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13:仲間のこと

「みんなはスキルがないのか?」


俺は全員に問いかける。スキルがわからないなら、レベルもわからないだろう。いや、そもそもステータスというのが存在しないのかもしれない。


「スキルってのがなんなのかがわからないです。魔法のことをスキルと呼んでいるのですか?」


ウタが答えてくれる。


「いやスキルはマジックポイント(MP)を使用することで使える。しかし、隠れスキルはまた違うやり方で使用することができる。そもそも、ステータスはあるのか?」


「ステータス?そんなものはないかな〜。」


ウタは少し考えてくれたようだが、やっぱりないらしい。みんなの反応を見てもわかっていない顔をしている。


「この機会だから俺のことを曝け出すよ。」


「何を曝け出すのですか!」


ウタさん、何かかんちがi....


「私には刺激が強いです...」


マナさん、頬を赤らめながら言うのは...


「心の準備はできてるよ♡」


ミントさんも勘違いしてるな...


「き、興味ある」


ミシリさん、すごく赤くなってる...


「みんな、からかうのも程々にしてくれ。なんか俺が恥ずかしい。」


「ウタはいいのに♡」


「そういうところだ!!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ゴホン。改めて、俺のステータスを教える。レベル335のHPとMPは6780、攻撃力1で防御力3690、スキルは鑑定、弱点把握、弱点命中、敵察知、言語理解。隠れスキルは暗殺者だ。」


「え?攻撃力のところなんて言ったの?」


ウタが戸惑う。他のみんなもウタと同じように戸惑っている。


「俺は攻撃力1だ。レベルが上がっても攻撃力が上がらない。原因は不明だが、隠れスキルの暗殺者を使用すると攻撃力や防御力などの力が上がるらしい。だけど、ステータスに表示されるのはERRORだ。」


「ERRORっていうのは?」


不思議そうにミントが俺に尋ねる。


「ERRORは何を示しているのかが俺にもわからない。限界値までアップしているから表示されないのか、もしくは、隠れスキルだからなのか。」


「じゃーみんなでこの機会に改めて自己紹介して得意な魔法とか言っていこうよ!」


ウタが提案する。他3人は頷いて賛成する。


「じゃー私から!私はパンク•ウタです。魔法全般扱えますが、特に使うことができるのは身体強化です。よろしく!」


パチパチとみんなが拍手する。次にミントが立ち上がって言う。


「私はバン•ミントです。ヒーラーとして活動してます。得意な魔法は回復魔法です。よろしくお願いします。」


同じように拍手して、次にミシリが言う。


「わ、私はカナ•ミシリです。ほ、補助としてか、活動してます。と、得意な魔法はあ、ありません。よ、よろしくです。」


パチパチ...前々から思っていたが、ミシリってなんかロリっ子だよな...あーいかん!いかん!何を考えている!次はマナか...国王の娘...


「私はマナ•メトモリと申します。父上がとんでもないことをして申し訳ございません。」


いきなりの謝罪にみんなが驚く。


「マナさんは知らなかったんだよね...」


ウタが問う。


「はい。何にも知りませんでした。しかし、今思えばミナトさんに助けてもらえるように仕向けたのかもしれません。あの時父上に森を探索してくるように言われましたので...」


「そうだったのか。じゃー俺がここには転移してくることはわかっていたということか...あっすまない自己紹介してくれ。」


「はい、得意な魔法は精霊魔法です。よろしくお願いします。」


精霊魔法って...たしか...なんなだったk


『精霊魔法!?』


ウタとミント、ミシリが声を上げて驚く。


「精霊魔法ってエルフ族しか使えないんじゃ...」


ウタが問いかける。


「いえ、私はなぜか使えるのです。」


マナは笑いながら言う。


俺は精霊魔法がどれだけすごいのかがわからない。この世界では、俺は右も左もわからない状態だ。


「ウタ、精霊魔法ってどんな魔法なの?」


「精霊魔法は魔法の中でも強い魔法で、普通の魔法よりも2.5倍近くの威力を出すことができます。しかし、その分体力がすぐ失われてしまうため、人間族は使えないんです。」


「なぜ、体力が失われるだけで人間族は使えないんだ?」


「平均寿命の違いです。エルフは何百年何千年と生きるため、体が丈夫です。しかし、人間は80歳程度なので、そこまで丈夫ではないからです。」


「それなら、身体強化魔法を使った上で精霊魔法を使えばいけるんじゃないか?」


「基本的に魔法は二重に発動することができません。なので、難しいと思います。」


「そうなのか...」


俺はこの世界のことを知らなさすぎる。知るためにはこの世界を冒険しないといけない。


「別にみんながって訳じゃないんだけど、俺はこの先冒険しようと考えている。いろんな世界を回って転移の原因などを調べていきたい。」


「もちろん手伝いますよ!」

「私も!」

「私もです。」

「わ、私も。」


「ありがとう...」


みんなは賛同してくれているが、ケルンはどうだろうか...


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


翌日俺はケルンに会いに行った。


「ケルン!大丈夫か?」


「ミナトのおかげで助かったよ。」


「それはよかった。なんか痛いところとかあるのか?」


「まだ若干痛むけど、大丈夫だよ。だけど...」


「だけど?」


ケルンの顔が暗くなる。


「レオの攻撃をモロに喰らって、後頭部を強く打ち付けてしまって体が思った通りに動かないんだ。」


嘘だろ...思った通りに動かないって...


「そ、それは今だけの話だろ?数ヶ月とか経てば治るんじゃないのか?」


「もう治る見込みはないらしい。俺はもう冒険者はやめるよ。俺の故郷、イーラス国でゆっくり暮らすよ...」


「そうか...」


俺は何にも言えなかった。ケルンがこうなってしまったのは俺のせいだ。もう...


俺は何も言えず、その場から立ち去った。


その後に俺以外のみんながケルンに会いに行ったが、俺と同じようなことを言ったらしい。もうみんなと顔を合わせられない。


俺はその夜宿に帰れなかった。

最後まで読んで下さりありがとうございます!!

今日の18時頃に第14話を投稿する予定です!!

下にある星の評価ポイントしてもらえると、とても嬉しいです!!お願いします!!

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