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彼は寝ている  作者: 国見あや
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GWはインターナショナルスクールのフードフェアへ その前に正直な話

今日は祝日、ゴールデンウィークが始まっているからか世の中の人々が明るく楽しげに見えて眩しい。実際その中でどれだけ陰の存在となって辛い日々を送っている人たちがいるのであろうか。

「今」という瞬間はとても大切だとつくづく思う。「過去」は字のごとく過ぎ去ってしまったもの。そこから学ぶものはあってもしがみついてはいけない。

段々と生きていく年月が経っていくと過去を振り返らず、前向きになっていく自分を感じる。

変に威張ることではないのだが、多くの人たちと同様に私にも苦しみはあった。


ここからは心をオープンにして素直に話したい。

私は18歳の誕生日を迎えた数日後、教育者として厳格でなおかつ誰からも人格者と呼ばれた祖母を亡くした。カトリック教会の葬儀では親族を代表して私が「言葉の花束」を贈った。葬儀の参列者からは「立派ですね」というようなニュアンスの言葉をいただいた。


葬儀からまた数日後、大学への内部進学試験が始まった。


ここで私はスパークしてしまったのだ。細かいことはいつでも思い出せるので省くとして、私はかなり当時は偏見がひどかった精神病院に入院してしまったのだ。


最初は初診のみで入院に至らなかったが段々と症状が悪くなる私に家族もついていけなくなり、鉄格子で囲まれている病院に入った。最初は大部屋の予定だったが部屋の窓から、両親が私の入院に関する物を取りに一旦車で家に戻る様子を目撃して、ありったけの大声で泣きながら叫んでしまったのだ。

「行かないでー‼︎」

すると慌てて三人看護師が来て、私のおしりに釘のような太さの強烈な痛みの走る注射をした。

「痛い!」

そして、気付いたときには注射が麻酔薬だったのかなんなのか分からないまま、私は窓もない重く、冷たい鉄の扉で部屋の前後が閉め切られた保護室、と言う名の隔離室に放り出された状態で布団一枚にくるまっていた。


さて、このことだけが苦しかったわけではありません。自分のことだけで病気の他、交通事故、泥棒侵入、恋愛や学業、就職などや、家族の病気やその他もろもろがあるのです。


でも、今後それらに関して触れるか触れないかは予測つかないにしても、今、私は元気に生きている。その「今」が大切なのです。

さらにここまで書くことは少し躊躇するにしても正直に伝えると、よく寝ている、と出てくる自分の大切な夫がいつかまったく予測できないときに突然死する、と要精密検査でひっかかって以来、医師に説明されている。


そんなわけで、 私たちには輝かしい未来の設計図を描くことよりも「今」一緒にふたりで楽しんだり、感動したり、助け合ったりすることのほうがより重要なのです。

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