Ep.2 ブレーカータウンの便利屋
用語
「ブレーカータウン」
地上の町。この記録の拠点である地下とつながりアンドロイドと人間が住む町。
「S.N.Iバッテリー」
機械を動かす動力源。円筒状の金属の中に入った効率のいいエネルギーが入っている電池。750mLのペッドボトルぐらい。基本2本1セットで売っている。
あの通信は5分ぐらいかと思ったが、時計を見てみると2時間ぐらい経っていた。やっぱり旧型だから再起動はかなりの時間がかかる。オーバーホールとかしたいが、この間右足の関節パーツが完全にぶっ壊れたため両足分買いなおしたから金が無い。全くない。S.I.Nバッテリー2本セットが買えるかどうかだ。
1体のロボットが部屋に入ってきた。
「オーネロ、オキタカ。」
この140cmの深緑のダルマみたいなのは『DRM‐T3”Mni”』戦闘能力がなく通信用に開発されたロボットだ。ムニというらしいが、ここに居る全員ジジンと言っている。理由は知らない。
ZAA……−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここはブレーカータウン。アンダーシティという地上が住めなくなって人間たちは地下に住み着いて築いた都市がアンダーシティ。
だがアンダーシティには牢獄がない。
もともと都市というにはアンダーシティは小さい。小さめの町1個の深さ200メートルぐらいの地下に50万人ぐらい住んでいる。もともと荒廃した地球に住むより、宇宙船や人工惑星、月に住むほうが居心地がいい。北アメリカ大陸には富裕層だった人たちが、ドームと言われる天候や日夜のある戦前と同じような生活ができるとこに住んでる。ロボットやアンドロイドはもちろん、アンダーシティの住民すら行けない閉ざされた町。いつしか滅びるとか言われてるが、知ったことじゃない。
話を戻して。ここはアンダーシティで何かしらの罪を犯して追い出された人や地下に行けなかった人が住んでる。ブレーカータウンの理由はまた人が地上に住めるように、開拓させるのが目的のために罪人を働かせる町。懲役刑に近いことが地上への追放という名の開拓なのである。
地下にも行けないAIの入ったアンドロイドは、S.N.Iバッテリーが尽きるの待つしか無かったが、ブレーカータウンが出来てから開拓というシゴトができた。
この地上にいる奴らを『開拓者』と呼ばれている。
開拓者の目的は地上の復活。空の煙や雲を取り払うこと。そして地球全体を住める環境にすること。ブレーカータウンは開拓者とアンドロイドへ、食料やS.N.Iバッテリー、ツールを提供するのが目的の地下と地上をつなぐ「エレベータータワー」がある。
そんなブレーカータウンの開拓屋やアンドロイドを纏めるのが「便利屋ジョニーラック」、この建物を拠点とするブレーカータウン1の古い組織だ。
便利屋には人間チームの「イバンチーム」と、俺の居るアンドロイドチーム「ロックチーム」がある。
イバンチームのリーダーであるブライアンは戦争時から起きている最強の人間と言われている人がおり指揮はサブリーダーのカリツが執っている。
こっちのロックチームはダルマみたいなアンドロイドであるジジンがリーダーでありこっちの方が人数?戦力が多い。
サブリーダーはロジーというAIが務めている。
ブレーカータウンはジョニーラックがなければ発展しなかったと言えるほど便利屋の影響力は強い。
”使い捨て”の開拓者を比較的安全に開拓できるようにするのがジョニーラックの使命である。
そして戦争時から暴走しているロボットや、アンドロイドから、ブレーカータウンを守るのも便利屋の仕事である。
地下より広くてボロボロの町は今日も夢を見る。
この空をまた青空に変えることを。
また思う人に会えることを。
bee−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このテレビカメラを人型にしたみたいなアンドロイドがジェスター、識別コード『jester C3-SM8』登録名「ネロ」。
カラーは黒ベースの骨組みに、ところどころに白いテープでダメージなり錆を隠している。
スポットライトとビデオカメラを合わせたみたいな頭部。(アンテナ付き)
