表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

瑞々しさ

自転車で飛ばしていたら、大好きな背中が見えた。裕也は昨日学校に自転車を置いてきたみたいで、歩いている。イヤホンをつけて音楽を聞いて余裕だな。笑

ちょっと驚かそうと思った。後ろから、裕也のイヤホンを外して、自転車を止めた。

「裕也、おはよう!」

少し驚いて固まってたけどすぐに、

「よう。」

と笑って返事してくれた。

裕也はいつも優しい。その優しさに甘えてしまう。

そのまま2人で学校まで歩いた。学校まで5分の距離だったけど、話に夢中になって喋った。


よく晴れた日、今日はデートの予定!

なんてデート日和なんだろう。

「ね、今日どこ行く?」

「んー。」

なんか、反応悪い?

いつもは「カラオケ」とか「ボーリング」とかすぐ提案するのに

裕也の横顔を見つめると何か遠くを見ながら考えてるようだった。

校門が見えてきた。

「今日で、試験終わりだよ。なんかさ、パーってしたくない?」

「だなー。」

「カラオケ行っちゃう??」

「あー。」

ん?やっぱり、いつもよりテンション低いよね?もしかして、部活?


「おい、お前ら門しめるぞー。チャイムまで残り1分!」

いつもの斎藤の声が聞こえる。


いつの間にか私の自転車を裕也が押してくれながら、2人で小走りで自転車置き場へ向かう。すると、裕也の口元が少し緩んだ。

「里穂、俺行きたいとこあるんだった。」

「え、どこどこ?」

「パーっとはできないけどいい?」

「うん。」

やんちゃな、子どもみたいな笑顔をしながら話す裕也を見るのは久しぶりだな。

自転車を置いたら、2人で教室まで走り出した。

裕也となら、どこに行っても楽しいよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