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41:回復

あれから3日たった。


俺の傷口もほぼ治り、ミシリとマナも傷が完治した。エルフ族の魔法は非常に優れており、普通の魔法じゃ再生不可能な傷口でも治すことができる。そして、無事に拉致されたエルフ族は助かったそうだ。生き残りの盗賊を拷問にかけ、場所を吐かせたそうだが、ドルボによると残虐なやり方だったらしい。


それはそうと、ここ今俺たちがいるエルフ族の隠れ家で新たな救世主として俺のためのパーティーが行われるらしい。俺はエルフ族の方にも迷惑をかけた挙句、パーティーで歓迎されるのは少し心狭い。断りに断りを重ねたが、エルフ族の族長、ドルボは「開催します!」の一点張り。


俺はそれ以上に断るのもなんか違うと思い、開催してもらうことにした。しかし、俺たちには目指す場所がある。ここで何日間も足止めをくらう訳にはいかない。パーティーを終えれば、すぐにここから出るつもりである。


外を見ると、エルフ族たちが隠れ家の修復を行なっている。ウタとミントも修復作業を手伝っているらしい。そういえば、俺のステータスって今どうなっているのだろう...


=============

《ステータス》

名前:獅子 湊

職業:ぼう€…%8(

【隠れスキル:死神】

=============


え?レベルは?攻撃力は?防御力は?スキルは?え?か、か...


「簡易化されてるじゃねーーーかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「今、ミナトの声が聞こえたような...」


修復作業中のウタがボソッと呟いた。


「修復作業で頭逝ったんじゃない?そんなの聞こえないよ。」


「え?うそ。てか、酷くない?」


ウタとミントは黙々と修復作業に取り組んでいた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ボス。まだトーラス国への侵攻を再開しないのですか?」


「焦るな。今はビスケス国とリブラ国、その両方の軍を強化しろ。」


「ですが、ここ最近、トーラス国、カンケル国、クリオス国の3カ国が"全面協力国軍同盟"を結んだとの情報が入っています!逆に攻められるのも、時間の問題かと...」


「おい。私が負けると言いたいのか?」


「いえ...それは...」


「攻められる?攻められる前に潰せばいい。二度とそのような発言をするな。」


「...了解しました。」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「飲め飲め!!」

「祭りだぁぁ!!」

「もう一杯!!」


修復作業が終わり、中央の広場でエルフ族のみんなは盛り上がっている。そして、今俺のためのパーティーが開催されている。


「シシミナト様。ありがとうございます。」


ドルボは俺がパーティー用の服に着替えている最中に部屋に入ってきた。


「いや、礼を言うのは俺の方です。本当にありがとうございます。」


俺は改めて頭を深々と下げた。


「いやいや、頭を上げてください。そして、今日はシシミナト様のパーティーです。」


そう言っていると、隣の部屋で着替え終わったウタ、マナ、ミント、ミシリが入ってきた。


「ミナト〜!どう?似合ってる?」


ウタは目を輝かせながら俺の腕に飛びつく。


「ウタさん。ミナトさんはまだ、怪我が完治していないのですよ。」


マナが冷たい目でウタに言うと、「そうだった」と俺の腕を慌てて離した。


「みんな可愛いし、似合ってるよ。」


俺がそう言うと、4人が口を揃えて言う。


『女たらし!!』


「へ?いやいや!俺は素直に言っただけだぞ!」


「なんかミナトくんって他の女の人にも言ってそー。」


ミントが笑顔になりながら、俺の目を見て言った。


み、み、みなとくん!?あれ?そんな呼び方だっけ...


他3人の女子は共感する。いや、否定しろよ!とツッコみたいところだが、ドルボを放っておく訳にはいかない。


「すみません、ドルボさん。」


「あはは。いやいや、修復作業を手伝ってくださいましたし、本当に皆さんには感謝しています。」


「とんでもない、今日は楽しませていただきます。」


ドルボにそう言うと、ドルボの娘、アーシャが部屋に入ってきた。なぜ、俺が着替えている部屋に集まってくるのが不思議である。まぁ、着替え終わったからいいけど。


「お父さん、ここにいたの?」


「アーシャか。どうしたんだ?」


「いきなり姿消すから...なんか言ってよね。」


「おー、それはすまん。すまん。」


アーシャは俺に気がつくと、軽く頭を下げた。俺はあの日、アーシャに応急処置してもらった以来、会っていなかった。


「アーシャ、怪我とか大丈夫なのか?」


「全然、大丈夫です!ミナトさんこそ、大丈夫なのですか?」


「ああ、大丈夫だ。」


そうして俺たちは一緒にパーティー会場である中央広場に足を運ぶ。




「ミナト様だ!」

「頭を下げろ!」

「ありがとうございます!!」


俺が中央広場で移動する最中、いろんな言葉が降ってくる。悪いことではないため嬉しいが、俺が全て解決した訳じゃない。全員の力があってこそ成し遂げられたのだ。そんな浮かない顔で移動していると、ミシリが腕を掴んで言った。


「どうしたんですか?」


「いや、ちょっとな...なんか俺だけ褒め称えられるのは少し...」


「自慢ですか?」


冷たい目で俺を見る。


「違う!違うぞ!」


「冗談ですよ。でも、先輩は褒め称えられるべき存在ですよ。」


「...」


「今日は楽しみましょう!メインがこれだけ暗いと、みんな心配しますよ?」


「それも...そうだな。」


俺とミシリが会話してると、ウタが食べながら喋ってくる。


「ふたりゃでなぁにゅをはなにゃして...」


「食べてから言え!それに、パーティーまで我慢しろよ!」


ウタは両手に食べ物、その隣にいるミントとマナは苦笑いしていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

42話は明日、投稿予定です!!

よろしくお願いします!

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