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8:不可解なダンジョン(2)

どうやら、Sランク冒険者パーティーは5人編成らしい。

隊長のミルク•レオ、副隊長のパンク•ウタ、副隊長の補佐役のガゼ•ケルン、ヒーラー担当のバン•ミント、ヒーラーの補助役のカナ•ミシリ。このパーティーは小さい頃の仲で力を合わせて、レベル上げや冒険をしてきたらしい。


「君が獅子湊君か?」


隊長のレオが話しかけてきた。目覚めたらしい。


「は、はい。本当にごめんなさい。」


「いや、謝らないでくれ。乗っ取られていたらしいが、その記憶がないんだろう?」


「はい、5階層で魔物と戦って勝ったら、突然気を失って...」


「そうか...これは冒険者ギルドにも報告しなければならない。一刻も早くこのダンジョンから抜け出そう。」


隊長のレオは立ち上がり、みんなに話した。


「今回はここで終わろう。101階層はこのまま行くとダメだ。ウタの魔法を使ってダンジョンの1階層まで行く!みんなはそれで大丈夫だな?」


全員納得する。さすがはSランク冒険者パーティー。素早く正しい判断をして、ここから抜け出す。いや、当たり前か...でも、ここから1階層まで行ける魔法はすげなぁ...


この新たにできたダンジョンは特殊で一階層ごとにクリアしないと次に進めないようになっており、戻る時はダンジョンを一階層ずつ降りていかなければならない。つまり戻ってくるには往復する必要がある。その降りる時もダンジョンを逆走する形なので魔物は出てくる。


普通のダンジョン場合は、1階層ごとにダンジョンの入り口に繋がる魔法陣が設置されているらしい。そのため、全力でダンジョンに挑めることができる。しかし、俺らがいるダンジョンは戻るための体力も温存しながら、攻略しなければならない。とても厄介なダンジョンだ。


しかし、副隊長のウタは魔法使いの中でも優れており、転移魔法が使えるらしい。一度行ったところにしか転移できないらしいが、このダンジョンではとても有利に動くことができる。だから、素早く攻略が進んでいるのだろう。


「じゃー、ウタ。転移魔法を使ってくれ。」


「了解!みんな私の周りに集まって!」


全員がウタの周りに集まり、ウタが転移魔法を使う。下から白く光る線が俺らを包み込む。


「転移魔法‼︎」


ウタが叫ぶと同時に白く光って転移した。しかし、全員が転移先に戸惑った。転移したのは1階層でもなく、101階層でもない。どこかわからない大きな広場へと転移した。100階層の時よりも大きい広場へと。


「ど、どういうことだ...ウタ...」


「た、隊長...わかりません。転移はせ、成功したはずです...」


転移魔法は一度行ったところにしか行けないはず...操られた?いや、操られるなんて...


「もう一度転移してみます!集まってください!」


「転移魔法‼︎」


何も起こらない。


「う、うそ...転移ができない...」


「お、落ち着け!とりあえず、この広場を散策するしかない...」


隊長のレオはウタを励ましてながらも、みんなに指示を出した。俺には、


「君はEランク冒険者だ。ここは俺らでもわからない。だから、俺の側にいてくれ。」


そう指示をくれた。俺はその指示通り隊長の側で行動する。


嫌な予感がする...この大きな広場...先が見えない...ッッ‼︎


「下がれ!!」


隊長が叫ぶ。その瞬間に俺らはとんでもない魔物に遭遇した。


く、黒色のドラゴン⁉︎こ、これは...スキル鑑定!


=============

《ステータス》

名前:漆黒の闇竜

レベル:8500

H P:580000

攻撃力:875000

防御力:350000

スキル:ERROR

=============


ば、化け物だ...スキルエラー...こんなの無理だ...


「全員体制を整えろ!」


隊長のレオが叫ぶ。正しい判断ができていない!まずい!


「ダメです!みなさん!そいつにはあなたたちでも勝てません!!逃げないと!!」


「逃げるってどこに逃げるだよ!」


ケルンが俺に言い返す。


「Eランク冒険者は引っ込んでろや!」


だめだ...聞いてくれない...


俺以外の全員が突っ込んで行く。攻撃はしているが、ダメージが入っていない。防御力が高すぎる...


「ドラゴンの攻撃がくるぞ!!かまッッ!!」


竜の口から紫色の炎を放つ。


「た、隊長!ミシリとケルンが!!」


ウタが叫ぶ。今の攻撃でミシリとケルンがやられた。息はしているが、まずい状態だ。


「レオさん...また乗っ取られるかもしれません。その時は俺を殺してください...」


「ま、まて!君1人じゃ無理だ!」


なぜこうなった...俺のせいなのか...俺が原因なのか...俺が原因なら俺自身で解決しなければならない...ここで死ぬなら全力を出して死んだ方がマシだ...スキル暗殺者!


----------


『隠れスキル、暗殺者を使用』

『攻撃力、防御力、あらゆる力が向上します。』


----------


殺せ...殺せ...殺せ...殺せ...


ウッ!!あの声が...まだ回復しきってないが、耐えれる!


「うぉぉぉぉぉお!!」


スキル弱点把握!首のあたり逆鱗のことか...そこだけが弱点なら、そこ狙うのみ!!


闇竜に向かって突っ込む。それと同時に闇竜は黒煙玉も撒き散らす。


視界が見えない...息がしづらい...


俺はおもっきり地面を蹴ってジャンプした。


あそこか...


おれはそのまま闇竜の方へ向かい、ハンドガンで目を狙う。


バン!!!!


目を潰されたことにより、闇竜がさらに暴れ出す。俺は着地して、背後にまわって、闇竜の足を力いっぱいナイフで斬る。


パキンッッッッッ‼︎


嘘だろ...ナイフが...ハンドガンの装填数はあと4発...クソ!


続いて闇竜は全方向に火炎玉を放つ。


ドカァァァァーン!!!


俺はモロにくらい、口から血が出る。それに誤射してしまった。


グハァ...まずい...残り3発...いやまだだ!


俺はすぐに立ち上がり、闇竜の背後から突っ込む。それに気がついて俺を尻尾で攻撃する。


俺はギリギリ避けながらも闇竜の目に向かって撃ち込む。


パン!!!!パン!!!!


目は潰せた!後、1発で逆鱗を....


俺は加速して避けながら逆鱗を狙いやすい位置につく。しかし、


バァァァァァァアン!!!


床から炎が出てくる。


あの時と...ま、まずい!


俺は避けれたものの銃を離してしまった。体制が少しズレたところを闇竜は尻尾で攻撃してくる。


バァァァァァァアン!


俺は壁に打ち付けられ、意識がもうろうとしていた。


アイツ、目を潰したのに...ここまでなのか...


「治癒魔法!」

「わ、私が援護します!!」


「私も!身体強化魔法!」


俺...1人で戦ってるわけじゃないんだな...


ミントのおかげで体が少し楽になり、ウタのおかげでパワーがみなぎってくる。


もう...一か八かで決めるか!!


俺は走って天井まで届くジャンプをして、頭があたる前に体勢を変えて、足が天井につくようにした。そこから、天井蹴って闇竜の逆鱗へと加速する。


この拳で!スキル弱点命中!


「これで終わりだァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

最後まで読んで下さりありがとうございます!!

明日の15時頃に第9話を投稿する予定です!!

下にある星の評価ポイントしてもらえると、とても嬉しいです!!お願いします!!

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