乙女ゲームの世界に転生したけれど、ゲームをしたことがありません。それでも私、愛と勇気で破滅フラグに立ち向かいます。part3
第三章 ようやく水晶玉を手に入れました
心身が落ち着いた頃、私は父に、魔道具ではない水晶玉が欲しいと告げた。
前世のことは話せないので、精霊たちに、水晶玉で過去や未来を占えるかもしれない、と教えてもらったと話をしてみる。もちろん、ヴェルデには相談の上だ。ヴェルデは名を呼べばたいていすぐに出てきてくれる。どうやら、2年寝こけたことをかなり反省しているらしく、今後はこまめな睡眠をとり私を放置することはしないと決めたらしい。
父はすぐに、前世ではお目にかかれないほどの高品質の水晶玉を見つけてきてくれた。さすが王家の血を引く公爵、宰相様だ。
私はそれを自室の小さなテーブルに据え置き、クリスと名前をつけ、毎日心をこめて磨き上げ自らの魔力を流し込んだ。
ヴェルデいわく、この世界ではどれほど上質な水晶玉でも、魔力との融合がうまくいかなければ視えるものも視えないとのこと。私は、はやる心をなだめながら、自分の水晶玉を育てることに専念した。もちろん、その間にも父や兄から学問を学び、母からマナーや裁縫や、なんと護身術の手ほどきもしてもらい、暇を見つけては図書室で魔法書を読みふけったりもした。
しかしそれより何より頑張ったのは、お世話をしてくれるみなさんに感謝の気持ちを伝えることだ。初めはどまどっていた周囲も、父が私にかけられていた呪いのことをみんなに話してくれたおかげなのか、しだいに笑顔で接してくれるようになった。
なかでも、私付きの侍女、ミラとの仲はとても良好だ。超わがままお嬢様だった頃から我慢強く私に尽くしてくれていたミラを、ぜったいに幸せにする、と私は心に誓っている。ミラにそう決意表明した時は、「まるで結婚の申し込みのお言葉みたいですね」とひきつった笑顔を見せられたけれど。
今のところ、私の全属性の魔力及び精霊たちとのおつきあいってどうすればいいの? という課題はあれど、家族ともども私の新しい人生はうまくまわっているように思う。
ただ、母からの小言やお説教は日々増えつつあるように感じる。たとえば前世を懐かしんで厨房に突撃しお菓子を作りに励んだ時は、「公爵令嬢として自覚を持ちなさい」ときつくお説教をくらった。けれど、私の作ったチョコチップ入りクッキーをその口に放り込むと、黙り込み、すっかり咀嚼した後で、こう宣われた。
「まあ、よろしいでしょう。あくまでもこの屋敷の中でということなら、その趣味、認めましょう」
ただし、厨房の者たちにけっして迷惑はかけないこと、と釘はさされたが。
最初はわがままお嬢様の悪夢の再来か、と私の出現に怯えていた厨房のみなさんとはすぐに仲良くなった。
つまり、なんといっても、おいしいは正義なのだ。おいしいものはどこの世界でも、笑顔を呼ぶものなのだと再認識する。
最初はクッキーやシュークリーム、シフォンケーキなどというお菓子だけだったが、次第に、前世の記憶から小出しにした庶民の味もその仲間入りをすることになる。たとえば、カレー、クリームシチュー、トンカツ、ハンバーグなどだ。
もちろん、アイデアはあってもこちらの世界の食材や調味料に不慣れな私だけでは同じようのものでさえ作ることは難しく、厨房のみんなの手助けあってこその「懐かしい味の再現」だった。
うちの屋敷では、カレーが一番の人気で、お父様などは毎日カレーでもいいと言うほどだ。カレーは偉大だよね、ほんと最強!! スパイスや具材の組み合わせで色々なバージョンのカレーが楽しめるしね。
