九話 対人訓練
これから、弘くんは→ヒロくんとカタカナになりますので、そこのところ御了承ください。
「早速だが、対人戦闘訓練を行いたいと思う。」
牧本先生、あんな性格とは思えないくらいの司令官への切り替わりの早さ。
この方もどれが表かわからない・・・。
「では、ヒロといづる。大樹とまどかのチーム戦にしますね~。」
「あれ?珍しいですね。チーム戦なんて。最後にしたのは確か、僕が狙撃手について学び始めた頃でしたよ?」
「やっと四人になったんだ!やっておいて損はないと思う・・・。 タブン」
ん?最後に何か言っていた気がするが、全く聞き取れない。
「では、ヒロ。作戦を考えよう。君の武器は日本刀だったけど、経験は?」
「・・・あるっちゃあるよ。戦闘に関しては問題ないよ。」
「それは心強い!ちなみに相手は、適当乱射の大樹と、普段から口数少なくて何考えてるかわからないまどかだからなぁ。」
「まどかの対処は余裕だけど、問題が大樹だよなぁ。」
「破壊性能抜群の武器持ちだからなぁ。俺、大樹狙おうか?もしかすると曲射型喰らってしまう事になるかもだけど・・・。」
「それは任せて!曲射なら何も怖くない。」
「それは心強いな!」
«では、仮想空間に転送するよ!ちなみに初期地点はランダムだからね~»
両作戦室にほのぼのした放送が流れる。
てか、さっき知ったのだがこの訓練実習、四時限目まであるらしい。流石といっちゃあ流石だな。
さぁ、戦闘開始だ!
同刻、東北地方某所
2012年頃に大地震の被害を受けた東北は、ほとんど復帰は進んでおり、残るは原子力発電関連のみであった。
「グルルルッ・・・。」
東北のとある森奥で、一匹の化け物は潜みながら小さく唸っていた。
全然、メインとなるモノが出てこない。
そう思ったあなた!残念、少しずつふれていきますよ!
訓練実習はまだまだ続きそうです。