4:ゴブリン討伐
おぉぉお!ここがゴブリンのいる森かぁ...普通の森だな...魔物がいるからもっとこうすごい感じの森って思ってたけど、案外普通〜。冒険者ギルドの地図によると、この辺りにゴブリンがいるのかな...よし!
「スキル敵察知!」
右の方向にゴブリンらしき魔物がいる。それに前方にもいる。とりあえず、前方に行ってみるか!
俺はそのまま前を走った。
あっ!いたぞ!
「スキル弱点把握!」
首のあたりと股間あたりか...ってゴブリンに気づかれた⁉︎あっ声出しすぎた‼︎でも、とりあえず、3匹だけだし、やるか!
ゴブリンが俺の方へと突っ込んでくる。俺はそれに合わせて避け、弱点である首を小型ナイフで斬った。
「よし!これでたおせt...えっ?」
後ろ振り向いてみると、ゴブリンたちは傷一つもない。
まさか...あっ...忘れてた...俺、攻撃力1だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!やばい!やばい!ど、どうしよ!そ、そうだ隠れスキル!暗殺者獲得してたよな!な、なら!
「隠れスキル!暗殺者!」
・・・・・・
ゴブリンと俺の間に気まずい雰囲気が流れる。
やっぱり隠れスキルとか獲得してなかったのかよ‼︎いや、ここで落ち着かないと!人間は焦ると正しい判断ができない...俺がすることはただ一つ!そう!
逃げるだけ‼︎
俺はゴブリンを討伐できないとわかってひたすら走り、逃げた。
もう、追ってこないだろう...しかし、どうしよう...もう日がくれそうだ...とりあえず、火を起こそう。
俺は火を起こすために木を集めて、火を起こした。
どうしよう...攻撃力1じゃ何もできない...なんか俺スキル持ってなかったっけ?
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《ステータス》
名前:獅子 湊
職業:冒険者
レベル:30
H P:250/250
M P:250/250
攻撃力:1
防御力:135
スキル:鑑定・弱点把握・敵察知・弱点命中・言語理解
【隠れスキル:暗殺者】
所持金:994,750フェス(9,947,500円)
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「えっ⁉︎やっぱり、レッドウルフの時に隠れスキル暗殺者獲得してたのか...どういうことだ...今使えるとして、なぜ今だ?」
俺は考えたがしっかりとした答えがわからない。しかし、可能性としては今の俺が落ち着いているから...もしくは、夜だから...だとしても、獲得した時はあまり落ち着いていなかったし、夜でもなかった。いや、獲得した時は無条件に発動できるのか...わからない。だが、隠れスキルを使える今ゴブリンを討伐しよう。
俺はスキル敵察知を使いゴブリンの居場所特定し、そこへ向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今は夜だから眠っているのか...よし、隠れスキル使うか...
俺は心の中で言う。
隠れスキル、暗殺者...
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『隠れスキル、暗殺者を使用』
『攻撃力、防御力、あらゆる力が向上します。』
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よし!使えた!それでステータスはどうなってんだ?
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《ステータス》
名前:獅子 湊
職業:暗殺者
レベル:30
H P:ERROR
M P:ERROR
攻撃力:ERROR
防御力:ERROR
スキル:暗殺
所持金:994,750フェス(9,947,500円)
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えっ?職業が暗殺者⁉︎エラー?向上しすぎたのか?いやいや、そんな、スキルも、ウッ!!
殺せ...殺せ...殺せ...殺せ...
また聞こえてくる。俺の頭の中で誰かが言っている。
「殺す...殺す...ウッ‼︎」
誰だこの声は...まずい...俺の体を乗っ取ろうとしてるのか...さっきの声でゴブリンたちが目覚めてしまった...しかし、これぐらいなら耐えられる‼︎俺は目の前にいるゴブリンを討伐することが目的!討伐するまでは耐える‼︎
俺は突っ込んでくるゴブリンたちに合わせて小型ナイフで首を狙う。
スパン‼︎スパン‼︎スパン‼︎
え?
俺が後ろを振り返るとゴブリンたちの首が切断されていた。
嘘だろ...小型ナイフだぞ...ちょっと力入れただけで首が切断⁉︎まぁ、今そんなことを考えている場合じゃない!まだ、ゴブリンは複数いる。討伐できる範囲を討伐しよう。
俺はわかる範囲のゴブリンたちを討伐した。気がつけば、あたりは少しずつ明るくなっていた。
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『隠れスキル暗殺者の使用不可能』
『ゴブリン計50匹の討伐』
『レベルが45上がりました。』
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あっ、俺はその音声を聞いて倒れて気を失った。疲労が溜まっていたのだろう。一晩中ゴブリンを討伐していたのだから。
目が覚めると、太陽が沈みかけていた。
「って!俺は何時まで寝ていたんだ...なんか頭痛がするし...」
それだけ疲労が溜まっていたのか...隠れスキル暗殺者を使用する時は慎重にしないとな...
俺は倒したゴブリンの魔石を拾って冒険者ギルドに向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ゴブリンの討伐完了しました。」
「だ、大丈夫でしたか⁉︎もしかしたらと思って...」
「あは、は、ははは...」
俺は苦い笑いしてその場を乗り切ろうとしたが、、、
「き、キングゴブリン...2体倒したんですか...」
「え?」
「こ、この魔石はキングゴブリンの魔石ですよ...」
やべー!ゴブリン討伐の時に使った隠れスキル暗殺者の謎の声に耐えながら戦ったから、ゴブリンらしき奴は全て倒したけど、まさかキングゴブリンを倒してたなんて...てか、魔石拾った時にでかい魔石が2つあったような...
「じ、実は他の冒険者さんが少し手助けをしてくれたんです。」
「そうだったですか‼︎よかったですね!キングゴブリンはCランクなので...Eランク冒険者じゃとても...」
えー...鑑定とかしてなかったからわからなかったけど、そんなに強かったんだ...
「えっと、討伐確認しましたので、報酬の100フェスです。」
日本円で1000円か...
「ありがとうございます。」
俺はお礼をして、冒険者ギルドを後にした。そして俺は100フェス分の食べ物を買って宿に帰った。
いやーにしてもこの2日間なんかすごかったなぁ...国王からもらったお金もたくさんあるし、討伐とかしなくてもいいかな...今はゆっくり...
俺は風呂も入らずにベットの上で寝てしまった。
殺せ...殺せ...殺せ...殺せ...
「殺す...殺す...殺す...殺す‼︎」
はっ!!はぁはぁはぁ...なんだあの夢は...
俺は風呂に入って、今日は散歩することにした。
最後まで読んで下さりありがとうございます!!
明日の15時ごろ第5話投稿予定ですので、ぜひ読んでください!!!!