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彼は寝ている  作者: 国見あや
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過激な思想家?

今、私は夫の部屋で背中合わせになりながらお互い、机に向かって勉強している。前にも説明したけれど、夫の部屋には私が余分に買ってしまった勉強机があるため、ふたりで同時に勉強モードになることが可能なのだ。


とは言っても、私は勉強というほどにあたらない頭の体操のようなことをしている。小学生から中学生までの算数のおさらい、数学に少し手をつけたり。


夫は別のことをしている。iTunesのバックミュージックをクラシックに選びAmazonで書評などを読んでいたり、自分の執筆活動をしている。


明日が結婚記念日の私たちだがちょっと浮きよ離れした夫婦かもしれない。あまり、甘美にふけることもなく、いつものペースでお互い好きなことをしている。


でも、同じ部屋にいるだけで仲良しは今後もまだまだ続くでしょう。夫よ、この先もどうぞよろしくね!


夫にある思想家の本を「10ページでいいから読んで」とお願いされた。読んでみて感じたことは極端だな、ということ。協力について書いてあることがあった。強制的なものは協力とは言わない、というようなことが書いてあり私は戸惑った。代わりに共に喜びを感じる行為は協力と呼ぶにふさわしい、というようなニュアンスのことが書いてあって、それには同意できた。ただ日頃生活していて強制的なこともある程度ないと協力し合うことは難しいと思ったため私は戸惑ったのだ。


いわゆる思想家や活弁家や何かしら意見を述べることを自分の活動領域に入れている人は本当に知識が豊富で言葉もよく知っているのだな、と感心しました。


そこで、数学はやめて、語れる人間を目指し、読書量を増やそうかと思いました。本は今日何を読もうかな?っと手を伸ばそうとしたとき、


ピンポーンと玄関のベルが。

夫が出てくれて助かった。何せ寝間着姿でしたから。

宅急便屋さんでした。私宛に友達の出産の内祝が届きました。


そこで、幸せな友達と家族の様子ににんまりしながら、私たちにもいつかコウノトリさんが赤ちゃん連れてきてくれるかな?なーんてね!


今日は何を読むかなんてフィーリングで選ぶ予定。私には何かを論破する能力なんて誰も求めていないですからね。

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