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第17話 クエスト《大行進》をクリアせよ

 姉さん、あなたは何でこう明らかにおかしいような……LVの設定がおかしいようなクエストとかモンスターとか作るんですか?


 なんというかこう、クリアできるにはできるけど最高難易度をコンテニュー・残機無しでやるシューティングゲーム並に難しいものとかが多いんです。


 まあ、その方がやりがいがありますし、張合いもあっていいのですが……。一般プレイヤーにとっては一種の地獄ですね。


 そんなわけで、僕たちは今パーティー専用クエスト《大行進》をやっています。




 始まりはクルスがパーティー専用クエスト《大行進》を見つけてきたことでした。


「パーティー専用クエスト《大行進》?」


「ああ、辺境の村に押し寄せてくるモンスターの群れを倒すっつうクエストだ。闇翼(あんよく)誘って5人で行かないか?」


 闇翼=ダークウィングさんです。


「いいですよ。適性とかはどうなんですか?」


「適正LVは75~85だ。丁度いいだろ」


 確かに。例のよくわからない空間に行った時から10日近く経ち僕たちは80LV近くまで来ていました。最近はだらだらとLVをあげるだけで特に大きなことはしていませんでした。


 まあ、やったことと言えば3日間位迷いの森にこもってレベル上げを刊行したことくらいですかね。


「わかりました行きましょう。ウィングさんの休みはいつでしたっけ?」


「明日だな。連絡とってOKなら行こうぜ」


 こうして僕たちはパーティー専用クエスト《大行進》をやることになったのです。







 w | ; ゜ ロ ゜ | w ヌォオオオオ!!







「死ねますね……」


「ああ、死ねるな」


「そうだね。死ねる」


「死んじゃうよ~」


「こっちも死んでまうで」


 甘く見ていました。これはパーティー戦ではなく集団(レイド)戦を想定してるクエストに違いありません。


 モンスターの大行進があるのはわかってました。でも、それを1パーティーで、なおかつ、1匹も通さずに殲滅しなきゃならないのに押し寄せてくるのはLV60~80までの混成軍団。しかも、数が異常です。これを1パーティーでクリアするのは至難の業です。


 現在僕達は、僕とクルスで壁兼攻撃役として敵を殲滅。ルナさんは遊撃でヴァルサスとウィングさんで支援と大型の攻撃魔法を発動してもらっています。


 まあ、やってることはただひたすらにモンスターを倒して村に入らないようにするだけですが。おかげでずっとモンスターに挑発行動をかけて後ろに流れないようにやってるんです。


 終わる見込みをなくひたすらに倒し続けるって辛いですね。前のドラゴン戦よりハッキリ言って辛いです。確かに強さで言ったらドラゴンの方が断然強いんですが、物量で来られる方が正直なところ辛いんですよね。


「そっち流れた!ルナ!頼んだ!」


「分った!」


 後ろに流してしまったクルスがルナさんに声を掛け対処してもらう。


 いつになったらこれ終わるんでしょう……。




 クエストを始めて3時間ほど経ったころ、突如としてモンスターが来なくなりました。でも、終わりを示すテロップは出ないので何かあるのでしょう。


 とりあえず、腹ごしらえです。




 30分ほど経ったころ、またモンスターが襲来しました。


 そして、僕達が恐れていた事態がそれから2時間後くらいに起こったのでした。




「ボスですかね?」


「ああ、ボスだろうよ」


「間違いなくボスですね」


「そうだね~。ボスだと思うよ~」


「ボスやね」


 そう、ボスモンスターらしきモンスターがやってきました。しかも、ドラゴンでした……。


 この後、僕達は笛を使って使い魔?を呼んで3時間くらいかけてドラゴンを倒しました。


 姉さん、このクエストはいくらなんでも鬼畜です……。

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