なみだ
新生☆永遠愛としての第一作目となリます♪幼稚な文章でごめんなさい;
涙
なみだ
ナミダ
ただ流れてく
「ごめんね」
涙を拭いながら呟く君が
痛いくらい
愛しい
【なみだ】
今年18になる高校3年の俺には、彼女がいる。
「ハア…ハアごめん…知輝ハア…遅れたーハアハア…」
こうやって待ち合わせ時刻よりも30分も遅れてくるような彼女が。
「今日も撮影だったの?」
かといって彼女は時間にルーズなわけではない。
「あ!うん!ごめん…3時間後撮影所また戻らなきゃ…」
「いいよ、気にすんな」
…俺の彼女・紗希は
ティーン雑誌のモデルだ。
「今日はねー巻頭の撮影したー」
「すげーじゃんよ」
…紗希とは去年、高校2年の時に友達を通じて知り合った。
紗希との倦怠期を迎えた、付き合ってからちょうど1年がたつ頃
紗希は買い物に出かけた原宿でスカウトされた。
「でねー?モデルみんなで彼氏の話題してたの!知輝の話したよ♪」
「余計なこと言うなよー?」
そして倦怠期を終えた頃、紗希は某雑誌の専属モデルになった。
それからというもの
紗希は忙しくなる一方。
やっと倦怠期を終えたというのにラブラブには程遠い毎日が続いた。
「どうするー?どっか入る?」
「ん?…うん」
…俺達の間には少しずつ…“壁”のようなものが出来ていた。
「じゃあ知輝ごめん!そろそろ行くね」
「おう。…次空いてんのいつ?」
「んー…わかんない!またメールする!」
“バイバイ”そう言って手を振り駆けていく彼女。
…こんな状況にはもう慣れた。
俺は彼氏だし、紗希が好きだ。
…だからこそ
俺は最近考えてるんだ。
“別れ”、を。
このままじゃいけない。
このままだったらお互いに気を遣いすぎてやがて壊れてく。
そうなる前に
打つんだ、終止符を。
プルルルルルル…
プッ
『…はい、知輝?』
「おう、今平気?」
『うん!平気だよーっ』
…これはいつもの日課。
夜10時から11時までのラブコール。
…だけど今日は1時間もいらない。
言いたいことはひとつだけ。
「…紗希?」
『うん?』
「明日…撮影とかあんの?」
『ううんー明日は何にもー』
「じゃあさ、明日放課後会える?」
『うん♪』
ズキ…
楽しそうな紗希の声に胸が痛む。
「…じゃあ…4時にいつもの場所で」
ピッ
プーップーッ…
俺はあえてそっけなく
用件だけ告げて電話を切った。
――あしたが俺と紗希の “恋人”として最後の日…。
「はあ…」
別れのこの日。
俺は指定した4時よりも30分早く、この“いつもの場所”に着いた。
“いつもの場所”、とはここ。中央公園のことだ。
“好きです”
俺が人生初めて女に、紗希に告白した場所。
二人の始まりの場所。
俺が人生で初めて女と、紗希とキスした場所。
二人の恋の場所。
そして――
二人の、別れの場所…。
紗希との思い出に浸りながら公園内を歩いていると、歩いてくる人影。
「ともきーっ!」
紗希だ。
「おー!」
急いで紗希に駆け寄る。
「おい、紗希!お前有名人なんだぞ?そんな大声出して大丈夫かよ?」
「いーのっ!それよりっ!昨日の電話何っ!?」
…やっぱり。
まああんな切り方をしたら怒るに決まってるよな。
あの後紗希からかかってきた電話にも一切出なかったし。
「ああ…ごめ…」
おい、知輝。
昨日考えただろ?
言うんだよ。
終止符を打つんだろ?
ほら…
「…いちいちうるせえ女だな。」
「え…?」
「そのぐらいでいちいちうるせえっつってんだよ、めんどくせえ」
…そう。
俺が昨日必死に考えた別れ方はこれだ。
怒らせて、幻滅させる。
だってきっと
本当の理由を話したら
紗希は自分を攻めるから。
「俺めんどくせえ女無理。別れようぜ?」
俺が悪者になればいい。
「……っ」
ほら、紗希。
怒れよ。
「…………っ」
“お前なんか嫌いだ”って“ふざけんな”って。
ほら。
「……ごめんね」
……え?
思いがけない言葉に顔を紗希に向けると
紗希は――泣いていた。
「おっ…おい!?何で泣くんだよ?紗希っ…」
何でお前が泣くんだよ。
なあ、怒れよ…
「……わかってたよ」
震えたか細い声で
紗希は話しだした。
「知輝との間に壁が出来てたことも…知輝がいつもあたしに気を使ってくれてたことも…」
「………」
「知輝の…最後の優しさも…」
「え…」
「あたしのためにひどいこと言って自分が悪者になって別れようとしてくれたんだよね?」
…は
かっこわりい、俺…
お見通し、か…
「ありがとう…ありがとう…知輝…」
「それと…ごめんね…」
―――謝んなよ
「…紗希」
「…ック…ヒッ…えっ…?」
「最後に…抱きしめていい?」
こんなのずるい
俺最低だ
未練タラタラじゃねえか…
断られる…
そう思った瞬間
紗希に抱き締められた。
「紗…っ」「あたしっ…頑張るからっ!知輝の名に恥じないような…っ最高のモデルになるから!」
紗希は…
潰されるんじゃないかってくらいに俺を抱き締めながら…
別れの言葉を、告げた。
「うん…」
ごめん、紗希
紗希のため、なんて言いながら俺は逃げたのかもしれない
有名になってく紗希を
“俺だけの紗希”じゃなくなるのを隣で見てて
俺のエゴで
紗希を縛ってしまうのが
怖かったんだ
そうなる前に、
逃げたんだ
弱い俺でごめん――…
涙
なみだ
ナミダ
ただ流れてく
「ごめんね」
涙を拭いながら呟く君が
痛いくらいに…
愛しい――――…
ばいばい
【終】
あ゛〜何ですかね?これ。小説ぢゃないですね、もう;文章になッてないし、ストーリー意味不だし↓どうかアドバイス下さいっ(д)これで見捨てず、次回作も読んでくれたらなッて思います♪永遠愛でした☆