でも、こっちにはライス、つまりお米ががないんだよね。厨房のみんなに聞いても誰も知らず、出入りの商人やシェフ仲間なんかにも聞いてもらったけれど、少なくともこの国にはないという結果だった。
がっかりだよ。
次に庭師のカールさんの協力のもと、庭で何種類かのハーブを育てることにした。
こちらの世界でもあちらにあったハーブと同様のものがあるにはあるが、なぜか雑草扱いだ。
ハーブの女王と言っても過言ではないラベンダーでさえも、雑草扱いなのはなぜなのか。あちらでは、古代エジプト時代から重宝されているハーブなのに。
おそらく、魔法があるせいだろう。
たいていのことは魔法でなんとかするのがこちらのやり方だ。たとえば病気やケガも魔法で治す。魔法で治らなければ諦める、これが基本だ。だから医学や薬学が発達しないのだろう、と私は思っている。
だけど前世の記憶のある私にとって、医学や薬学も魔法と同じように大切だ。貴族なら多かれ少なかれ魔力があるが、平民には魔力をもつ者がほとんどいない。だから彼らは、病気になったりケガをすると教会へ行く。そこで神官に回復魔法をかけてもらうのだ。けれど、全部が全部というわけじゃないが、たいていは、びっくりするほど高いお布施を要求されるのらしい。
もし、薬屋や診療所が街にふつうにあれば、お金がなくても救われる命はもっともっと増えるはず。
といっても、元24歳現9歳の私には、それを夢として語る資格さえ今はない。なので、とりあえず、私にある程度知識があり薬としても有能なハーブの普及を目指すことにした。
ヴェルデに頼んで、ローズマリーとラベンダー、カモミールやタイム、ミント、バジルなどのハーブの種や苗を探してもらった。
いきなり薬を目指すのは、私ではなく周囲の理解のハードルが高いだろうと思って、香りが高く料理や飲み物に使えるものを育てることにしたのだ。
ラベンダーだけは、そのほかに香油や石鹸も試してみたい。植物の出す香りの効用を研究していた私にとって、ラベンダーはもっとも身近な植物の一つだった。
記憶にある限りの様々な方法でラベンダーを有効活用するつもりだ。
私の前世の知識では、ラベンダーの香り成分酢酸リナリルには、精神を安定させるセロトニンの分泌を増やす効果がある。とりあえずはこちらのラベンダーの精油を作って、そのリラックス効果や鎮静剤としての効用をためす予定だ。
こちらでも同じようの効果があればいいのだけれど。もしあれば、魔力と組み合わせてさらに効能を高める、ということもできるかもしれない。
さすが大地と緑の精霊様だ。
ヴェルデは、さほど待つこともなく、すぐに私の求めるすべての種類のハーブを見つけてくれた。おまけに、こちらの世界にしかない、薬としてとても優秀な素材になるハーブをいくつか持ってきてくれた。一つ一つ育て方とその効能を伝授してくれたヴェルデには大好きな紅茶のシフォンケーキを、調合の仕方を教えてくれたプラータにはドライフルーツ入りのパウンドケーキを進呈した。プラータがどうやってものを食べるのか想像できなかったが、焼き上がりとともにケーキは光に包まれスッと消えていったので、とりあえずもらってくれたのは間違いない。
日当たりや土の特性をみながらハーブを丁寧に植え分ける。高校では園芸部、大学では植物学を専攻していた私にとって土いじりは懐かしい作業でもある。
土に触れ、植物に触れるだけで、とても幸せな気持ちになる。
