プロローグ
目が覚めるとそこは見知らぬ部屋だった。
壁一面が白で覆われ、天井には見事なシャンデリア、では床はどうかと見ようとするが体が思うように動かない。
そして、先ほどから、俺を覗き込んでいる2人も気になる。………エッ!覗き込んでいる?
そんな筈はない、これでも俺の背は170㎝はあったと思う。
そんな事を考えても仕方がないので、とりあえず状況を整理しよう。
まずは俺を覗き込んでいる2人の巨人だがもちろん見覚えはない。
1人は女性のようだ 、ブロンドの長い髪、青い澄んだ瞳、間違えなく美人に分類されるだろう。
ちなみに女性的部位の発育はかなりいい。
先ほどから俺に何か話しかけているようだが、何語か分からないため理解できない。
もう1人は男性のようだ、茶髪の短くまとめられた髪、先ほどの女性と同じ色の瞳、まぁイケメンに入る感じだ。
では、なぜこうなったか考える。
俺は日本で高校生lifeを謳歌していた。
特に目立ったスペックもなく、運動は、特段できる訳ではないができ無くもない。
勉強は、苦手だったがそれでも中の下位だろう。
友達も何人かいて、特に苦もなく楽もない高校生活をおくっていたはずだ。
残っている最後の記憶―――――――――――エーットなんだっけ?
い、いやべっべべ別に忘れたとかじゃないし。
ちょっとずつ丁寧に思いだしていくだけだし。
え~と……いつも通り家を出て、授業を受けて、その後、放課後に何かあったんだ!!
何があったんだっけ
――――ヤバい思いだせない、今思えば名前も思い出せない。
どうしようかな ……
その時だった、頭の中に声が響いたのは。
《最強を目指せ―――貴様はそのためにここにいる》
低く唸るような声が、俺はなぜか気になった。
言われた通りにしなくてはならない気がした。
(まぁ、特にやることもないし言われた通りにやって見るか!!)
普段ならそんなこと空耳で終わらせるが、状況がわからない今、目的があるのはいいことだ。
しかし、何もわからないのでは最強など目指しようがない。
そこでさっきから俺に声をかけている巨人に聞くことにしたのだが、
「あ~っあ、あ~!?」
舌がうまく回らない、喋れない。
そんな俺を見て満足げに笑う2人、もうなにがなんだか分からない。
まぁでもそんなことで慌てる俺じゃないさ。
どんなときでも落ち着いて冷静にだな。
そんなことを考えていると、女性の方が俺を抱き上げたのだがその時俺は見てしまった鏡に映る自分の姿を、そしてようやく理解した自分の体が小さな赤ん坊になっていることに。
(あれ?何で俺は小さくなっているんだ?まさかこれって――――転生ってやつじゃん、ということはこの2人は俺の親かな? こんな美人の母親最高じゃん!!
しかも、父親イケメンだし将来的には俺もあんな風になって
ようやく脱童貞かな?)
楽しい事を考え終わってから新たなことにきずく、
(でも、転生つー事は俺死んだってことだよな。…………まぁいいやどうせ思い出せないし、幸いこうして転生できたし、更には最強になるっつー目的もあるしな。)
やはり、俺はいちいち気にしない質だなっと改めて実感する。
まぁ、前世での座右の銘が~過去をふりかえるな ~だったしね。
い異世界で最強を目指す剣士の……揺れ動く人間関係で悪戦苦闘する?一人の少年の英雄章が今、始まる。
どうも、文章構成担当のpurearrowです。
今話は、プロローグのため短めですが、次話からは、しっかり書くのでよろしくお願いいたします。
また、誤字や脱字は教えていただけると嬉しいです。
感想などもお待ちしています。