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生きている意味

作者: 春 海瑠

前に進めず、悩む日もあっていい。後ろを向いたって、下がってもいい。ただ、いまの自分をもっと、信じてほしい。出来る出来ないなんて、二択じゃすまないんだから人生は!

「自分の価値、、、。生きるなんて、馬鹿馬鹿しいっ」

炭酸を一気に飲みほし、げっぷが出るのもためらわずに話を続けた。

「いや、それは簡潔過ぎる言い方だなぁ。おまえが、言いたいのは『生きる』という考え方のことだろっ」

「伝わってんなら、いいじゃぁねぇかぁ。おまえ、面倒くせぇなぁ。相談されてんの俺だぞ!」

「俺たちは、選ばれし者なんだぞ!

神様が、この世で生かせるべく、産まれでたんだぞ!だから、『生かされている』って、言うんだ。」

「だったら、俺はなんだ?なんの取り柄もなく。ただ毎日をぼんやりすごしてるだけだぞ!」

「それが、どうした?俺だってそうだ。そんな簡単に自分の全てが、わかった風にいうなぁっ」

いつもこうなる。あいつの方が、俺の上を歩いてるんだ。しかたがない俺は、まだ10年しかこの世に生きてない。あいつは、28年も、生きてるんだから仕方ない。


俺が、あいつと初めて会ったとき、世界で一番嫌いな奴だと思った。俺を見くびって膝を曲げて、背丈を合わせて声をかけやがた。なのに、何故俺はついつい自分のやるせない気持ちを話してしまう。

やっぱり、『生きる』なんて言えるほどまだこの世界を知らな過ぎるんだなぁ。

まだまだ、俺には価値があるんだなぁ。神様が、生かせてくれているから。

 意味なんてわからないし、わかりたくなんてないけど、急ぐことはないんだなぁ。死は、いつか来るんだから。生きるをまずやってみようかなぁ。


 


力になれたら、いいけど。力になろうとばかりも、思っていない。だれが、どうかんじるかは、わからないことだから。でも、簡単な世界じゃないよ!たしかに、面倒くさいよっ、世の中はさっ。食いしばってしがみついて、泥水すすって今日も、生きてやる。

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