カールさんは日なたで嬉々として土いじりをする私を見て、「こんなご令嬢はまず他におりませんな」と言いながら嬉しそうに目を細めていた。
そんな日々を過ごしながら、ようやくヴェルデから、そろそろ水晶玉が私の魔力に染まったようだ、と教えてもらった。私はミラにも部屋を出て行ってもらい、心を鎮めた後で私の水晶玉、クリスを視る。
真っ先に視たのは、私のせいでこの屋敷を出て行った者たちの過去と今だ。
かつての私の身分を振りかざしての悪口雑言や悪行は、自分で見ても、子どものわがままだからといって許せるようなものではなく、私は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
丁寧なおわび状を心をこめて皆に出した。
父や兄のフォローのおかげなのか、私の謝罪を受けいれてくれる人は多かった。
本当に感謝しかない。
けれど、出した手紙をそのまま戻されることもあった。その一人が実家の男爵家で肩身のせまい思いをしているという元侍女だ。それとなくミラに尋ねると、公爵の家を追い出された娘、というレッテルのせいで婚期を逃したらしいと教えてくれた。
私はその元侍女に会いに行った。そして、心をこめてかつての非道な言動とふるまいをわびた。
兄も同行してくれ私が闇の精霊の呪いにかかっていたことを話し、いっしょに謝ってくれた。
それでも彼女の頑なな態度は変わることはなく、兄と一緒ではなく私一人で訪ねた時は会ってももらえなかった。
そんなある日、その元侍女が自分からうちの屋敷にやってきた。
とまどいながらも話を聞くと、私と同い年だという年の離れた弟が原因不明の病で明日をも知れない状態だという。
どうやら、彼女はミラに、それならお嬢様に頼めばなんとかなるかもしれないと言われ意を決してここに来たらしい。私へのわだかまりはまだあるのだろうが、彼女は迷わず私に頭を下げた。
もちろん私に否はない。私は、兄に訳を話し(寝ている可能性が高いが)インディゴが一緒なので護衛はいらないと言い残し、ミラを引きずるように屋敷を飛び出した。
馬車が元侍女の屋敷につくと、すぐに彼女の弟の眠る部屋に通された。目はかたく閉ざされ、熱が高いのか顔は火照り息がつらそうだ。
もう1週間以上この状態らしい。
私は窓辺に歩み寄り少しだけ窓を開け、おそらく来てくれるだろうヴェルデを呼ぶ。
ヴェルデは、その屋敷の植え込みからすぐにやってきた。どういう仕組みなのかはわからない。緑から緑へワープでもできるのだろうか。
「この子を助けたいの。私にできることを教えて」
ヴェルデは、チラッと見ただけでこう言った。
「これはたちの悪い呪いだね」
やっぱり、と私はうなづく。
精霊たちの加護のおかげなのか、あれ以降、私は呪いの気配がわかるようになったのだ。でも確信がなかったことと、その対処を相談するためにヴェルデを呼んだ。
「私の魔法の力でなんとかなるかな?」
「もちろん、こんなのたいしたことないよ。インディゴを呼んでサクッと食べてもらってもいいけど、質のよくない呪いは不味いから嫌がるかもね」
不味いのか。それはかわいそうかもしれない。精霊は、きほん、みんな美食家で食いしん坊さんだ。
「回復の魔法でいいのかな?」
「ううん、これは呪いだから癒しの魔法のほうがずっと効果があるよ」
「癒しの魔法は、まだ使ったことがないよ」
「大丈夫。いい練習になるから、癒しの魔法を使ってみたら?」
「練習って。人の生死を練習台にはしたくないよ」
「大丈夫、失敗のしようがないもん、こんなちょろい呪い」
そうなの?
