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37:ブラザー

「もう5名の負傷者が運ばれてきます!」


マナたちの元へ次々と負傷者が運ばれてくる。ウタとミントはマナの指示に従いながら、休む間もなく手当に当たる。治癒魔法を使って、ある程度の治癒をして後は消毒などの手当てを繰り返し行う。一人一人の負傷が異なるため、治癒魔法の微調整が難しく、相当な体力を使う。


「ウタさん!消毒を持ってきてほしいです!」


「わ、わかったわ!」


ウタは立ち上がって、消毒が入っている木箱をマナの近くに置く。そして、次の負傷者に治癒魔法をかける。


「治癒魔法!」


負傷者の傷が塞がらない。


「治癒魔法!」


ウタの脳裏に嫌な予感がよぎる。


(ま、まさか...魔法が使えない!?)


辺りを見渡すと、苦しんでいる負傷者が治癒魔法はまだかと、待ち続けている。


(なんで!なんで!かかってよ!)


「治癒魔法!!」


涙目になりながらも、負傷者に向かって叫ぶ。それでも、傷が塞がる気配すらない。


「ウタさん。私も魔法が使えません。もしかしたら、魔法が制御されてしまったのかもしれないです。」


マナが冷静に言う。マナは平気な顔をしてはいるが、相当焦っているのがわかる。負傷者の手当てをしているエルフ族の治癒者もわかっている。途端に治癒魔法が使えなくなってしまったことを。


「ど、どうしたら...」


「とりあえず、この負傷者たちを裏口にまで運んで一旦避難するしかないようです。」


ウタを落ち着かせるような優しい声で言う。


「まだ、終わったわけじゃないです。きっと、ミナトさんが来ます。それを待ちましょう。」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「背後からだぁぁ!!」

「奴がきたぞ!!」

「備えろ!!」


俺たちが背後から奇襲をかけるのは、想定済みだったようだ。しかし、俺だけではなくミシリもいる。ミシリは上手く気配を消しながら、盗賊の首を短剣で裂いている。


俺も隠れスキルを使って、素早く正確に盗賊たちの息の根を止める。一刻も早く、この戦いを終わらさなければ、ウタやマナ、ミントたちが危ない。


にしても、盗賊の数が多すぎる。こんなに組織が大きいはずがない!裏で何かがあるはず。あるとすれば...


「ラックキル...しかないよな!!!」


俺に襲いかかってきたのは27人。隠れスキルのおかげで素早く処理することができた。ミシリの様子を伺うと、ちょうど同じぐらいのタイミングで終わっていた。


「No.5640 退避しろ。」


ミシリはまだ、前世に比べて体が小さく、筋力、体力もあまりついていない。無理したところで命を落としかねない。


「ま、まだ!」


「No.5640」


「り、了解...」


ミシリは素早く退避した。退避したところで俺は自分が処理した盗賊の一人に短剣を向ける。


「わかっている。お前、まだ生きているだろ。」


言っても反応がないが、短剣で斬った首からは一切血が出ていない。フェイスマスクをしているようだ。フェイスマスクの傷が浅いということは、避けたんだろう。


「バレたか...油断している最中に殺ってやろうと思ったのによ!」


いきなり、小型のナイフを投げられ、とっさに距離をとる。ナイフを投げたヤツはゆっくりと立ち上がる。




殺せ...殺せ...殺せ...殺せ...




いきなり、頭の中であの声が聞こえる。


「クッ!!」


わ、忘れていた...いつもはマナに制御してもらっていた...こんな時に...


「おいおい!どうしたよ!ブラザー!」


「誰がお前のブラザーになるか...」


「忘れてしまったのか!?」


そう言って、首に手をかけて思いっきり、フェイスマスクを剥がす。


「これでもか?」


「お、お前は!まさか...」


フェイスマスクを剥がして、本当の姿を現したのは


「ミルク•レオ!!!」


「覚えていてくれたんだな!ガハァァ!!」


レオは大声で笑い叫ぶ。俺は銃弾をヤツの頭に撃ち込んだが、生きていた。


「ど、どうして生きている!?」


「どうして生きているんだろうな...まぁ...てめぇとの決着をつけに...かな!!」


いきなり、レオは俺との距離を縮め、新たな小型ナイフを手に持ち、首を狙う。


「クッ!!」


この声がまたいつくるかわからない...早めに決着をつけなければ!


俺は短剣を持ち直して、レオとの距離を保つ。しかし、レオはまた距離を縮め、小型ナイフを投げ、俺が避ける方向にもう一本ナイフを投げる。


何個ナイフ持っているんだ!クソが!


投げてきたナイフを短剣で弾き飛ばし、レオの首を狙う。しかし、レオもそれに合わせて、首を引いて避ける。


レオは避けた瞬間、短剣を持っている方の手首を掴み、右手で小型ナイフを取り出して、刺そうとしてくる。


俺はレオの鼻を頭でおもいっきりへし折る。


「グハァ!!」


それと同時に俺はレオと距離をとる。レオは鼻血を止めようと、手で鼻を押さえている。




殺せ...殺せ...殺せ...殺せ...




「クッッッ!!」


またか...こんな時に...やばい...ころ...殺せ...


「殺せ...殺せ...」


「おい...どうしたブラザー...こえーぞ...」






「...殺してやる!!!!!」






----------


『解除成功』

『隠れスキル暗殺者の強化を行います』


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最後まで読んで下さりありがとうございます!!

38話は来週の土曜日18時頃に投稿予定です!!

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