12:俺のこと
おいおい、どういうことだ...5人部屋がないから、4人部屋って...
「え?他の部屋は?」
「開いていないそうで...」
「1週間分泊まるとしても、いつかは開くだろう?」
「受付の人に聞いたんですけど...」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「うーん、開く予定はないわねー。ごめんね!」
『え?』
全員が固まる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ってことがあったんですよ...」
受付のヤツ絶対やったろ...
「俺は床で寝るよ。4人でベット使って。」
「そんなの行けません!私と一緒に寝ましょう!」
ウタ!?何を言って...
「いえ!私が!」
「私こそ!」
「わ、私が...」
マナ...ミント...ミシリ...までこりゃダメだ...
「いや俺は別の宿に行くよ。みんなで仲良く寝てくれ。」
「ここ他の宿ないですよ。」
「え?」
そういえばここに転移できたのはウタのおかげだ。ウタの転移魔法は行ったことのある場所しか行けないとか言っていた。てことはここは?
「そうだ、ウタ。ここはどこだ?」
「そういえば話していませんでしたね.......」
そう言ってウタは話してくれた。ここはウタの故郷であるクリオス国というところらしい。リブラ国とは一つ国を跨いであるそうなので、簡単にリブラ国王のジュゴスが攻めてくることはできないらしい。それになぜ野原に転移したのかは、あそこが思い出の地であり、急に思い出して転移したそうだ。
「......そうかだったのか。話してくれてありがとう。今日はもう遅いし、ねよ.....」
って忘れてた。ベット4つしかないことを!いやまて、暗殺の時女性と一緒に寝たことあったし、なにもなかった。いや、あの時感情とか死んでたから何もなかったのか...
「夜風当たってくるし、4人はベットで寝ててくれ。」
俺は止められたが、大丈夫と言って宿から出た。
それにしても、ここの夜風は気持ちが良い。俺は夜空を見上げると、一つ一つ綺麗に美しく星が輝いている。って寒!あ、上裸だったの忘れてた...
俺は1時間経ったところで宿に戻り、部屋に入った。
流石に寝ているだろう。俺も床で寝るか...あれ?
「え?なんで起きてるの?」
「ミナトさんが心配で...」
ウタさんよ...
「俺は本当に床で寝るし大丈夫だ。それじゃ風呂入ってくるから〜」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いやー気持ちよかった〜。上の服も買えてよかった。もう流石に寝てるよな...
俺は恐る恐る扉を開ける。
「真ん中で寝てもらいましょう!」
「いいですね!」
「賛成ー!」
「う、うん」
いやいやウタさん何提案してんの?
「あっ!ミナトさん!今日は真ん中で寝てください!ベットくっつけるの...で...ミナトさん?」
俺は言葉を失い、そこで固まった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺は一睡も出来なかった。そのせいか体がだるい。俺は宿に残って寝ることにした。4人はケルンの方に行って容態を見てきてもらい、昼頃には宿の向かいにあるレストランで俺と待ち合わせをする予定だ。
昼頃まで5時間ぐらいあるな...それまで寝よう。あっ、ステータスの確認をしよう...
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《ステータス》
名前:獅子湊
職業:冒険者
レベル:335
H P:6780/6780
M P:6780/6780
攻撃力:1
防御力:3690
スキル:鑑定•弱点把握•弱点命中•敵察知•言語理解
【隠れスキル:暗殺者】
所持金:976,850フェス(9,768,500円)
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え?隠れスキル暗殺者が使える?あの時か...そういえば、4人にまだ俺のこと話してなかったな...
俺は一旦眠り、昼頃に宿の向かいのレストランに行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「こっちですよ!」
ウタが立ち上がって手を振ってくれている。
「ウタ、ありがとう。ケルンはどうだった?」
「ケルンは無事意識も戻って安静にしてました!」
「そうか...よかった。」
「てか、思っていたんですけど、2人は付き合っているのですか?」
ブフォォァ!
マナが訳わからないことを口にして、飲み物を吹き出す。
「付き合ってなんかいない。なぜそうなる?」
「いえ、なんか2人の距離がとても近いので...」
「確かにー」
「ち、近い」
「え⁉︎ミントさんとミシリさんまで!?」
「では、なぜウタさんは呼び捨てなのですか?」
「え?あっ...」
確かに俺は呼び捨てで呼んでる。
「困ってますね〜」
「からかうなよ!マナさん!」
俺らは楽しい食事を終えた後、一旦宿に戻って計画を立てた。その時、俺についてのことを話した。
「どうしたんですか?まさかヤラシイ気持ちに....」
「なってない!マナさん真剣な話だ。実は俺は.......」
俺は別の世界から来たということを話し、前の世界では暗殺者として活動していたこと。ボスに殺されてここの世界に来たということも話した。さらに、転移してここの世界に来たことによって、隠れスキルというものを手に入れたこと。ここからは自分の憶測だが、自分が隠れスキルを持っているから、襲われてしまった、巻き込んでしまったことを話した。
「......隠していて本当にごめんなさい。」
俺は頭を下げて謝罪した。
「頭を上げてください。ミナトさんはどちらかというと被害者なのですから...それに私は気にしません。私と一緒にその変な声?の主を倒しましょう!」
ウタ....
「ウタさんの言う通りだと思います。私は命の恩人の人が困っているのなら、少しでも力になりたいです。」
マナ...
「そうだな!私もミナトさんの力になりたい!共に冒険したいです!」
ミント...
「わ、私も力になりたいです。さ、サポーターとしてみんなとぼ、冒険したいです。」
ミシリ...
「みんな本当にありがとう。ありがとう...」
俺は涙を流した。共に冒険したいと言ってくれる仲間がいる。俺はこの4人を幸せにさせたいと今ここで思った。
「あっミナトさんに聞きたいことがあるんだけど...」
ウタが俺に話す。
「スキルってなに?」
「確かにです。」
「魔法のこと?」
「す、スキル?」
4人が共感する。
「え?まさか...」
俺はわかった。スキルは転移者のみに与えられるということを。
最後まで読んで下さりありがとうございます!!
明日の15時頃に第13話を投稿する予定です!!
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