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21:怪しい動き

リーナー•クッブ。前の宿の温泉で初めて出会ったヤツだ。それに、今日も不自然に地下ダンジョン辺りに来ていたし、来た理由も誤魔化していたな...それで別れようとした時に尻を叩かれた...弾薬を入れるならその時か...


「あ、あの...」


ミシリが心配そうに俺の顔を覗いてくる。


「あ、大丈夫だ。それに一緒に入ろう。」


「ご、ご褒美が...」


「ミシリにはご褒美をやるから。」


そう言ってミシリは服を脱ぎ始める。俺はすぐに露天風呂へ行く。


「ミナト。遅いよ〜」


「ごめん。体洗ったらそっちに行くよ。」


よし、怪しまれてない。よかった、よかった...


「ミナトさん。ミシリさんと何を話していたんですか?」


俺の左側からマナの声が聞こえる。流石に幻聴だと思い、左を向かず体を流す。


「無視...ですか?」


俺は慌てて答える。


「誤解しないでくれ。普通にミシリが入ってこないのを心配しただけで...」


「そうですか...私では満足できないんですか...」


「マナは美しいしスタイルも良いし、理性が飛びそうだよ...」


マナは顔を赤らめてウタたちの方へ行く。


助かった...のか?まぁ...いいか...


「か、体流しましょうか?」


心の中でホッとしていると、ミシリが俺に話しかけてくる。どうやら、マナと話していたせいでミシリに気がつかなかった。


「それじゃー、お願い。」


俺がそう言うとミシリは流してくれる。


「俺も流そうか?」


ミシリは顔を赤らめてお願いする。やましいことは考えるな!と言い聞かせて、俺は体を洗い流した。その後、ミシリと一緒にウタたちの方へ行って湯船に浸かる。


「ねぇ、ミナト。明日予定なんだけど...」


俺たちは大きな露天風呂を堪能しながら、明日の予定について話し合った。そして、寝る前に俺はみんなに今日の出来事を話す。


「お疲れのところ申し訳ない。寝る前に話がある。俺たちが今日会ったクッブについてだ。あいつは気をつけないといけないかもしれない。」


みんなが驚く。


「確定ではないんだが、俺が尻をたたかれた時、弾薬を入れられた可能性がある。」


「弾薬って何でしょう?」


マナが弾薬について聞いてくる。


「弾薬というのは俺が使っていた銃があるだろう。あれを使うための部品というか、まぁそれに近いものだ。それに、この世界には銃がない。」


「ということは、その人はミナトと同じ転移者の可能性があるってこと?」


「ウタの言う通りだ。だけど、弾薬をくれるということは視点を変えれば、武器を与えてくれているんだ。だから、判断しにくい。」


「でも、気をつけないとですね。」


ミントが言う。それに対して俺は頷く。そして俺の話を終えた後、各自のベットで寝た。


リーナー•クッブ...あいつは何を考えているんだ...あいつの考えていることがわからないな...


俺は目を瞑りながらいろいろ考えことをしていると、誰かの顔がベット脇に見えた。


「誰だ?」


俺は小声で聞いた。


「み、ミシリです。な、なかなか寝れなくて...」


「俺もだ。」


「い、一緒に寝て、い、いですか?」


ミシリも故郷にいると、両親のこととか思い出してしまうのだろう。俺は一緒に寝ることを許可した。


「み、ミナトの体あったかい...」


「そうか...安心して眠れよ...」


俺は後ろからミシリを抱きつくような形で寝る。


なんかミシリと近くにいると、俺が元いた世界の後輩に似ているな...まぁ似ているだけか...


そんなことを考えているうちにいつの間にか俺は眠っていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「今日は51階層からか...油断はするなよ!」


俺はそう言って地下ダンジョンを跨いだ。


一階層ごと攻略していくことによってみんなの攻撃魔法が良くなってきている。それに連携が上手だ。この調子で行けば145階層以降も攻略可能かもしれない。そんなことを考えていると、


「ミナトも参戦して!」


ウタから声がかかる。


「わかった!」


84階層で俺が必要か...今そんなことより、みんなの立ち回りを見ていると裏からの攻撃だな...よし!隠れスキル暗殺者...


----------


『隠れスキル、暗殺者を使用』

『攻撃力、防御力、あらゆる力が向上します。』


----------


俺は瞬時に裏へと回り込む。


スキル弱点把握! 弱点は...首か!


俺は裏へと回り込んだ後、おもっきりジャンプして上から首を斬る。


スパン!


魔物は倒れて、魔石だけを残して消える。


「大丈夫か?」


「ミナト。ありがとう!」


ウタが感謝する。


「84階層から俺が必要になったか?」


「そうですね...ミナトさんが参戦してくれた方が闘いやすいかもしれません。」


マナが俺に言う。


「わかった。俺は敵を惹きつけたりするから、そのうちに攻撃魔法を使ってくれ。」


そして、85階層からは俺が敵を惹きつけながらウタたちが攻撃魔法を使って倒す。




「今日はここまでにしよう。」


俺たちは97階層を攻略した後、魔石を換金して地下ダンジョンを出た。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「俺は用事があるから、先に宿戻ってくれ。」


俺はみんなにそう言って地下ダンジョンの近くにある冒険者ギルドに足を運んだ。


確か冒険者ギルドには...いろいろな情報があったはず...ここの掲示板か!


俺はその掲示板を隅々まで見る。見ていると、クッブが言っていたことが掲載されている紙を見つける。


やはり、虐殺のことか...それにリブラ国がビスケス国を攻めているだと!?どういうことだ?


掲載されている内容をみると、リブラ国はビスケス国に宣戦布告もせずに攻め入り、リブラ国とビスケス国を繋ぐ町、ネービア町がリブラ国の兵によって支配されたとのこと。それに対してビスケス国は他国に助けを求めている。


これはまずいかもしれない...みんなに話さないと...


俺はすぐ宿に戻った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「また、ミナト一人で何かする気だよ。」


ウタが不満な顔をしながら愚痴る。


「まぁ、ミナトさんも私たちのために必死になっているのでしょう。」


「私もマナさん言う通りだと思いますよ。」


ミントがマナが言ったことに共感する。


「ミナトが宿に戻ったら何してたか教えてもらわないとね!」


ウタは少し怒り気味で湊が宿に戻ってくるのを待った。

最後まで読んで下さりありがとうございます!!

明日の18時頃に第22話を投稿する予定です!!

《お願い》

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