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第13話 迷ってしまいました……

 ルナさんとの仲直り(?)が終わった後、僕達は改めて探索を再開しました。当然大変なことこの上ないのですが、LV上げもついでにできるので全く文句はありません。


 ただ、僕達は今回探索にきたダンジョンを甘く見ていました。もう一度言います。甘く見ていました。大事なことなので2度言いました。


 今回探索に来たのは通称で迷いの森になることは間違いないでしょう。なぜなら……。




 僕達は完全に迷子になってしまっていたからです。







 Σ (  ̄ ロ  ̄ l l l )







「やばいわ~。マップが機能してないわけじゃあらへんけど道が入り組みすぎててどうつながってるのか全く分からんわ」


 ウィングさんが言うのならそうなのでしょう。僕達はウィングさんにマップは頼みっきりだったんでハッキリ言ってどこをどう歩いてるかわかりません。しかも、このダンジョンのマップは特殊みたいで探索のスキルがないとマップが表示されないんです。


「確かに少し危険ですね。最悪今日中に脱出できないかもしれないですね」


 来るときにはワープをしてくれるNPCがいるから簡単に来れるのですが(マップデータを持ってることが前提ですが)、帰りは歩かないと帰ることができません。つまり、ダンジョンから脱出しないことには、僕達は今日ここで一夜を明かさなくてはならなくなってしまうのです。


「安全地帯があるのはそういった理由からだろうな。大きなダンジョンには必ず付いてるもんな」


 安全地帯はダンジョンにあるモンスターが入ってこられないエリアのことです。回復用の泉があったりといたせりつくせりな場所なのですが、基本的に大きなダンジョンにしか付いていません。その為、認知度は低くて、大抵僕達のような先行探索の人位しか知っていません。


「そうだな。とりあえず止まっていても仕方ない。探索を続けて出口を探そう」


 ルナさんの言葉に皆でうなづき、とりあえず探索を再開しました。




 ハッキリ言いましょうか。さらに迷いました!


 何なんですかこのダンジョンは!どっちに行っても道はつながらないし、道を戻ったはずなのに違う道につながりました。仕方ありません。姉さんに聞きましょう。


「すいません。少し連絡を入れるので、休んでいて下さい」


「おう」


 皆が休み始めたのを確認すると僕は姉さんと連絡を取り始めました。


「姉さん、少しいいですか?」


『ああ、いいぞ。なんだ?』


「ダンジョンに行って行っても、戻っても戻っても変な場所につくダンジョンって作りました?」


『もうそこまで行ったのか。早いな。確かに作ったよ。

 リバンオールの大森林。まあ、100%の確率で迷いの森とか呼ばれるだろうがな

 一定時間ごとに分岐点に転移がかかるから一度はいるとなかなか出られないぞ。最奥まで到達したら入口まで戻る転移ができる。まあ、最奥まで行かないと出られないってことだな。まあ、入口で戻れば出られるが』


「……、姉さん……。今の状況からしてこんなダンジョンは明らかに大変です……」


『ああ、後、安全地帯の一部にも転移があるからもし戻りたいならそっち使うほうがいいぜ』


「そうなんですか。ちなみに姉さんがテストしたときこの森どのくらいの時間がかかりました?」


『そうだな……。5時間だったかな。どうなるのか全部知ってても分岐点の転移がうざかったな。まあ、一般プレイヤーなら一日はかかるだろうな』


「姉さん……。実際に稼働するときには転移をはずして下さいね……」


『黄昏が言うなら仕方ないな』


 この後、僕はリバンオールの大森林の地図のデータと転移パターンを聞いて最奥までの突破を試みることにしました。

短いです……。

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