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彼は寝ている  作者: 国見あや
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東大博士課程の夫のリアル

夫は東大工学部博士課程満期退学の変わり種。そんな夫に対して愛する気持ちを綴ったもの。

彼、つまり今となっては夫であるが、今隣りのベッドですやすや眠っている。

夫婦ってこんなものかしら?

私は夫が隣りにいるだけで嬉しい。朝、起きたときは寝ぼけまなこで「おはよう、よく眠れた?」と安心感を持ってあいさつをする。

でも、ちょっとだけ文句も言わせてほしい。

私の就寝時間22時は早すぎる。

少しは就寝時間を延長してほしいな。だからと言っておとなしくじっとしているタイプではないんだな。スマホいじって、その上から布団をかぶり、狭い空間で夫が気付かないよう、手をプルプルさせながらネット小説にチャレンジしている。

明日はとあるセミナーのため6時起きの予定だというのに。

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