闇の精霊インディゴは私に、軽く呪いをかけただけ、と言ってたと思うけれど。
私はわがままの過ぎる子どもではあったけれど、こんなふうに死にかけてはいなかった。
解せぬ、と私は首をかしげる。
「だってエリーゼには私の加護があったから、エリーゼ自身の命には問題なかったんだよ」
なるほど。
「それにこれは死の呪いだからね、インディゴのかけた不幸をまき散らす呪いとは種類が違う」
不幸の呪い、だったのかあれは。それも私自身ではなく周りが不幸になるというオチの。
「エリーゼ様、なんとかなりそうですか?」
ミラが心配そうに尋ねる。
精霊の姿は、よほど大きな魔力を持っていなければ、精霊側が求めない限り人には見えない。私と精霊との会話も聞こえない。だから、突然黙り込んだとしか思えない私にミラも元侍女も不安そうだ。
「たぶん大丈夫だと思う。ただ、ミラ以外の人にはこの部屋を出て行ってもらいたいの」
回復魔法『レフリ』なら問題はない。この国で広く普及している『ヒール』とほぼ同じものだから。
けれど癒しの魔法となると話は別だ。
この魔法が使える者はとても希少だ。使えるだけで、威力がどうあれ、聖女認定されるという。
公爵家としては私の光魔法、癒しの力を、今はまだできるだけ隠しておきたいのだ。
私はまだ幼く、たくさんの加護で守られているとはいえ、力を知られれば知られるほど危険や面倒ごとが多くなるから、らしい。
ご両親やメイドたちは、公爵令嬢という私の肩書に配慮してくれたのだが、元侍女と護衛の騎士が頑としてその場を動かない。なんとか命をつないでいるこの子を守ることが彼女の願いで彼の仕事だから、仕方ないといえば仕方ないのだが。
私は、彼らに聞く。
「今からその目で見ることを、絶対に秘密にできますか?」
「「もちろんです」」
二人は口をそろえる。そのまなざしは真摯だ。ヴェルデも嘘がないとうなづいている。
公爵家の魔道具、『誓約の書』で二人のことをしばり秘密を守るという手もあるのだけれど、そこまでは私もしたくなかった。
私はヴェルデに頼み、念のため部屋に結界を張ってもらい、そっとベッドに歩み寄る。
目を閉じる。心を鎮めるために。
そして、ゆっくり目を開く。
私の視線の先に、少年にまとわりつく真黒な靄が見える。インディゴのものとは違ってずっと澱んだ、とても気持ちの悪い黒だ。インディゴの藍色の闇ってきれいなんだな、と比べてみて初めて知る。
その黒い靄に向かって、手をかざす。
イメージするのは、光の癒しの魔法を教えてくれた、あのプラータの白銀の光。そしてその光でこの靄を消し去る様。
『クラシオン』
光の癒しの魔法呪文とともに、私の手から、白銀があふれ出る。その光はあっという間に靄を凌駕し消し去っていく。
ちなみにクラシオンとは、スペイン語で癒しという意味。
プラータに魔法の呪文はなんでもいいと聞いて、手っ取り早くスペイン語でまとめることにした。
意味をもつスペイン語を知らないときは英語や日本語で代用してるけどね。
例えばものを温める時は、ロッホの加護のもと、通常は熱という意味の『カロール』を使い魔力の強弱で温度を調節しているが、お風呂のお湯をはるときなんかは、『オンセン』をよく使う。
イメージする温泉場の違いで、色々な泉質のお湯が張れたりする、かなり使える魔法だ。ちなみに『オンセン』は家族に大好評で、しばしば私はそれぞれのお部屋に呼ばれ、温泉風呂を提供している。
本当は精霊から授かった魔法にはしっかりイメージできれば言葉なんて必要ないらしい。
だけど、初心者の私には、言葉がイメージを手助けしてくれるからと言われ、慣れるまでは私固有の呪文を使うことにした。
固有にしたのは、もし私の魔法を見聞きされても言葉の意味が正しく理解できない者には真似をしにくいからだ。
どうやら『クラシオン』は成功したようだ。息が安定してきて、少年のかたく閉じていた目が開く。
「エデル」
「エデル様」
元侍女と騎士が、呪いの解けたエデルのもとに駆け寄る。
「僕、死んだの? ということは姉さまたちも死んじゃったの?」
