4 秘密の話はマクド○ルドで
「よし、じゃあ○ックに行くか」
竜が笑顔て言った。
「バカなのかっ!?○ックとかすっげぇ人いるだろ!?」
言い返した僕に竜は親指を立て
「腹がへっ…いや、人が多い方が怪しまれないんだぜ。」
いや、完璧に食料を摂取する目的だろ。
しかし今は場所を気にしてる暇ではない。
…ほんとは考えなきゃいけないんだけどね!
学校近くの○ックについた。
三階に行くと、人がおらず秘密の話をするには丁度よかった。
「さて、お前は何の能力を持っているんだ?」
竜は笑顔で聞いてきた。…目が笑っていない。
「…予知能力さ。」
そう、僕が持っているのはこの使えない予知だ。この能力を使うには、自分の血を流さなければいけない。諸刃の剣だ。使いすぎは命にかかわってくる。
「それだけか?」
竜が笑みを消し、問う。
意味がわからない。僕は予知しか持っていない。持っていない、と呟く。
ふぅん、と竜が険しい顔で言った。
「さて、秘密の話を始めようか?」
駿は頷き、竜を見る。
「この世界をひっくり返す、と言うのは俺の親がはじまりなんだよ。」
駿は呆然とした顔で竜を見つめる。
「よく聞けよ。はじまりは、だ。今は違うやつだよ。俺の親が言うにはこの世界は破滅に向かってるんだそうだよ。
それを防ぐためには、破滅を導くきっかけを潰していけばいんじゃないかと言うわけだ。笑えるだろ?」竜はははっと乾いた声で笑った。
駿には、辛そうに見えた。
「だが、俺の親は部下に裏切られ今となっては破滅のきっかけを潰すんじゃなく、世界を牛耳ろうという計画に変わってやがるよ。」
空を睨み付け、なんでこうなったんだろなと竜は呟いた。
ヨルが、きっかけだと思う。
あの子は奇跡を起こす能力を小さい頃から使えていたから。奇跡は、1つじゃない。
範囲が広すぎる。それは、人を天使にも悪
魔にもさせる能力だ。
その能力に裏切った部下が目をつけたんだろうな、と考える。
「すまん。」
竜はいつのまにか椅子に座っておらず土下座をしていた。
「もとはといえば俺の親のせいだ。有栖川も駿も巻き込んでしまってすまん。」
「……許さないよ。」びくっと竜が反応するのがわかる。
「なーんて、言うか。バカじゃないのか。いやむしろアホだな。お前が脳をもっているのか心配になってきたよ。
お前の親が最初?だからどうしたよ、なんでお前が謝る必要がどこにあんのさ。
お前はそれで充分苦しんでるようだけど、必要性がないからやめてくれないかな。」
笑って言ってやった。
「僕はお前と出会えてよかったよ。だから、そんな竜にお願いだ。助けてくれないか。」
竜は呆けた顔をしていたが泣きそうな、だけど笑顔ともとれる顔で力強くおぅ、と言った。