10:裏切り者
隊長、ミルク•レオは冒険者ギルドにいると聞いた。もしこれでいなかったら、仲間のケルンやミシリたちに嘘をついていることになる。俺は疑いたくないが、今はしょうがない。助けてもらったこともあるが、それ以上にまた被害が及ぶのは避けたい。
俺は冒険者ギルドに行き、辺りを見渡した。隊長らしき人物はいない。2階に上がってもいない。
嘘だったのか...いや...
俺は一階にいる受付の人と二階にいる受付の人に伺ったが、来ていないとのこと。周りの冒険者にも聞いてもわからないと。
「まず、Sランク冒険者パーティーの隊長が来てたら、みんな騒ぐって!」
「あの事があったからねー!」
「だよねー!」
「そ、そうですか...ありがとうございます。」
俺はお礼して冒険者ギルドを去った。
まずい、どこにヤツはいるんだ...入れ違いか?入れ違ったとしたら、どこだ?わからない...情報が足りない...とりあえず...
俺は思い着く限り町を探ったが、一向にレオの姿はない。
屋根の上から探してもいないとなると...いや...まさかな...そんなわけ...
ドカァァァァーン!!!!!
城の中にある国立病院の方から大きな爆発音が聞こえる。
嘘だろ...まさか、仲間に嘘をついて俺を離れさせたのか?いや、だとしてもどうして、俺を遠ざける?厄介だからか?クソが...今は急ぐしかない!
俺は家の屋根を忍者のように走り抜け、最短距離で国立病院の方へ向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「た、隊長?冒険者ギルドに行かなかったんですか?」
ウタが隊長に言う。
ウタとミントはケルンとミシリがいる病室にいた。ミナトがいるっていう情報を誰かから聞いて、ウタはミントを連れてここを訪れていた。
「いやいや、ちょっと用事を思い出しただけだ。えーと、ウタとミントは俺の方に来てくれ。」
レオはケルンとミシリがいる部屋を去った。
「た、隊長?私たちに何か用ですか?」
レオは口を開ける。
「すまない。これは“あの人”からの命令なんだ。」
レオが言った途端にウタとミントが倒れる。
「丁寧に扱え。あの場所に運べ。」
国立病院にいる兵がウタとミントを運び出す。
再びレオはケルンとミシリがいる病室に行く。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あれ?また戻ってきたんすか?ウタとミントは?」
「あー。ちょっとした買い出しをお願いしたんだ。それに、君たちにも用があるからね。」
笑顔だったレオの顔が瞬時に真顔へと変わる。
「た、隊長?」
「ミシリは眠っていてくれ。」
レオはミシリの腹部を思いっきり殴り、気絶させる。
「れ、レオ!何すんだ!」
「”あの人”の頼みなんだ。断れないよ。とりあえず、君もッッッ!!」
ドカァァァァーン!!!!
ケルンはレオを思いっきり蹴飛ばした。
「俺はこのパーティーの中でも攻撃力が一番高い.....は?」
「だからなんだ。いけないじゃないか、隊長に向かって蹴るとは...」
レオはゆっくりとケルンに近づき、瞬時にケルンの右腕と左肩を持ち、足をかけて地面に叩きつける。
「グハァ!」
「これが私がいた国の武術だ。強いだろ?」
ケルンは地面に叩きつけられたことにより気を失う。
「もうそろそろ来るかな?獅子湊...」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
後少しで着く....ん?門の前に兵が立っている?
住民たちが騒ぐ。
「なんなんだ!」
「中に私の息子がいるのよ!」
「どうして入れてくれないんだ!」
なるほどな...入れないようにしているのか...絶対に裏があるな...
俺は屋根からジャンプして塀を越え、病院の方へ急ぐ。
爆発音みたいな音が鳴ったのはケルンとミシリがいる部屋⁉︎クソが!
俺は窓を割って侵入する。
「レオ!どういうことだ!」
「遅いじゃないか...もうケルンとミシリは連れて行かれてしまったよ...あの場所に」
「どこにいるんだ!答えろ!」
「そう喚くなよ。案内してやるからついてこい。」
俺は言われるがままについて行った。
「ここの扉を開けてみろ。」
俺は恐る恐る開けた。そこにはSランク冒険者パーティーの隊長を除いたメンバーと国王の娘のマナが口を塞がれ、手を縛られている姿が目に入った。
は?マナまで?どういうッッッ!
俺は後ろから強い殺気を感じて、体を右にずらす。
「あ〜。殺し損ねちまった。」
「お前の目的はなんだ!」
「俺の目的はお前を“あの人”に送り届けることだ。その中にはリブラ国王ジュゴス様も協力している。」
「お前が言う“あの人”とは誰のことだ!」
「お前も知っている人だぞ...まぁそれを知る前にお前は死ぬけどな!」
レオはケルンに仕掛けた技を湊にかける。
柔道⁉︎まさか...こいつ!
俺は来ていた服を瞬時に脱いで、地面に叩きつけられるのを防ぐ。
「お前その技どこで覚えた!答えろ!」
「日本という国だよ。お前と同じ転移者だ。というか、服脱いで防ぐとか意味わからねーよ。」
やはりコイツも転移者だったのか...うすうす名前を呼ぶ時に気がついていたが...だったら隠れスキルを持っている可能性が...ッッ!!
レオは俺に猛スピードで間合いを縮めてくる。
速すぎる!こんなの隠れスキル使うしか...あれ?避けれている?まさか...
俺は避けながらウタの方に目を向ける。
「ウーッッ!!」
ウタが身体強化魔法を俺にかけていた。
だからか...ピンチはチャンスだよな!
俺はレオの攻撃を思いっきりジャンプして避けた。
「その癖はわかりきっている!」
レオもジャンプして距離を縮めてくる。
「これを狙ったんだよ。アホが...」
ハンドガンでレオを頭を狙って撃つ。
バンッッッ!!!!
俺はしっかりと着地するが、レオは空中で撃たれたことにより、そのまま落ちる。
近距離で撃ったから即死だろうな...
俺はウタたちの方に行き、縄を解こうとしたとき
「レオ!何しているんだ!」
国王が扉を開けて入ってくる。
「兵の者!獅子湊を捕えよ!」
一斉に俺の方へと向かってくる。
「ウーッッッ!!」
ウタが喚くと、俺らの下から白く光る線が俺らを包み込む。
まさか...転移魔法⁉︎
最後まで読んで下さりありがとうございます!!
明日の15時頃に第11話を投稿する予定です!!
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