16:違和感
「そうです。呪いです。ミナトさんが使った隠れスキル暗殺者はスキル自体に呪いがあります。」
「ってことは俺はスキルを使用すると呪われた状態になるってことか?」
みんなが呪いと言葉を聞いた瞬間、顔を青ざめる。
「それってミナトさんは大丈夫なんですか?」
ミントが不安になりながらもマナに聞く。
「幸いミナトさんは呪いに強い耐性があるようです。」
「よかった〜。」
ミントが胸を撫で下ろす。
「しかし、強い耐性があるだけで安心はできません。それに、ミナトさんが呪いに耐えられなくなった時、何が起こるかわかりません。」
「なぜ、俺が呪いの耐性があるってわかったんだ?」
「今日ミナトさんが隠れスキルを使った時、精霊魔法で干渉してみたんです。そしたら、ドス黒い紫色のモヤが見えたんです。でも、ミナトさんの意思なのかがわかりませんが、モヤを弾き飛ばしていたんです。」
「そうか...」
俺は変な声が聞こえてもなんとか気合いで頑張っていた。多分、俺の意思で呪いを防いでいたのだろう。しかし、俺は一回変な声の主に身を任せたことがある。その時は殺す以外なにも考えられなかったが、機械音声が聞こえた途端に体の力が抜けた。その時は意識が機械音声の方にいって安心し、呪いの意識が遠ざかったから助かったのだろう。
俺たちはマナの話を聞いた後、眠りに着いた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「クリオス国に転移したと情報が入った。芝竜人、獅子湊を捕まえろ。周りにいる女たちはどうなってもいい。」
「了解しました。ボス。」
「クク...どれだけ成長しているかが楽しみだ...」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺たちは起きてすぐにダンジョンに向かい、攻略を再開した。
「今日は81階からね。ミナトなにかあったら援護するし頼んでね。」
「ありがとう、ウタ。」
「ミナトさん、隠れスキルを使う時、精霊魔法で呪いの効果を薄める魔法を使います。ためにしにかけてもよろしいですか?」
「わかった。」
隠れスキル...
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『隠れスキル、暗殺者を使用』
『攻撃力、防御力、あらゆる力が向上します。』
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「かけてみてくれ。」
そう言うと、マナが魔法を俺にかける。
「気だるさとこ寒気はありませんか?」
「ない。むしろ体が楽になった。ありがとう。」
「どういたしまして。」
俺たちは順調に攻略を進めていき、159階まで攻略することができた。
「次で最後の階になります。」
ウタがみんなに再度気を引き締めるように促す。
扉を開けると大きな広場が目に入る。
あいつが160階最後の魔物か...スキル鑑定!
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《ステータス》
名前:漆黒のキングウルフ
レベル:1400
H P:56000
攻撃力: 78000
防御力:45000
スキル:召喚
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「あのウルフは仲間を召喚し、数の暴力で攻めてきます!」
ウタが言った直後にラスボスが仲間を召喚する。
「嘘だろ...見ただけでも100体以上いるんじゃ...」
「ミナト!弱気になっちゃだめよ。それにあの召喚されたウルフはいつものウルフとは違って強いわ。」
「わかった。みんなは周りのウルフたちを!俺はラスボスを狙う!」
俺は召喚されたウルフたちを避けながら、ラスボスの方へ走る。
スキル弱点把握!
顔、首元、足だけか...なら足から攻撃するか...
俺はラスボスの後ろに回って、足を狙う。
スパン!スパン!
闇竜の時よりは攻撃が効いている。このまま押し込めばいける...
俺はラスボスの攻撃を交わしながら無事に漆黒のキングウルフを討伐することができた。ラスボスを倒したことによって召喚されたウルフも消えた。
俺たちは魔石を回収して、160階からダンジョンの入り口に繋がる魔法陣に乗って帰還し、魔石を換金してダンジョンから去った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
宿に着いた後、お風呂に入って部屋でダンジョン攻略達成祝いとして楽しんだ。
「いや〜。ミナト〜かっこよかったよ〜」
「ちょっとウタ。飲み過ぎなんじゃない?」
「いゃ〜そんなことなゃいって〜」
ウタと話しているとマナが抱きついてくる。
「ミナトさん〜私が守ってあげるからね〜」
「いや、マナさんは飲んでないでしょ!」
「バレたか。」
「からかうなよ...」
俺たちは朝まで楽しんだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ボス。クリオス国に到着致しました。クリオス国の1番大きいダンジョンの近くの宿にいるそうです。」
無線で芝竜人が話す。
「そうか。俺は事情によってクリオス国に行けない。すまない。」
「謝らないでください。」
「そうか...必ず捕まえてくれ。」
「了解。必ず捕まえます。」
ボスは芝竜人の無線を切る。
「芝竜人...あいつは獅子湊に負けるだろう...だって...」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺たちはダンジョンをたった2日で攻略してしまったため、残りの3日間やることがなくなってしまった。そこで俺たちは3日間この町を観光することにした。
しかし、俺は観光している間に違和感を覚えた。誰かに見られているような気がしたのだ。もしかしたら、リブラ国の手下の者が俺たちを狙っているかもしれない。
「みんなであそこのアイスクリームを食べようよ!」
ウタは楽しいのだろうか、すごく元気がいい。
「すまない。俺ちょっとあそこのところでトイレしてくるから、先に買っておいてくれ。」
俺はこの違和感を解決するために路地の方に向かった。
ウタは 早くしてね〜 と言ってみんなとアイスを買いに行った。
俺を監視しているのか...仲間を監視しているのかがはっきりすれば対処できる...
路地に入ったところで身を潜める。
どうやらら俺がだけが監視されているらしい。そうわかった途端、後ろから人の気配を感じる。
「誰だ!」
「これはこれはお見事。獅子湊さん」
「なぜ俺の名前を知っている?」
「捕まえるためですよ。」
一気に俺との距離を詰めてくる。
まずい...なんなんだ、コイツは...
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明日の18時頃に第17話を投稿する予定です!!
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