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ハイドの魔王勇者サマ!

作者: にわわ
掲載日:2025/12/03

初投稿です。文章が幼稚でとても汚く、ストーリーのゴミゴミのカスなので、そこを容赦頂ける方だけご覧下さい。また、今回は短編として投稿しますが、後々ストーリーが思い着き次第、続編を投稿するかもしれません。

 【16XX年 ソレガシ国】

ハイド城 謁見の間

「そなたが新しい勇者となってくれるのだな!?」

うぅ、何でこんな事になってしまったのやら…。後悔しながらも、もはや引き返せない空気に飲まれて頷く。

「おぉ!本当か!魔王討伐の旅に出てくれるのだな!」

目を輝かせ発言する王様は、もはや圧巻だ。こっちは内心冷や汗だらだらで、とんでもなく絶望しているというのに。

「オホン…それでは勇者ファスよ、魔王を倒し、世界に平和を持たらしてくれ!」

城にある鐘が、盛大に鳴る。新しい勇者の誕生の証だそうだ。吐き気がする。

「おぉ、そうだ。」

そう言って王様は、金貨が目一杯に入った袋を、私に渡してくれた。

「これは、旅の資金としておくれ。」

期待されればされるほど、苦しさが増してくる。そもそも、私は魔王を倒す事など不可能なのだ。

何故ならば、私自身が魔王(ラスボス)だから。


こうなったのには色々と理由がある。正直、私が100悪いのだけれど。これは数週間前の事。


「魔王様、何処へ行こうと言うんですか?」

私の考えにすぐに気づく、どこぞのム○カ大佐みたいなセリフを吐くコイツは、私の側近のラフム。最近、生意気になってきたガキだ。

「知ってますからね、魔王様が時たま人間界に遊びに行ってるの。」

げ。何でコイツはその事を知っているんだ。

「あはは、なんの事やら」

そうやって誤魔化そうとする私に

「あーっ、魔王様の父親の大魔王様に、この事言っちゃおうかな〜!」

すかさず私は

「分かった!謝るから言わないで!」

と言い返してしまった。これが非常にまずかった。ラフムを見ると、何やら怪しげなハンドサインをしている。お金を求める時のあれだ。チャリーンって効果音が鳴ってきそうな。

「あ〜、でも僕はぁ〜、正義感強いから〜言っちゃうかもな〜」

めっちゃ腹立つ。なんだアイツ、調子乗りやがって。苦しいが、もはや下がれる場所は無い。

「あーもう!お土産買ってきてあげるから!」

言ってしまった。こういう挑発に乗って損をするのは何回目だろうか。ふとラフムを見ると、思いっきりガッツポーズをしている。もうキレた。分からせてやる。


《魔王専用スキル:地獄の業火(ヘル・バーニング)

成功


「おっと危ない!」

そう言ってラフムは指をパチンと鳴らす。


《上級スキル:パーフェクトガード》

成功


「年下の言葉にキレて暴力に出たのに、その暴力すら通用しない。完全敗北っすね(笑)」

こいつマジで殺す。絶対殺す。ぶっ殺してやる。

「おっと、追撃しようたって無駄ですよ!」

ラフムが指をパチンと鳴らすと、ラフムの姿が消えていく。

「お土産頼みますよ〜」

逃げやがった。って事は私の勝ちだ。ふふん。

気を取り直し、変装用の衣服に着替え、人間界用のお金も持つ。


 《魔族専用スキル:テレポ》

成功


私の姿は一瞬にして消え、街の近くの井戸の中に出る。テレポは今のところ魔族専用魔法。もし使用されているところを見られれば魔族だとバレてしまう。ちゃんと着いた事を確認し、バレないように井戸から出て、街の入り口へと向かう。

【ソレガシ国】

人間界はとっても楽しい。魔界には無い店が沢山ある。娯楽関係の店は魔界には無いし、食事店なんかも魔界にはない。色々と満喫をして、ご飯を食べて、いっぱい遊ぶ。魔界の仕事での疲れを癒す、私の特別な趣味だ。