「え? どうして」
「だって、女神さまがいるよ」
エデルが指さしたのは私だ。いや、いい子だ。私のことを女神だなんて。
「こちらは、ヴォーヴェライト公爵令嬢のエリーゼ様ですよ。女神さまではないけれど、あなたは、この方に命を救っていただいたのです」
弟にそう言った後で、元侍女は跪いて頭をたれ、私にこう告げた。
「エリーゼ様、弟を救ってくださりありがとうございます。このご恩は命つきるまで忘れることはありません。どうか今までの私の無礼の数々をお許しいただき、私、ハンナ・ベンダーをあなた様の僕として、ずっとおそばにおいてくださいませ」
「いや、でも、こちらがあなたに謝らなければいけないわけで。これはそのお詫びの一環というか、いやこれで済まそうと思っているわけではないけど」
「エリーゼ様はもう十分に私に謝ってくださいました。そもそもこれほど身分違いの私にあなた様が謝罪される必要もないのですから」
「でも」
「悪いのは私のほうです。婚約者に心変わりを告げられた痛みを、あなた様へ転嫁し八つ当たりしてしまったのです」
そもそも、私が原因で屋敷を去ったのではなく、婚約が整ったこともあり職を辞したこと、父や兄が、屋敷を去る時に十分な手当てをくれたことや母から決まっていた結婚の祝いももらっていたことなどを、ハンナは教えてくれる。
でも、結婚は反故になった。
公爵家から戻された娘などごめんだ、と事実ではないこじつけがその理由だったことは本当だったが、それはあちらの詭弁だとも言ってくれた。
これ以上、まだベッドから起き上がれないエデルや秘密を増やされたくないだろう護衛騎士の前でこの問答を続けるのはマズいのでは、というミラの助言を受け入れ、とりあえず、今日のところはこのままお暇することにした。
ただ、心配なのは、この呪いをかけたのが誰かがわかっていないということだ。また少年が命を狙われるかもしれない。そのことを、外に出てから馬車に乗り込むまでにヴェルデに尋ねる。
「それなら心配ないよ。だって呪いは解かれたその瞬間、自ら解いたのでない限り、かけた本人に返るから」
ヴェルデがなんでもないように言う。
「本人に返るって、マズいじゃない。私が呪いを解いたせいで誰かが呪い返しされるってことでしょう?」
「なんでそうなるの? 呪いっていうのはもともとそういうもので、解かれたらそれまで。死んだとしても自業自得よ。ね、インディゴ?」
「そうだね。僕のように呪いのプロなら、絶対に誰にも解かれないからそんな心配ないけどね」
出番はなかったがちゃんと起きていたようで、私の足元の影からインディゴの声が聞こえる。私が名前を呼んだわけではないので姿は見せないけれど気配は感じる。
「呪いには、覚悟が必要なのさ」
ちょっと拗ねたからといって安易に呪いをかけ、そのせいで5年にわたって周囲に迷惑をかけ続けた私は、その言葉にかなりムカついた。
インディゴ、君にどんな覚悟があったのかな!? 私の不穏な空気を察したのか、インディゴはサッと気配を消す。どこか別の影の中に逃げたのだろう。
馬車に乗り込み、私はロッホとアマリージョを呼ぶ。そしてインディゴの代わりに護衛を頼んだ。
「おまかせだよ。そんでどこ燃やす?」
「いやロッホ、燃やさなくていいから。悪い人たちがやってきたらちょっとお仕置きしてくれたらいいの」
「そうですよ。なんでもかんでも燃やしてはいけませんわ。燃えカスや匂いの後始末が大変になるでしょう? そういう時は私が、何一つ残らぬように吹き飛ばしてさしあげますけどね」
「アマリージョさん、ちなみに、どのあたりまで?」と私が恐々聞くと、アマリージョは、「そうですね。空気のない場所あたりまででしょうか」と答えた。
それって、いわゆる宇宙空間ってことですか?
この世界も地球のような天体に在るのかどうか知らないが、私の頭には、無重力に浮かぶ焦げ焦げになった悪漢たちの姿が鮮明に浮かんだ。
私はアマリージョの力はなるべく借りずにすむよう、危機管理をもっとしっかりしようと決意した。