右肺の部分のジェネレーターがむき出しの胸部装甲に、オイルまみれの疑似骨格の脊髄周りには、人工筋肉の腹筋と正面の装甲その周りにポーチ。
両腕は、大きめの丸型の肩関節に、水道管ぐらいの二の腕、二重関節の肘、角張った装甲の手首、黒い人工筋肉の手。
高性能バランサーと平衡器官インプラントを詰め込んだ腰周り。
両脚は、角張った太もも部分、新品に買い換えたヌルヌル動く膝関節。スタビライザーのついた浮くほど滑らかな筋肉の再現されたふくらはぎ、戦前の義足の足首と足その上に人間用のブーツ。
ツギハギな部分だがパフォーマンスを高くするたメンテナンスは欠かさず、「火器管制」はいいものを使っている。
ジェスター自体戦時には旧型になりかけていた古い素体だったため、今純正ジェスターのパーツは頭と頭の中と両腕しかない。それでもまだ全然動くし新型のAIにも対応できる、「適応アップデート」というプログラムの柔軟性にはまだまだ価値がある。欠点は最新プログラムに適応するため再起動必要時間が長いことだろう。
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部屋に入ってきたジジンに軽い挨拶をした。
「どうもですジジンさん。」
ネロは軽い動作チェックをしながら会話を続けた。
「トツゼンサイキドウシテイタゾ。サイキドウスルナラヨルニヤレ、ヒルマダトシゴトガマダアルダロ。」
ジジンはパーツ上仕方のないカタコトで説教した。
時間的には夕方の18時。
暗くなってきてそろそろ開拓者がマーカー(昼間だと光って目印になるもの)を起動して、ブレーカータウンに戻り始める時間だろう。
今日は、メカニックに膝関節パーツを変えてもらって。
脊髄フレームに油さして。
再起動中にノアにあって。
仕事ということはしていない。
「再起動はシステム整理のためだ。膝を新しくしたからな。」
ジジンは腰で頷きながら
「ソウカ、アシタカラシゴトシロヨ。」
そういってジジンは部屋を出ていった。
座ったいたコンテナボックスから立ち上がりジジンに続き部屋を出ていった。
ジョニーラック本部の建物は古いホテルを改造して作られており、4階建ての鉄筋コンクリート屋上付きの物件にいろいろな施設が入っている。
1階は人もアンドロイドも一緒にいる談話室的なバーがある。酒があるかは不明だ。
ここの掲示板で「開拓者の手伝い」や「アンドロイドの討伐」などの仕事を見つける。
2階から上は居住スペース。
1部屋12畳ぐらいの部屋にアンドロイドなり人が詰め込まれている。
泥を拭いたり武器のメンテナンスをしたりアンドロイドにも休みが必要である。
1階に降りて最初に上裸に西洋甲冑の兜をつけた野郎に話しかけられた。
「ネロさん、今度また調査についてきてくれませんか?」
こいつはクロスって呼んでいる。十字の兜をかぶっているから。名前は覚えていない。
「そろそろショットガンのローンが払えないんすよ。報酬は1/3でいいからさぁ。」
何度か調査で協力してるからか仲がいい。こいつのショットガンの火力はバカにならない、ガーディアンを一瞬で壊す威力だ。どんな弾を使ってるのやら。
「わかった、来週のリゾート方面の調査行こう。あっち側の調査ビーコンはまだのハズだ。報酬は保障されるだろう。」
首を上下に振りながら「分かりましたっ。バスに登録しておきます!」と言い、便利屋の建物から出ていった。
その後そのへんにいた人にリゾート方面の情報を聞き込んだ。
ガラクタメカとかゾンビ野郎がいるらしい。
来週までに実弾とかエネルギーマガジンとかS.N.Iバッテリーとかを揃えて、リゾート方面に行く準備をしないとな。
ビーコン設置は長くて1週間それなりの準備がないとお荷物になる。
アンドロイドは燃費が悪いね。
異世界系を書く気にならない、マグロマンです。
こんちゃ。
あんがいツキイチで出来上がるかな。間に合った。
毎回こんな長くてもいいのかと思うが。気にする事はない。こんなもんだと本能が言っている。
設定を考えのが面倒なSFというものですが、主人公ネロをロボットにすることで感情表現をなくせるのではと思いました。我ながら天才。