「あのクソガキへのお土産何買おっかな〜」

人間界を満喫していると、突如、街の中央の鐘が3回鳴る。これは魔族が街に侵入したという事らしい。戦士や魔法使いらしい人達が街の入り口の方へと駆けていく。まぁ、私には関係ない。もうそろそろ帰るとしよう。


《魔族専用スキル:テレポ》

ミス


…あれ。発動しない。


《魔族専用スキル:テレポ》

ミス


…まさか。

《魔族専用スキル:テレポ》

ミス

《魔族専用スキル:テレポ》

ミス

《魔族専用スキル:テレポ》

ミス


やっばいやらかした。あの時、ラフムに向かって《魔王専用スキル:地獄の業火(ヘル・バーニング)》を打っちゃったからだ。地獄の業火(ヘル・バーニング)と1回のテレポで丁度MPが切れたらしい。手持ちにMP回復ポーションも無いし…

「サンダー!」

戦っている人々の声が聞こえてきた。一旦街の内側へ逃げよう。

あっ。今気づいた。私はMP回復のパッシブを持っているんだった。1時間置きにMPが全回復する能力だ。危ねぇ〜〜〜。それまでは時間があるから、適当に逃げながら時間を潰すとしよう。

―数十分後―


《パッシブスキル:MP全開》

成功


やっと回復が終わった。これで帰れる。

「うわぁあああ!!」

ふと目をやると、人が襲われている。正直な所、人を助ける趣味は無い。助ける趣味があったとて、こんな広場だと、魔法の規模で魔王とバレてしまう。あくまで人は人、魔族は魔族だ。それじゃ、帰るとしよう。


《魔王専用スキル:地獄の業火(ヘル・バーニング)

成功


へ?

気づいた時にはもう遅かった。人々の目の前で魔王専用スキルが発動し、そこに居た魔族が薙ぎ払われた。

「ぬるぽ」

もはや私の口からは絶望をも超えた言葉しか出てこない。やってしまった。使う気はなかったのに。バレたかも。やばい。冷や汗でビッショビショになる。

「助かったけど…なんだアレ」「凄くなかった?」

まずい、注目が集まっている。逃げなきゃ、逃げなきゃ。

「ちょっと待って下さい!」

女性に引き留められる。やばいバレたかまずいやばい落ち着け素数をあああああああ

「私、ソレガシ勇者選別署職員のジプと申します!貴方様の魔法凄いですね!お名前をお聞きしても?」

気づかれてない?…あっぶねぇえええ!

「えと、私はファスと申しま

「ファスさんですね!」

食い気味に被せてきたぞ…

「ファスさん、凄い魔力ですね!良かったらソレガシ国の勇者になってみませんか?」

は?理解が追いつかない。少しもたついていると

「こちらパンフレットです!」

パンフレットをジプから渡される。なになに…『勇者になろう!老若男女問いません!』

「最近ソシガレ国では魔王討伐に出る勇者を探しているんです!ファスさんの魔力でしたら充分魔王を倒せそうですし…勇者になりませんか!?」

嫌だ。絶対無理。

「えっと…厳しいかもです…」

「そんな事言わずに!ぜひ!」

ここまでが数週間前の出来事。


そこから私の素晴らしき人間界でのオフが地獄へと変わった…

街に居ることがジプにバレた瞬間、勇者がどーだのこーだの。まじで鬱陶しい。ソシガレ国はイカれてるのか?それでも人間界へのオフへ行きたい私は、この面倒臭い女を片付ける方法を思いついた。私は天才だからな。もう勇者になってしまえば、何も言われないと。

そうして今に至る。私は馬鹿じゃないのか?あぁあああああ!何で引き受けちゃったかなぁ。はぁ、これからどうしよう…


魔王(おばか)魔王(ラスボス)ハイド旅(逃避行)は、幕を上げた。

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