「副」繋がりの二人
ミステリー物ですが、よくわからないと思います^^;
暇つぶしに見ていただければいいかなと思います^^ノシ
とある日の放課後
蝉の声は、いつの間にか聞こえなくなってきた
夏が過ぎようとしていたのだ
その代わりに、秋の訪れを知らせる冷たい風が窓から吹いている
?「あーあ、つまんないなー」
一人、図書室でため息をつく図書委員
名前は、高原香奈
香奈「今日は、誰一人図書室に来ないし…
なのになんで、夕方の5時まで開けなくちゃならないのよ」
?「客なら、一人来たぜ」
ただならぬ空気が漂った
香奈の表情が変わった
それは、周りに殺気を感じさせる様な表情でもあった
香奈「生徒会副会長が、図書室に何かご用でも?」
図書室に来たのは、生徒会副会長如月瞬也だ
副会長なのだが、意外に言動がチャラい
瞬也「まあまあ、そう怖い顔しな〜いでよ、副委員長さん
同じ、『副』繋がりなんだから」
香奈「本の貸し出しですか?」
瞬也「いいえ、実は…
図書委員会さんに一冊の本を預かって貰いたくて、ここに来たんだけど」
香奈「私達、図書委員会は本の保管サービスは行っていませんので、
生徒会執行部自身で保管して下さい」
瞬也「そんなに堅いことを言わずに〜お願い〜
ね?それなりの品物は出すから」
香奈「物で釣ろうとしてるのですか?」
瞬也「気持ちの半分はな」
香奈はカウンターから出てきて、本棚にある本の整理をし始めた
香奈「どこまでも、卑怯なのですね
生徒会って」
瞬也「卑怯で結構ですー
あと半分の気持ちは、お礼だ
まあ、『預かってくれたら』だが」
香奈「今日は委員長がいないので」
瞬也「即答だな
副委員長さんで決断は出来ないのか?」
香奈「委員会に関わる事の中で、重要な事は委員長が決めるので」
瞬也「真面目にやってたら、疲れるぞー」
香奈「別に構いません」
瞬也「とりあえず、明日も委員会がある事だし…
委員会後、またここに会長と来るよ」
香奈「分かりました、委員長に伝えておきます」
瞬也「Thank you
んじゃ、また」
瞬也は図書室を出て、走って、どこかに行ってしまった
図書室の窓からは、相変わらず冷たい風が吹いてくる
香奈の長く艶のある黒い髪は吹き荒れる
香奈「なんで…生徒会が…」
それが、すべての始まりだった
ルビ機能を初めて使ってみました^^
これからも、頑張って更新しようと思います^^ノシ