夫が寝ている間に
おっとまだ明け方よりだいぶ早い時間帯ではないか。3時10分。携帯で布団の中で初のネット小説に投稿してみたものの、明日は6時起きだからという理由で1時前には寝たつもりだったのに。どうやら明日のセミナーのため、やや興奮しているのと、ネット小説という私には未知のジャンルに心が小躍りして、身体中の全神経が覚醒しているようだ。
隣り、そう右隣りに寝ている夫をちらりと見る。すやすや寝ている。よし、よし、これで一安心。私はもぞもぞと布団をひっくり返しベッドからゆっくり滑るように抜け出した。成功!そして夫が寝ているのならと夜食にラーメンを作ることに精を出していた。
うーん、おいしい。
そして手元はまた携帯へ。フェイスブックをチェックして、同じ人からいくつもの私の投稿にいいね!、がされていた。ふーん、同情いいね!、だよね。これは。と心のアンテナは鋭く醜く、自己卑下状態だ。
そして、しばらく携帯を持ちメールを見てから、私はまたネット小説に戻るのだ。なんだろう?このはまりよう。
おっとドアが開いて夫の登場だ。「駄目だよ、寝てないでしょう?寝なくちゃ駄目だよ。」夫がとても心配そうな表情で言った。そしてベッドに戻されることに。夫は私の睡眠時間が減ると私が精神的に心が危うくなることをいちばん知っているのだ。
あー、ネット小説〜、と思いつつ素直に寝ることにする私であった。