家族も含む患者さんの辛い気持ちはお察しすることができるのではないかと思います。


 私も13回の入院中の中では「自分は死んだのかな?」と思ったこともありますし、食事に何か変なものを入れられているのではないかと思いこみ食事を拒絶してがりがりになるまで体重が減ったこともあります。


 患者さんの中でも滅多に経験することがない手段で拘束帯というのをつけられたこともあります。ここまでくるとかなり重い話になりますのではぶきます。


 いづれにしても退院すると状態は普段通りに生活ができるため、周囲の人は傍目では私に精神病がある、ということに全く気付きません。


 私は病院で辛い思いをしている人たちのことをたくさん見てきて知っているので

自分は自分の本当の姿をさらしてしまいます。勿論、そのことでマイナスになったこともたくさんありますが、自分自身がそれを言わないと存在価値のないものになってしまうのです。


 ま、1年間無事に過ごせました。よかったです。


 夫はこう言います。「毎日、昨日が退院したんだ、と思えばきっとこれからもがんばれるよ。」と。



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